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2024.01.07

マライア・キャリー、エド・シーランの通訳が妻に贈ったヴィンテージカー

仕事に活力を与え、人生をより豊かにしてくれるこれまでに出合った“人生の最上級”を聞いた。今回紹介するのは、ベストイベント代表取締役・高野真義氏のクルマ。【特集 最上級主義2024】

初代シボレーカマロ
1967年にリリースされた初代シボレーカマロ。当時第一子を出産したばかりの妻の誕生日にサプライズで贈った。エンジンをゼロから組み立てつくったフルレストアで、完成までに3年かかったという。シートベルトのない車体だが、子供とドライブしたくてチャイルドシートをつけるために自身でとりつけた。大きな音と振動のため現在は大人だけのドライブの際に乗っている。

1967年のシボレーカマロRS/SS

マライア・キャリー、エド・シーランなど海外セレブリティの通訳をつとめ、ワインの輸入やイベント制作なども行うベストイベント代表の高野真義氏が7年前、妻の誕生日に贈ったのが1967年のシボレーカマロRS/SSだ。

ボディは当時のそのままに、エンジンは新しくし走れるようにしたフルレストア車。当時日本に入ったのはわずか10台で、その希少性からも「外を走らせず、展示したほうがいい」と専門家に言われたが、近所を走らせるのが至福の時間だと言う。

「エンジン音が大きく振動もあり、現代のクルマに比べたら当然乗りにくいですが、時代を感じられるのがいいんですよね」

シボレーカマロの三角窓
三角窓は運転中、風を入れるためのもので、1967年から1968年の1年間に製造されたものにしかつけられていない。

このクルマを妻の誕生日に特大サイズの赤いリボンを掛けて贈った高野氏。通訳としてセレブリティと接していくなかで、ホスピタリティを磨いてきたからこその贈り物のセレクトだ。

「通訳は、言葉をどう引きだすか、どうしたら喜んでくれるか、常に相手のことを考える仕事。このクルマを贈った時、妻はとても喜んでくれました。最上級のものを贈ったというより、妻に喜んでもらえたから、僕のなかでこのクルマが人生の最上級になったんです」

高野真義氏
高野真義/MASAYOSHI TAKANO
ベストイベント代表取締役
1984年群馬県生まれ。ジャッキー・チェン、ジェニファー・ロペス、トムブラウンなどの通訳やワインインポート、イベント制作、シンガーやアスリートのマネジメントも行う。

【特集 最上級主義2024】

この記事はGOETHE 2024年2月号「総力特集:最上級主義 2024」に掲載。▶︎▶︎購入はこちら ▶︎▶︎特集のみ購入(¥499)はこちら

TEXT=安井桃子

PHOTOGRAPH=畑中清孝

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