仕事に活力を与え、人生をより豊かにしてくれるこれまでに出合った“人生の最上級”を聞いた。今回紹介するのはドーメル社の6代目、ヴィクター・ドーメル氏の赤ワイン。【特集 最上級主義2024】
「伝統と土地の個性、そして思い出も。そのすべてを味わうのがワインの魅力」
フランスの服地ブランド、ドーメル社の6代目ヴィクター・ドーメル氏にとって、ワインは日々の生活になくてはならないもの。パーティなどには、繊細な泡が好みだというドン ペリニヨンのシャンパンを、大切な日には貴腐ワインのシャトー・ディケムと、その場に合わせ最上級のワインを選択する。
そんなヴィクター氏が赤ワインの最上級に選んだのが生まれ年のシャトー・ラ・ラギューヌだ。
「ファミリー経営で大切に育てているワインで、とても飲みやすい。祖父が大好きなワインで、実は僕が初めて飲んだのもこのワインなんです。彼と一緒に飲んだ思い出です」
パリの自宅地下にあるセラーには、代々集めてきた数百本のワインを常備。
「伝統やクラフツマンシップを大事にしながら、革新を続けているのがワインの魅力。私たちが南米のビキューナなどその土地ならではの原料を大切にしているように、ワインもその土地の特徴によって造られるもの。そのストーリーこそが最上級な味わいを生むと思います」
この1本にいたる歴史や過程のように、それは“値段では測れない最上級”。それこそが、世界最古の生地商社を継ぐヴィクター氏が認める真価なのだ。
この記事はGOETHE 2024年2月号「総力特集:最上級主義 2024」に掲載。▶︎▶︎購入はこちら ▶︎▶︎特集のみ購入(¥499)はこちら