今話題のYouTuberたちの魅力に迫るインタビューをまとめてご紹介! ※2022年9,10月掲載記事を再編。
2.総登録者数約240万人! 芳賀セブンがSNSでバズった理由は「チーム体制」にあり #1 #2 #3
3.夫婦二人三脚でYouTubeのブルーオーシャンを開拓、竹脇まりなとは #1 #2 #3
4.芸人・かじがや卓哉「税理士や家電量販店の経験が、YouTubeチャンネルの原動力」 #1 #2
5.プロ野球の裏側が丸見え!? 「デーブ大久保チャンネル」に豪華OBが集まる理由とは #1 #2
6.「もっと普通に話そう」性教育後進国・日本に切り込むYouTuberシオリーヌとは? #1 #2 #3
7.「魚好きを増やすため」魚屋二代目がSNSで業界革命を起こす #1 #2 #3
8.酒テロ動画「世界一のゆっけ」にハマる人続出! 「酒村ゆっけ、」を知ってるか? #1 #2
9.キッズに人気のYouTuber「しなこちゃん」が、ASMRを通じて発信する“原宿イズム”とは #1 #2
10.LiSA、奥田民生、Def Tech etc. THE FIRST TAKEが圧巻のパフォーマンスを生み出す理由 #1 #2
11.フォロワー数140万の現役保育士! てぃ先生が“子育て世代のカリスマ”になった理由 #1 #2 #3
1.銀座の人気ママがYouTuberに! 明日香ママがクラブのリアルを伝える
銀座のクラブ「Blair」のママ、白石明日香さんがYouTubeを始めたのは2年前。
「始めた目的は店の宣伝ではなく、ホステスさんの求人。全国の女の子たちに銀座で働く女性のリアルを少しでも感じてもらうため、お仕事事情はもちろん、プライベートも公開しています。週3回更新で、1本の撮影に4〜5時間かかることもあり、本業との両立は正直大変(笑)。でも、いろんな人たちの力を借りながらなんとかやっています」
2.総登録者数約240万人! 芳賀セブンがSNSでバズった理由は「チーム体制」にあり
──SNSの合計登録者数がまもなく約240万人に達する勢いです。この成長スピードは予定通りですか?
5年ほど前からYouTubeを始めていて、毎日動画を投稿するようになったのは2018年11月からです。そこから数えても約4年かかりましたけれど、本当はもっと早く大きくなっている予定でした。コロナ禍でいろいろな規制がかけられた時に、リスナーのみなさんのニーズに応える動画ができなかったのが予想より伸びなかった理由かな、と反省しています。
──なぜYouTubeを始めたのですか?
実は僕らはチームで活動をしていまして、高校の柔道部の先輩、ネット上では「ゴミ袋先輩」と呼ばれていますが、彼から誘いを受けて2017年の秋にチャンネルをスタートしました。それ以前はTwitterでつぶやいていて、あくまで趣味だったんですけれど、数千人のフォロワーがいました。それを見たゴミ袋先輩は、僕のことを発信が得意なやつだと思ったようです。
3.夫婦二人三脚でYouTubeのブルーオーシャンを開拓、竹脇まりなとは
「地獄の11分 マンションOK! 飛ばない脂肪燃焼ダンス」「汗だく必須 滝汗ボクシング」「寝たまま5分 やる気が出ない日のゆるトレ」。キャッチーなタイトルとユニークな切り口のエクササイズ、そして、竹脇まりなさんの飾らない笑顔と、健康的で明るく前向きなキャラクターが人気のYouTubeチャンネル「Marina Takewaki」。
トレーニングの実演と撮影、編集を妻の竹脇まりなさんが、企画・プロデュースを夫のダーウィンさんが、と夫婦が二人三脚で運営している。もっとも、チャンネルを開設した2018年12月の時点では、今とはかなり違うスタイルだったという。
「YouTubeは、ダーウィンの転勤でニューヨークに移住したのを機に始めました。最初は、ニューヨークの街やトレンド、カフェやレストランなどの情報を、Vログのような感じで発信していたんです。9ヵ月で30本くらいアップしましたが、登録者は300人くらいで、再生回数も各回20回程度。全然うまくいかなかったですね」(まりな)
4.芸人・かじがや卓哉「税理士や家電量販店の経験が、YouTubeチャンネルの原動力」
数々のTV番組に出演する芸人でありながら、家電量販店の勤務経験を持ち、iPhone関連の著書も多数出版、さらに現役の税理士でもある、かじがや卓哉氏。そんな彼は、高校生の時に、年収3千万稼げると本で読み税理士を目指しはじめたという。
「ただ、その金額は新人税理士ではなく、開業して10年以上経っている人の年収だったということは、あとで知るんですが(笑)」
国家資格の中でも、税理士試験は必要な試験5科目をすべてクリアしなければならず、合格率は2%とも言われる超難関資格。かじがや氏も高校卒業後、生活のほとんどの時間を勉強に費やしたという。
5.プロ野球の裏側が丸見え!? 「デーブ大久保チャンネル」に豪華OBが集まる理由とは
新橋にある居酒屋「肉蔵でーぶ」。選手時代は西武ライオンズや読売ジャイアンツで活躍、楽天イーグルスの監督も務めた大久保博元さんは、自身が経営するこの居酒屋を舞台に日々YouTube「デーブ大久保チャンネル」の配信を行っている。
「テレビではできない話ってあるじゃないですか。たとえば、ベンチからピッチャーに『(打者に)ぶつけろ! 』って指示をするのかといえば、実はしているんです(笑)。でもそれは、本当にぶつけろ、怪我をさせろということではなくて、バッターをのけぞらせるくらいの気持ちで内角を攻めろという意味。実際、狙ってぶつけるのって難しいんですよ。それだけの技術やメンタルを持っているピッチャーはほとんどいないですからね。こういう話ってテレビだと問題になる可能性があるけど、YouTubeなら遠慮なくできるでしょ。そういうのがやっぱり楽しいですね」
6.「もっと普通に話そう」性教育後進国・日本に切り込むYouTuberシオリーヌとは?
「性の話題をもっと気軽に話せるようになってほしい、そして正しい知識を学んでほしい」。そんな思いから性教育YouTuberとしてチャンネルを開設したというシオリーヌさん。2019年に開設して以来、わずか1ヵ月で登録者数が1万人を突破。若い世代を中心に登録者が増え続け、2022年9月現在は17万人を超えている。企業や教育の場での講演活動も多く、秋には新刊を2冊上梓する予定とメディアからも注目される存在だ。
「助産師となって3年目に、日本で遅れている性教育の必要性を感じ、仕事をしながら勉強を始めました。そして、性教育に関連する資格をとったことなどをFacebookにアップしていたところ、大学の同級生で養護教諭になった友人から『私が勤務している学校で、子供に向けて性の話をしてほしい』というような依頼が増えていったんです」
7.「魚好きを増やすため」魚屋二代目がSNSで業界革命を起こす
魚のさばき方やおすすめの調理方法、各地の市場や漁場、魚食文化などを紹介し、「魚好きを増やす」をミッションに掲げるYouTubeチャンネル『魚屋の森さん』。登録者数27万9000人(2022年9月現在)を誇る、このYouTubeチャンネルを運営するのは、1980年創業、鮮魚卸業を営む「寿商店」の2代目、森 朝奈さんだ。
幼い頃から、魚屋として活き活きと働く父の姿に憧れ、また、ふたり姉妹の長女という自覚もあって、小学校から寿商店を継ぐことを決めていたという森 朝奈さん。大学卒業後は、家業に役立つビジネススキルを身につけるべく大手IT企業に入社したが、父の体調不良を機に退職。その後、まずはアルバイトとして寿商店で働き始めた。
「入社した年のお正月、毎年お店で予約販売している『海鮮生おせち』の作業に初めて携わり、厳選した食材を使い、一から手作りしてかなりの特価で販売していることを知りました。でも、商品レビューには、『これだけ低価格だから工場で大量生産しているんだろう』とか『生おせちといっても、大量に販売しているから冷凍で作っているんじゃないの』といった書き込みがちらほらと。職人さんたちの手間暇の価値が伝わっていないことにショックを受けました。」
8.酒テロ動画「世界一のゆっけ」にハマる人続出! 「酒村ゆっけ、」を知ってるか?
“ネオ無職”を掲げる酒村ゆっけ、の動画がとにかく面白い。内容については、まずご覧いただくのが手っ取り早いかもしれない。ひたすらに酒や、ハイカロリーな食べ物を胃袋に流し込んでいくのだが、そこに自作の原稿をテロップ表示し、それをアテレコで読み上げるという独自のスタイル。
しかしながら、いわゆる“やさぐれ”独身女性というのではなく、「おっはモーニング」というゆるい挨拶から始まり、新手の食レポはポエトリーリーディングのような風情で、個性的なワードセンスも光る。それぞれの企画も多彩なうえ、BGMには、スーパーマーケットなどで耳にする「呼び込みくん」のサウンドを重ねており、そうしたジャンル不明の諸々が渾然一体となって生み出す独創性が人気のひとつとなっているようだ。
とにかく動画を見るだけでも、酒村ゆっけ、の日常は、気になることだらけである。
9.キッズに人気のYouTuber「しなこちゃん」が、ASMRを通じて発信する“原宿イズム”とは
さて、YouTubeを中心に頻繁に見かける「ASMR」という単語は何を意味するか。自律感覚絶頂反応「Autonomous Sensory Meridian Response」の略語なのだが、これだけ聞いたところでピンとは来ないかもしれない。
このASMRを掲げた動画の内容は、咀嚼音や流水音といったちょっと風変わりなものが多い。実際、脳をリラックスした状態に導くトリガーとして機能する視聴覚的要因として、若者を中心にブームを呼んでいるのだ。
そんななか「しなこちゃん」が食べるのは、目玉や地球、ときに昆虫や洗剤などを模したキテレツなビジュアルのスイーツたちだ。こうした独特なクリエーションを発信するに至った道のりをご本人に深堀りしてみた。
10.LiSA、奥田民生、Def Tech etc. THE FIRST TAKEが圧巻のパフォーマンスを生み出す理由
「ONE TAKE ONLY. ONE LIFE ONLY. 一発撮りで音楽と向き合う。」
2019年11月にスタートした登録者数約685万人(2022年10月現在)の音楽YouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」(以下・TFT)のキャッチコピーだ。トップページにはこうも書かれている。
「白いスタジオに置かれた、一本のマイク。ここでのルールは、ただ一つ。一発撮りのパフォーマンスをすること。それ以外は、何をしてもいい。一度きりのテイクで、何をみせてくれるだろうか。」
チャンネルを開くと、郷ひろみ、布袋寅泰、藤井フミヤ、奥田民生、秦基博、鈴木雅之、中島美嘉、JUJU、MISIA、SixTONES、乃木坂46、LiSA、YOASOBIなど、レジェンドから若い世代までさまざまなアーティストの緊張感あるパフォーマンスを試聴できる。
そんな、数々のビッグネームが登場し、日本の人口の19人に1人が登録しているTFTの魅力とはなんだろうか。
11.SNSフォロワー数140万の現役保育士! てぃ先生が“子育て世代のカリスマ”になった理由
YouTubeの登録者数72万人超、Twitterのフォロワー数58万人、インスタフォロワー数17万人と、SNS総フォロワー数が、保育士として日本一を誇るてぃ先生(2022年9月現在)。テレビやラジオ、雑誌などメディアへの露出、年間50本以上の講演会と活動の場を広げ、2022年9月には芸能事務所アミューズとマネジメント契約を締結。関東の保育園に勤務しつつ、「顧問保育士」として全国の保育園にアドバイスを行うなど、八面六臂の活躍を見せる。
てぃ先生が、SNSでの活動をスタートしたのは、2012年秋、Twitterでのこと。保育園で遭遇した、子どもたちの微笑ましく、かわいらしい言動をつぶやいたところ、大反響。そのエピソードをまとめた著書は20万部を超える大ヒットとなった。もっとも本人は、有名になりたくてSNSを始めたわけではないとキッパリ。
「報道などで目にする子育てや子ども、保育の情報は、ネガティブなものが大半です。僕自身、保育士をしていて大変だと思うことはたくさんありますし、辞めたいと思ったことは何百回もあります。でも、子どもは本当にかわいくて、楽しい存在。子育て、子ども、保育という3つのキーワードに関して、もっとポジティブな情報を発信するコンテンツがあってもいいのではないかと思ったのがきっかけです」