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2022.09.13

【竹脇まりな】自分をさらけ出してトレーニング系YouTuberのトップに!

YouTubeトレーニング動画の人気は止まらない! 「2020年の一年間でチャンネル登録者数を伸ばしたチャンネルランキング」でランキング3位に輝き、'22年8月現在、登録者数334万人を突破した「Marina Takewaki」。2回目は、「宅トレを当たり前の世界に」というミッションを実現するための戦略と想いに迫る。【特集 仕事に効くYouTube】

ブレイクのカギは、綿密に練られた5つの要素

日本のYouTube界において、宅トレはブルーオーシャン。夫で、チャンネルの運営を担当するダーウィン氏のその読みは的中し、「Marina Takewaki」のチャンネル登録者は、2020年5月に100万人、'21年1月には200万人、'22年4月には300万人と、順調に伸びていった。とはいえ、トレーニング動画を発信しているYouTuberは年々増加している。そのなかで、なぜふたりのチャンネルがここまで支持されたのだろうか。ダーウィン氏は、「まりなのキャラクター、構成、トレーニングメニュー、音楽、テロップという5つの要素が大きいと思います」と、分析する。

その言葉通り、まりなさんの親しみやすく、飾り気のない明るいキャラクターのファンは多く、コメント欄には、「いつも元気をもらえる」「前向きに取り組める」「出会えて幸せ! 」といった書き込みが目立つ。構成は、長い前振りなしで動画開始15秒以内にトレーニングが始まることにこだわり、タイトルに「9分有酸素」など目安時間と内容を入れるなど、視聴者に寄り添っているのが特徴だ。トレーニングメニューは、視聴者に初心者が多いことを意識し、わかりやすく、シンプルな動きで、効果が上がるものを考案。トレーニングのBGMは、一時期音楽活動をしていたというダーウィン氏が主に選曲しているが、こちらも、「BGMがいい! 」と賛辞の声が多い。なかでも、とくにまりなさんがこだわっているのがテロップだ。

「テロップには、『足を意識して腹筋を鍛えるよ』といった動きを説明するためのものと、私の心の叫びを表すものの2種類あって、その心の叫びに、皆さん共感してくださっているのかなと思います。『ここ辛いよね~』『間違えても気にしない! 』『1ミリでも動いた自分、エライ! 』『比べるのは過去の自分のみ! 』。これって、私がエクササイズやダイエットをしている時に、言われたかった言葉なんですよ。動画の編集をしながら、歌詞を書いている感覚に近いかな。観てくださっている方々を励ますというより、自分に向けたものなんです。『辛いけど、こんな言葉かけられたら頑張れる』とか、『こういう気持ちを忘れちゃいかん! 』って。

トレーニング動画を展開されている人のなかには、ものすごくスタイルがいいインストラクターとかフォームが絶対に崩れない先生が、たくさんいます。私は、そんな雲の上の存在じゃなくて、観てくださる方々のトレーニング仲間。こんな風に、友達に応援されている感じでトレーニングできる動画があまりなかったことも、登録者数がここまで増えた理由だと思っています。それをプロデュースしてくれたのが、ダーウィンなんです」(まりな)

チャンネル登録者数増加のきっかけとなった、ハンドクラップトレーニング動画。

“映え”を捨て、等身大でいることで道が開けた

もともと自分に自信がなく、人と比べては落ちこんだり、少し優越感に浸ったりということが少なからずあったというまりなさん。YouTubeを始めたばかりの頃も、“ニューヨークで素敵に暮らしている私”を演出したいという気持ちがあったという。

「だから、ダーウィンから『もともとフィットネス業界での独立を目指していたんだし、トレーニング動画をメインにしたら? 』とアドバイスされた時も、抵抗があったんです。会社を辞めてインドでヨガインストラクターの資格は取ったものの、日本での就職活動は全然うまくいかなくて、私は指導する能力がないんだなと思っていたので。そんな私がトレーニングの動画をつくっても、誰も観てくれないんじゃないか、叩かれるんじゃないかって不安の方が強かったですね」(まりな)

その気持ちを解きほぐしてくれたのが、ブレイクのきっかけになったハンドクラップを躍った動画だった。汗まみれで、メイクは落ち、息を切らせながら踊る動画は、まりなさんが目指していた“映え”とは、ほど遠い。けれど、飾らず、明るくおおらかに自分を表現する彼女の姿は、多くの人の共感を呼んだ。

「『えっ、このままの私でいいの!? 全然おしゃれでも、かっこよくもないのに』って、驚きました。そんな時に、ダーウィンが、『まりなは、素の方がずっと魅力的。ありのままの姿でトレーニング動画を上げた方がいいよ』と、さらにプッシュしてくれて(笑)。それからですね、少しずつ鎧を脱いで、等身大の自分を出せるようになったのは。今は、人と比べることは無意味だと思うようになりました。それより、自分にフォーカスして、自分は何がしたいのか、どうなりたいのかを考えた方がずっといい。私は私でいいし、あなたはあなたでいい。比べるのは、過去の自分だけ。今は、そんなメッセージを込めて発信しています。『Marina Takewaki』を観て、『自分のことが好きになりました! 』と言っていただければ、すごく嬉しいですね」(まりな)

ゲーテ世代に効く! 1分間トレーニング②

竹脇まりなさんが、ゲーテ読者のために、仕事の合間&その場で簡単にできるトレーニングをレクチャー。三頭筋を鍛え、引き締まった腕に変身!

「三頭筋を鍛えて、カッコいい腕を目指そう! 」

両足を軽く開いて立ち、上半身を45度前方に倒す。脇を閉め、両肘は軽く曲げる。この時、両手にウエイトなどを持つと負荷がプラスされてベター。

「手のひらが上じゃなくて、小指側が上だよ」

上半身はそのままで、息を吐きながら、4カウントで両腕をまっすぐ後ろに伸ばす。腕の向きは、小指が天井方向になるよう注意。4カウントではじめの姿勢に戻る。この動作を20回繰り返す。

”一年で登録者数を一番伸ばした素人”、人気の宅トレ系YouTube・竹脇まりなとは

竹脇まりなさんのYouTubeチャンネルはこちら!

Marina Takewaki
1989年秋田県生まれ。宅トレクリエイター。“宅トレを当たり前の世界に”をミッションに夫のダーウィン氏と共に宅トレの魅力を広めるため、YouTubeや宅トレブランドMARINESSの運営をはじめ、様々な活動を行っている。YouTubeチャンネルでは、自宅で楽しくできるフィットネスやダイエット料理動画を発信しており、チャンネル登録者数は300万人を突破。

Darwin
1983年アメリカ・サンフランシスコ生まれ。MARINESS代表取締役社長。米国の大学で広告マーケティングを学び、その後14年間外資系金融会社にて営業、企画、キャピタルマーケッツ業務に従事。2020年よりYouTube「Marina Takewaki」チャンネルで企画及び全体の運営を担う。'21年、MARINESSを設立し「宅トレを当たり前の世界にする」ため、宅トレ用品及び健康食品の企画・開発などさまざまな活動を行なっている。

TEXT=村上早苗

PHOTOGRAPH=河内彩

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