芳賀セブンさんは、YouTubeやTikTok、InstagramなどのSNSの合計登録者数が約240万人に迫る人気YouTuber。パワーリフティング選手権での優勝などの実績に基づいた筋トレのネタから、ユーモアあふれるネタまで、振れ幅の大きさが人気の理由だ。パワーリフティングやボディビルの大会で結果を残す秘訣はなにか。後編では、現役ボディビルダーとしてトレーニングを志す人へのアドバイスを聞いた。【特集 仕事に効くYouTube】
筋トレは、正しくやれば楽しいし効果も出る
──芳賀セブンさんは全日本学生ボディビル選手権での入賞や、神奈川県パワーリフティング選手権での優勝などの実績を残しています。そもそも、筋トレを始めたきっかけは何だったのでしょう?
きっかけは、小学生の時にテレビで見たボブ・サップでした。格好いいな、と思って、腕立て伏せを始めたのがきっかけです。中学を卒業するまでは腕立て伏せオンリーでやっていて、高校に入ると柔道部のトレーニングでバーベルを使うようになりました。
──筋トレは楽しかったですか?
育ち盛りということもあって、どんどん記録を更新できるじゃないですか。それがもう、何者にも代えられない喜びで、昨日の自分を超えたという達成感があるからこそ、つらいことにも耐えられた感じです。その気持は今も同じで、自己記録を更新するのに半年とか1年とかかかるようになりましたけれど、更新するとめっちゃうれしい。
──ボディビル大会に向けて、40日間で10kgダイエットしたとnoteで書いていらっしゃいますが、ツラくはなかったですか?
あの時は我流でやっていたんですが、今はコーチをつけて正しい方法でダイエットをするようになって、楽しくなりましたね。今年に入ってからは空腹感を全然感じないし、それでいて身体も変わってメリハリがついてきました。週に一度はチートデイといって、好きなだけ食べたい物を食べたり、記憶をなくすまで飲んだりするので、減量中でも楽しいです。苦しむほど減量に成功するとか、そういうわけじゃない、自分に合った正しい方法があるはずだということがわかってきました。
──大会に出ることが、筋トレやダイエットのモチベーションアップにつながりますか?
ボディビルの大会では、予選を勝ち抜くとフリーポーズといって、自分の好きな音楽をかけてポージングすることができるんです。その1分間は、会場のみんなの視線が僕に集まるし、自分を好きなキャラクターに演出できる。自分の好きな世界観を表現できることが最高に気持よくて、自己承認欲求が満たされるというか、SNSに近いものがあるかもしれません。
──芳賀セブンさんの具体的なトレーニングの方法を教えてください。
基本的に、1日1部位ですね。月曜日は足の前側、火曜日は腿裏とか足の裏側。水曜日はオフにするか胸を鍛えて、木曜日は背中かデッドリフト。金曜日が肩で土曜日が腕、そして日曜日は酒(笑)。あと、腹は体力が残っている日にブチ込む感じです。
──食事へのこだわりは?
減量中は、炭水化物が多い日と少ない日があるんですけど、どちらにせよ1日5食からだいたい7食にわけて摂っています。割と細かく決めていて、たとえば炭水化物が多めの日だと「鶏胸肉200g、ご飯100g、チアシード20g、ひまわりの種40g」なんていうのが1回の食事になります。
──これからトレーニングをしようという読者にアドバイスをお願いします。
義務でやるトレーニングはつまらないし、続かないと思います。無理のない範囲で週に1回とか2回から始めてください。何時間もトレーニングする必要はなくて、正しい方法なら30分や1時間など短時間でも効果は出ます。そうしてしばらく継続できれば、必ず身体が変化する。変化したら、どんなに小さな変化でも自分を誉めてあげてください。あと、僕も週に一度はチートデイを設けていますが、節制しすぎるのはよくないと思います。食事会に誘われたら行く、というように、ストイックになりすぎないことも、長く続け効果を上げる方法だと思います。
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