GOLF

2026.02.21

2​メートル以内のショートパットが入らない…原因の多くは「目の位置」にある

2メートル以内のショートパットは、スコアを大きく左右するにもかかわらず、多くのゴルファーが不安を抱える距離だ。外してしまう原因は、ストロークではなく「打ち出し方向」と「回転の質」にある。ボールのアライメントラインを活用するだけで成功率は大きく変わる。その具体的な練習法を、動画解説とともに紹介する。

吉田洋一郎の最新ゴルフレッスン/なぜ2​メートルが入らない? ショートパットの成功率を劇的に変える“線”の使い方

ショートパット成功率を左右する「打ち出し方向」と順回転の作り方

2メートル以内のショートパットの出来は、その日のスコアを大きく左右する。それにもかかわらず、この距離に苦手意識を持つアマチュアゴルファーは少なくない。外したときの精神的ダメージも大きく、強いプレッシャーがかかる距離でもある。

この距離で最も重要なのは、ボールの「打ち出し方向」だ。カップインさせるには距離感も当然必要だが、結果を大きく左右するのは、狙った方向へ正確に打ち出せるかどうかである。

その鍵を握るのがフェースの向きだ。構えた時点でフェースが正しくセットされていなければ、インパクトでフェースが開いたり閉じたりし、狙った方向へ打ち出すことができない。わずかなズレでも、カップインの確率は大きく下がってしまう。

フェースを正しくセットするために有効なのが、ボールに書かれたアライメントライン(線)を活用する方法だ。ボールの線を目標に正確に合わせることで、セットアップの基準が明確になる。そのラインに対してパターを構えれば、狙いが定まり、迷いのないストロークが可能になる。

さらに、ボールの線は回転の質を確認する目安にもなる。打ち出されたボールの線がブレず、一本の線として転がっていれば、きれいな順回転がかかっている証拠だ。逆に線が揺れて見える場合は、フェース向きや打点が安定していない可能性が高い。

ショートパットでは、わずかな回転の乱れが芝目や微妙な起伏の影響を受けやすい。回転が悪いとショートしたり、カップ手前でわずかに曲がったりして、カップに嫌われる確率も高まる。そのため、ボールの線がまっすぐ転がっているかどうかを確認することが、ストロークの質を見極める一つの目安になる。

ショートパットが入らない原因は「目の位置」とストロークにある

ボールの線を活用していても、構えたときに違和感を覚えることがある。その原因の多くは「目の位置」にある。

目の位置がボールより体側(内側)にあると、実際にはスクエアでも右を向いているように感じやすい。逆に、上体がボールの上に覆いかぶさるように目がボールよりも外側に出ると、左を向いているように見える。つまり、正しく構えていても、目の位置がズレるだけで「違って見える」現象が起きるのだ。

違和感を覚えたら、無理にボールの線やフェース向きを直そうとするのではなく、まずは目の位置を疑ってみることが大切だ。その際は足裏を意識して、体重のかかり方を確認してみてほしい。つま先やかかとにかかる体重をわずかに調整するだけでアドレスの位置が変わり、それに伴って目の位置も自然と整う。目がボールの真上にくるように調整できれば、ラインはより自然に、違和感なく見えるようになる。

また、パッティングストロークは手先で操作するのではなく、上半身の回転で行うことが大切だ。手先でボールを打ちにいくと、インパクトの瞬間にフェース向きが微妙に変わりやすい。一方、胸郭を中心に振り子のようにパッティングすることで、ストローク軌道とフェースの向きが安定し、結果としてボールの回転も整いやすくなる。

ボールの線によるセットアップと、正しい目の位置、そして体主体のストローク。この3つが揃うことで、ショートパットの成功率は大きく向上する。

なお、ミドルパットやロングパットでは距離感が最優先となるため、必ずしもボールの線を目標に合わせる必要はない。しかし、ショートパットに限っては方向性が最も重要になるため、ボールの線を活用するという小さな工夫が、確実な1打につながる。

ボールの線を使うだけで、アドレスの向きとボールの転がりという二つの要素を同時に確認できる。誰でもすぐにできる小さな工夫だが、2メートル以内の成功率は確実に変わる。ショートパットに不安があるゴルファーこそ、この方法を試してみてほしい。

動画で解説|ショートパットの成功率を高める正しい構えとストローク

◼️吉田洋一郎/Hiroichiro Yoshida
1978年北海道生まれ。ゴルフスイングコンサルタント。世界No.1のゴルフコーチ、デビッド・レッドベター氏を2度にわたって日本へ招聘し、一流のレッスンメソッドを直接学ぶ。『PGAツアー 超一流たちのティーチング革命』など著書多数。

TEXT=吉田洋一郎

PHOTOGRAPH=小林司

COOPERATION=取手桜が丘ゴルフクラブ

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