GOLF

2026.02.07

ふわりと高く上がるロブショット、習得したいなら“1ヤード”練習を

プロが見せる、ふわりと高く上がるロブショット。真似してみるとトップやダフリが出て、うまくいかない――そんな経験を持つアマチュアは多い。原因は技術不足ではなく、「フェースにボールを乗せる感覚」を知らないことにある。自宅や練習場でできる“1ヤードアプローチ”の練習で、その感覚は身につけられる。

吉田洋一郎の最新ゴルフレッスン/「上げようとしてトップ」から卒業。上げるアプローチが簡単になる1ヤード練習法

ロブショットが難しい理由は「フェースの使い方」にある

プロゴルファーがグリーン周りのピンチを、ふわりと上がるロブショットで切り抜けるシーンは憧れるものだ。しかし実際に試してみると、トップやダフリが出てうまくいかず、ガッカリしてしまうケースは少なくない。

ロブショットなど、ボールをやわらかく高く上げるアプローチショットを打つためには、「フェースにボールを乗せる」技術が欠かせない。

ボールをやわらかく高く上げるアプローチには、「フェースにボールを乗せる」技術が欠かせない。これは単にクリーンに打つことではなく、開いたフェース面にボールを一瞬乗せ、その接触時間の中で高さと距離をコントロールする打ち方を指す。

この技術がアマチュアゴルファーにとって難しい理由のひとつが、フェースを開いて構えた状態で打つことにある。フェース面が目標方向を向いた通常の構えと、フェースが空を向くほど開いた構えとでは、見た目だけでなく構えた感覚も大きく変わる。

構えが変われば、当然スイングのイメージや打ち方も変わってくるため、「どう振ればいいのかわからない」と戸惑ってしまうのだ。

一方、プロは開いたフェースにボールを乗せて運ぶ打ち方ができる。このウェッジワークはロブショットやボールを高く上げるアプローチだけでなく、バンカーショットにも共通する重要な技術だ。

フェースにボールを乗せるためには、ボールの下にクラブを潜り込ませ、バウンス部分で地面に適切な圧力をかけることが重要になる。ボールを直接打ちにいくのではなく、クラブの裏側にあるバウンスを接地させることで、結果的にボールがフェースに乗るイメージだ。そのため、これまでのアプローチショットとは、感覚そのものが大きく異なるといえる。

フェースに乗せる感覚を養う「1ヤードアプローチ」練習法

今回紹介するのは、フェースにボールを乗せるスキルをマスターするための1ヤードアプローチ練習法だ。難易度は高いが、自宅や練習場でも行える非常に効果的なドリルである。

まず、リーディングエッジが目標より右を向くようにフェースを開き、フェース面が空を向く状態で構える。振り幅は腰から下の小さな振り幅。ボールを柔らかく上げて、1ヤード先にキャリーさせる。

距離を出さずにボールを上げられるようになることで、「フェースに乗せて運ぶ」感覚が自然と身につく。この感覚が、そのままロブショットや柔らかいアプローチにつながっていく。

重要なのは、ボールの下にクラブを滑り込ませる意識だ。バウンスを地面に押し当てるように圧力をかけながら、ヘッドをボールの下に入れていく。この動きを支えるカギが、右腕の使い方にある。

右前腕を回内させながら押し込むことで、クラブに下方向の圧力が加わり、フェースが自然にローテーションしながら地面を押せるようになる。このとき、右手首の角度はリリースせずに、角度を保ったまま、右前腕の動きによってクラブを動かすことがポイントだ。

さらに、フォローにかけてグリップエンドを目標とは反対方向へ向けるように方向転換させる。これによりヘッドの運動量が増え、ボールをフェースに乗せるインパクトがつくれる。

注意したいのは、クラブを目標方向へ真っすぐ出そうとしないこと。手元を直線的に動かすと、フェースにボールを乗せる動きが難しくなる。

なお、クラブの握り方や手の使い方には個人差があるため、右前腕の回内の方法や量には調整が必要になる。形を真似るのではなく、自分の感覚に合った動きを探しながら繰り返し練習してほしい。

1ヤードの距離で高く上がる球を安定して打てるようになれば、ロブショットや近距離の上げるアプローチが驚くほど簡単になる。ぜひ繰り返し練習し、フェースにボールを乗せる感覚を身につけ、アプローチショットの質を一段引き上げてほしい。

動画で解説|ボールをフェースに乗せる感覚を養う

◼️吉田洋一郎/Hiroichiro Yoshida
1978年北海道生まれ。ゴルフスイングコンサルタント。世界No.1のゴルフコーチ、デビッド・レッドベター氏を2度にわたって日本へ招聘し、一流のレッスンメソッドを直接学ぶ。『PGAツアー 超一流たちのティーチング革命』など著書多数。

TEXT=吉田洋一郎

PHOTOGRAPH=小林司

COOPERATION=取手桜が丘ゴルフクラブ

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