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2026.09.01

「成果を出しているのに、なぜ評価されない?」昇進できない人が見直すべきこと【識学20】

売上目標を120%達成したのに昇給も昇進もない。一方で、自分より数字で劣る同期が昇進した――。仕事で成果を出しているのに評価されないと、「なぜ自分は認められないのか」と不満を抱いてしまうもの。識学では、評価とは「目標を達成できているかどうかを判断する行為」と考える。では、なぜ成果を出しても評価されないのか。5,000社以上が導入する組織マネジメント理論「識学」を提唱する安藤広大氏が、評価されるためにまず確認すべき「基準」について解説する。【その他の記事はコチラ

「成果を出しているのに、なぜ評価されない?」昇進できない人が見直すべきこと【識学20】

昇進するには何が必要? まず上司に確認すべき「評価の基準」

【相談】成果を出しているのに評価されない。同期は昇進したのに納得できません!(30代・営業職)

半年で売上目標を120%達成しました。でも評価面談では「もっと期待しています」と言われただけで、昇給もありませんでした。一方、同じ部署にいる同期は、自分より数字では負けているのになぜか昇進したんです。これだけの成果を出しているのに、自分に対する評価に納得できません。

識学において大事にすべきは、明確な「目標設定」であり、その目標を達成する「結果」だ。ゆえに「評価」とは、「目標を達成できているかどうかを判断する行為」となる。

「だから、結果を出しても評価されないというのであれば、識学的観点では『今すぐ辞めたほうがいい』となるのですが(笑)」

ただ、その前に確認すべきことがあると、安藤氏は続ける。

「今回、120%の売上達成という結果でしたが、昇進に値する結果が、売上目標のクリアのみだったのかということです。

もしかしたら、売上という数字以外に、ほかの基準があったかもしれません。例えば、昇進した同期は、1社ごとの売上は低くトータル金額で相談者に負けていても、新規獲得社数が多く、マネジメント側が“会社数”を重視したかもしれません。あるいは、同期が売り上げた会社は、今後の業績予測が格段に良いと判断されたという可能性もあるかもしれません。自分が具体的にどうすれば昇進できるのかということが、事前に明確になっていたかどうかが、とても大事になってきます」

ただし本来は、マネジメント側がその基準を明確に周知しておかなければならない。そうでなければ、プレーヤーは成果を出しても、平等な評価を受けられないからだ。

「僕も識学を立ち上げる前に勤めていた会社を辞めた理由のひとつが、明確な基準がないということでした。

当時その会社で僕は、オーナー、社長に次ぐナンバー3の立場だったんです。でも社長より明らかに僕のほうが売り上げの数字もよかったですし、会社に貢献していたと思います。ところがいつまで経っても、ナンバー3のまま。

そこでオーナーに『どうやったら、僕のほうが上に行けるんですか?』と聞いたんです。返ってきたのは『ナンバー2のほうが社歴も古いし、自分がかわいがってきた奴だから。君はまだ細かさが足りない』という、自分にとっては納得できない答えでした。正直『それ、なんやねん!』と思いましたね(笑)。

ただ当時はまだ識学の理論も知らず、それ以上追求することはできませんでした。『具体的にどういうことをすればいいのか』と追求していれば、もしかしたら逆転できる可能性もあったかもしれません。でも識学を知った今となっては、会社を辞めるという選択は間違いなかったと思います」

安藤氏が身をもって体験したように、残念ながら、評価基準がマネジメントによってプレーヤーに明示されていない、まさに識学的な組織運営ができていない会社は少なくないだろう。

「相談者の会社も、上司が明確な評価基準を持っていないため、プレーヤーに提示されていない可能性があると思います。

ただ、明示されていないからと不満を持っていても、組織の一員である以上、最終的に評価を下すのは上司です。

ならば、自ら昇進に値する成果について、上司や会社は何を求めているのかを確認すべきです。どんな基準があるのか、自分が昇進するには何が必要な成果とされるのか。それを確認しておかないと、またボタンのかけ違いが起きてしまいます」

自分は十分な成果を上げたと思っていても、上司はそれ以外の成果を必要としているかもしれない。知らないまま仕事を続けていたら、また成果を出しても評価から外れ、自分の不満だけが残ってしまう。

だからこそ、自ら上司に「自分には何が必要なのか」を確認し、明確な基準を示してもらう。それが、自分の成果を正しく評価してもらうために、まず必要なステップなのだ。

安藤広大/Kodai Ando
識学 代表取締役社長。1979年大阪府生まれ。早稲田大学卒業。大学時代はラグビー部に所属し、勝敗と向き合う厳しい環境で4年間を過ごす。NTTドコモ入社後、営業としてキャリアをスタート。上場企業への転職を経てマネジメントに携わるなかで、「人のやる気」や「人間力」に依存する組織運営に限界を感じ、識学と出合う。誤解や錯覚を排した明確なルールと仕組みによるマネジメント理論に強く共感し、事業部の立て直しでその有効性を実証。2015年に株式会社識学を設立し、創業4年足らず(3年11ヵ月)東証グロースに上場。現在は延べ5,000社以上の組織改革を支援している。組織マネジメントに関する著書は『リーダーの仮面』などベストセラー多数。「がんばっている人が、正しく報われる組織を増やしたい」という思いが、識学の根底にある。

TEXT=牛丸由紀子

PHOTOGRAPH=杉田裕一

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