美食を探求する四兄弟・秋元康、小山薫堂、中田英寿、見城徹が選ぶ、最強のレストランガイド「ゲーテイスト2026」。ここは都内某所にある、今、食べることが何よりも好きという人たちの間で「別次元」と噂される『MoDeRiTiOn(モデリション)』。取材拒否の、これまでメディアにはいっさい登場したことのない、たとえ名前は聞いたことがあったとしてもその実体はヴェールに包まれた会員制レストランだ。

『MoDeRiTiOn』、“ガラスの森”で紡がれる美食の物語
ガラスの林檎は天地創造における誘惑の象徴か、はたまたニュートンが唱えた万有引力の法則を示唆するものか。人間が最初の罪を犯した末に新たな世界を見いだしたように、また、質量があるもの同士の間にはかならず引き合う力が働き、遠ざける反発力にはなり得ないという発見が天体の予測を可能にしたように。
深いヴェールに包まれたレストラン『MoDeRiTiOn』。それは体験する前と後で人生観が変わってしまうかのような別次元の世界だ。新たな境地へ続く扉の鍵を手にする幸運に巡り会えたなら、誰もがその美しき世界の語り部となる。
“ガラスの森”と名づけられたダイニングで繰り広げられるのは光彩陸離(こうさいりくり)の美食の宴。天才的味覚を持つオーナーシェフの菅優樹(かんゆうき)氏がチーム一丸となって創り上げるのは、料理という表現を超えた圧倒的な感動体験である。
例えば帆立とポルチーニ茸の邂逅をかなえたひと皿。シェフの料理好きの父親が愛した“森の香り”にふくよかな帆立の甘みを合わせ、パンとこの料理だけのために造られた南アフリカのワインで完結する“物語”を味わえば、ボッティチェッリの「ヴィーナスの誕生」が脳裏に浮かぶ。
料理に耽溺し、想像力を刺激されるほどに、ここがいかに特別な地上の楽園かを知るはず。福音がもたらされる機を信じて待ちたい。
激動の時代に、揺るぎない価値をもたらす美食の才器
秋元 筆舌に尽くしがたいほどの感動というのは、まさにこういうことだと心から思ったのが『MoDeRiTiOn』です。
見城 何度行っても完璧だよね。会員制レストランのなかでも最上位のハードルだけれど、あれほどの感動はなかなか味わえないと思う。オーナーの菅シェフは修業経験がないというけれど、あの料理のクオリティは天才としか言いようがない。
秋元 ふと受けてみた日本味覚協会の検定で最高得点を収めたそうです。絶対舌感。まさに麒麟の舌ということでしょうね。お父様がワインのインポーターをされていて、子どもの頃から食の英才教育を受けてきたのかもしれないですね。
小山 初めてうかがった時、空間にも驚きました。ガラスの森と名づけられたメインダイニングがとても幻想的で。
中田 オールガラスのテーブルなんて、普通つくれないですよ。シェフを含め、スタッフは若いですが、チーム一丸となって同じ未来を見つめているんだということが伝わってきました。
見城 僕も会員制のレストランに行く機会が増えたけど、料理もサービスもインテリアも圧倒的。特別な相手や大切な仲間と食を謳歌するのに、これ以上にふさわしい空間はないよ。
秋元 天を仰ぎ見るほど美味しい料理をいただくと、みんなに食べてほしいと思ってしまうんですけど、その最高峰ですよね。コースにストーリー性をすごく感じるけれど、押しつけがましさがいっさいない。品数もしっかりありますが、魔法かと思うくらい食後感が軽いです。
見城 そう! まさしくそうなんです。僕は肉とお米で涙が出るかと思ったよ。そして全体を通して、あからさまではない酸のしのばせ方に惚れ惚れする。ワインのペアリングも実に緻密で、僕は基本的に白が好きなのですが、ここではもう完全に身を委ねます。
秋元 ノンアルコールペアリングも面白いです。僕が楽しみにしている料理のひとつが「ポモドーロ」。コースとは別立てなので「今日もポモドーロはかならずいただきます」と初めに宣言します。トマトの酸味や甘み、旨みがすべて一体となっていて思わず鳥肌が立ちます。
見城 すべての料理が最高傑作だよね。次はいつあの感動に出合えるのか、店を出る瞬間からその日が待ち遠しいです。
MoDeRiTiOn/モデリション
住所:南青山某所
完全会員制ゆえ、会員とその同行者のみ来店可。
電話番号・営業日時は非公開。
オーナーシェフInstagram:@can_yuki_kan
この記事はGOETHE 2026年10月号「総力特集:レストランなくして人生なし ゲーテイスト2026」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら











