「今年、どこが本当に美味しかった?」そんな問いに応えるべく、GOETHE WEBで2025年、特に読まれたグルメ記事を厳選。中田英寿、秋元康ら食ツウが太鼓判を押す名店から、瞬く間に予約困難となった話題店まで、注目を集めたグルメ記事をまとめて紹介する。 ※2025年1月〜10月掲載記事を再編。

1.ロルドット|中田英寿「古民家を改装したお洒落店。飲んで食べて1万円弱」清澄白河のジャンルレスなレストラン
古民家を改装したレトロモダンなレストラン。オーナーの富田逸斗氏は人気フレンチ出身の気鋭のソムリエ。ワインは自然派とブルゴーニュを中心に約300本揃え、グラスでも約15種類用意。シェフの中島優士郎氏はフレンチ、イタリアン、スパニッシュ、中華など多ジャンルの名店で研鑽を積んだ猛者。
中田 清澄白河は最近いろんなお店ができているエリアですが、ここはスタッフもお客さんも若くて、いつも賑わっています。
秋元 ヒデは行動エリアが広いよね?
中田 古民家を改装したお店で洒落ていますけど、若い人が多いお店なので単価は飲んで食べて1万円ぐらいですね。

住所:東京都江東区清澄2-5-3
TEL:03-6824-7014
営業時間:17:00〜L.O.23:30
定休日:水曜、ほか不定休あり
座席数:カウンター8席、テーブル14席
Instagram:@lol.kiyosumishirakawa
2.幸運を引き寄せる、鰻の老舗「はし本」のうな重
諸説あるが、蘭学者で発明家の平賀源内が“土用の丑の日”の生みの親というのは、有名な話。鰻は滋養食であると同時に、昔から健康運や金運が上がる食べ物として親しまれてきた。その長い姿形から縁結びにもいいとされる鰻を堪能するなら、2024年の年末に移転リニューアルをした老舗「鰻 はし本」を訪れたい。
背開きにした鰻を1度蒸してから炭火で焼き上げる正統派の江戸前の仕事を追求し続けるのは、四代目店主の橋本正平氏。厚い信頼関係で結ばれている全国の生産者の元から届けられる鰻を最も美味しい状態で食べてほしいと、注文が入ってから調理する。

住所:東京都中央区八重洲1-5-10
TEL:050-1808-6166
営業時間:11:00~14:30、17:00~20:30(土曜は第2、4の11:30~15:00のみ営業)
定休日:日曜、祝日
座席数:1F・11席(小上がり/カウンター)、2F・26席(テーブル席)
3.田舎の大鵬|秋元康がどうしても行きたかった、京都の究極の食育中華
自然豊かな農村地帯で、そのくらしに触れる農家楽(ノンジャーラー)。中国では地域に根づく文化や郷土の食を体験できると、ツーリストの人気を集めている。京都府北部に位置する綾部市の『田舎の大鵬』は、風光明媚な土地で中国式の農家楽を体現する。
秋元 最初は堀江(貴文)さんの誘いに、なかなかタイミングが合わなくて。どうしてもうかがってみたいという念願がやっとかないました。
小山 京都の二条にある『大鵬』という中国料理店の息子さんが始められたんですよね。京都市内からクルマで1時間半くらいですか?
秋元 そうです。実際に行ってみたら、想像していたより遥かにすごかった。日本の原風景のような自然に囲まれていて。

住所:京都府綾部市八津合町山ノ神65-1
TEL:なし
営業時間:12:00〜(3〜5月)、16:30〜(6〜1月前半、降雪などの天候により変動)
定休日:不定休(1月後半から2月までは冬期休業)
座席数:最大10名(1グループにつき4名から予約可能)
Instagram:@inakanotaihou
4.瞬く間に予約困難店に! 東京・門前仲町の薪火フレンチ「ジウ」
門前仲町の人気店「渡辺料理店」の斜向かいに2025年3月にオープンし、瞬く間に予約困難店となった薪火(まきび)フレンチ。オーナーの渡邉幸司氏の厚い信頼を受けて厨房を任されたのは、名門レカングループ出身の気鋭の若手、大和田龍之介シェフだ。
店先に積まれた薪が象徴するように、ここでは“火”が主役。扉を開けると1階は厨房のライヴ感が伝わるカウンター、2階には落ち着いたテーブル席が広がり、シーンに合わせて使い分けられる。月替わりのおまかせコースは、ランチ8皿、ディナー9皿。アミューズからデザートにいたるまで薪を巧みに取り入れながら、味わいに変化を与え、最後まで飽きさせない。

住所:東京都江東区富岡1-1-3
TEL:050-1724-4480
営業時間:11:30~12:30最終入店、18:00~20:00最終入店
定休日:日曜、月曜不定休
座席数:カウンター7席(1F)、テーブル14席(2F)
料金:ランチ¥9,000、ディナー¥16,000
※完全予約制
Instagram:@jiu.makibi
5.日本料理 FUJI|「静岡・焼津は美食の地」“魚の天才”が仕掛ける注目店
「全国に名を轟かせる天ぷらの『成生』や驚異的に美味しい『温石』だけでなく、『なかむら』『馳走 西健一』『シンプルズ』も予約がなかなか取れない。そして今回推薦する『日本料理 FUJI』も然り。なぜこのような現象が起こっているかといえば、『サスエ前田』の前田尚毅さんがいるからです」
前田氏は、焼津にある老舗鮮魚店の5代目。さまざまなメディアで取り上げられ「魚の天才」と賞されている人物だ。
「駿河湾の魚を愛するが故に、最も美味しい状態でその命をまっとうさせるにはどうしたらいいのか日々知恵を尽くし、最善を尽くしている熱狂の人です」
全国の一流料理人が切望する美味なる魚の宝庫、駿河湾。しかしながら前田氏は、駿河湾ブランドに甘んじることがない。魚にストレスをかけない漁法や運搬方法を漁師と連携。締め方も独自の工夫を凝らし、「前田さんが仕立てると劇的に美味しくなる」と国内外のトップシェフに言わしめている。

住所:静岡県静岡市葵区栄町3-6
TEL:054-260-5166
営業時間:12:00~、18:00~(一斉スタート)
定休日:日曜、第3月曜
座席数:カウンター7席
料金:コースおまかせ¥19,800~
JR静岡駅より徒歩5分。

