食に対して圧倒的な情熱とこだわりを持つ秋元康、小山薫堂、中田英寿、見城徹が選ぶ、最強にして超最新レストランガイド「ゲーテイスト2025」。人生をアップデートする「特別な美食体験」ができる店から、今回は東京・港区某所の「未完」をご紹介。

見城「焼肉というジャンルでは出色。真心のこもったサービスに感動」
従来の会員制レストランの常識を打ち破り、1ジャンル1店舗ごとに限定100名の会員を募るという仕組みで密やかに人気を集めている会社、NIGIRIが手がける焼肉店。ゲストの好みにとことん寄り添う真心全開のサービスや、間違いなく美味しくなる工夫を凝らした料理で会員の心を鷲摑みにしている。
見城 『Wakiya』(赤坂)で総支配人を務めていた萩原清澄さんが経営している会員制レストランのひとつで、2024年2月に港区某所にオープンしたんです。欠員がなかなか出ないので入会困難ですが、今後もしかしたら読者も入会の機会があるかもしれませんので推薦させてください。
小山 お鮨、おでんも展開されていますよね。
見城 そう、お鮨は日替わりで気鋭の若手職人を呼んで握らせるという画期的なスタイル。ものすごく流行っているそう。会員の2割以上が海外のセレブというのも特徴ですね。

秋元 入会規定のハードルは高かったりしますか?
見城 そんなに高くない。月々の会費も必要ですが、ジムに通うより安いんじゃないかな。空間、サービス、食材、ワインの品揃えのことを考えると良心的な価格だと思います。普通だったら予約困難店になるところが行きたい時に行けるわけだから。
秋元 それにしても、焼肉にほぼ行かない見城さんが感動したというのはよほどのことですね。
見城 そうなんです。まず気絶しそうなほど旨かったのが「ローストビーフとトリュフバターのブリオッシュサンド」。サクサクッとした食感のあとトリュフバターがジュワッと広がって感動。それから、焼肉は部位や味わい、厚さまで好みを聞いて目の前で切ってくれます。
小山 オーダーカットで切り立てを焼いてくれるんですね。それは気持ちが上がりますね。
見城 しかもそのタイミングで炊きたての土鍋ご飯が出てきて。
秋元 土鍋の白米とタレ焼肉! ツボをついてきますね。
見城 何を食べても美味しいですが、そこに真心がこもっていて満足度も倍増するんだ。今度みんなで行きましょう。

この記事はGOETHE 2025年9月号「特集:陶酔レストラン ゲーテイスト2025」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら