スイスやカナダなど世界のスキーナショナルチームから支持される「デサント(DESCENTE)」。西日本で最大規模となる路面店「DESCENTE KOBE(デサント神戸)」が神戸・旧居留地にオープンした。プレミアム感あふれる2階建ての新店舗には、最新の水沢ダウンや最高峰ライン「オルテライン」をはじめ、国際大会で実戦を積み、磨き上げてきたプロ仕様のスキーウェアが並ぶ。創業から培ってきた“機能美”と“開発力”が詰まった、デサントの現在地を体感できる空間だ。

世界のスキーシーンをリードする「DESCENTE KOBE」がオープン
日本を代表するスポーツウェアブランド「デサント(DESCENTE)」。社名は、フランス語のDescente(滑降・下降)に由来し、ブランドの原点であるスキーへの思いが込められている。
そして、誰もが知るロゴマークはスキーの基本技術「直滑降・斜滑降・横滑り」の3つの動きを表現したブランドの象徴ともいえるものだ。1978年からスイスのナショナルチームに国際大会向けスキーウェアを提供するほか、現在もドイツやカナダ、スペインなど欧米のナショナルチームが取り入れている。
50年という長きにわたりトップアスリートから支持されてきた理由は、選手の声を細部まで反映して機能性や快適性を実現し、国際大会で確かな実績を残してきたからにほかならない。
そのデサントが、トップメゾンなどファッション感度の高いブランドが集まる神戸・旧居留地エリアに西日本の新たな拠点として「DESCENTE KOBE(デサント神戸)」を2025年11月23日にオープンした。
プレミアム感あふれる2階建ての店舗は、ゆったりとして寛げる造り。モノづくりや開発に力を入れてきたブランドの根幹を具現化し、ステンレス材などを随所に配したラボのような空間になっている。

1階にはスキーやゴルフなどのパフォーマンスウェア、2階にはデサントが長年の開発で培った技術を結集した最高峰のコレクション「オルテライン」や水沢工場でのみ製造される「水沢ダウン」が並ぶ。
ブランドの歴史を辿る展示スペースやソファスペースも設けられ、時間をかけてゆったりと品選びをできるのがありがたい。
水沢ダウン2025年最新モデル
2025年12月5日には、スキーヤーが待ち焦がれた「水沢ダウン25FWコレクション」の最新モデル「MERGE(マージ)」「TRIDENT(トライデント)」が発表され、三宮の新店舗「DESCENTE KOBE」でも販売が始まった。

「水沢ダウン」は、国内でも希少なダウンウェアの一貫生産体制を持つ、岩手県奥州市のデサントアパレル水沢工場で製造される。ちなみに、水沢工場は、2025年7月に改装され、より高い製造能力をもつ工場になった
熱接着によって縫製を極力減らし、防水性と保温性を高めた高機能ダウンジャケットを製造する。
水沢ダウンジャケット新作「MERGE」
最新モデルのひとつ「MERGE」は、英語で合体を意味する言葉。ボディに極細メリノウールを用いるとともに、ポケットの周囲や脇下には化繊素材を配置し、摩耗に対する強度も補完するハイブリッド仕様になっている。身幅と袖にボリュームをもたせたラウンドシルエットも特徴だ。
水沢ダウンジャケット新作「TRIDENT」
一方の「TRIDENT」は英語の三又を意味し、その名の通り3ラインのジッパーがスピリットマークを想起させるモデル。中心のフロントジッパーは、2列のジッパーの間にメッシュ生地を配し、電車内など暑さを感じるシーンでは、ジッパーを開けてダウン内に外気を取り込むことができるつくりになっている。
2026年国際大会モデルのスキーウェアも注目
1階で特に目を引くのが、2026年国際大会に向けたスキーウェア。選手のパフォーマンスを最大限に引き出すための特別な機能が数多く搭載されている。

なかでも注力されるのが、SMART PADDING(スマートパディング)とAEROSTREAM(エアロストリーム)技術。これは、暖かさを確保しつつ、ウェア内の蒸れを防ぐという、相反する課題を解決するために開発されたもの。
人が最も暖かさを感じやすい場所に的を絞って中わたを配置。熱は逃さず水蒸気を通すことで、ウェア内の湿気を少なくし、空気の流れを作るブリージング(呼吸)機能を搭載する。保温性と透湿性を高いレベルで両立させた商品だ。
実際には、各国のナショナルチームのアスリートやコーチなど関係スタッフと会話を重ね、機能とデザインを決定。また、欧米人や日本人など、国ごとに異なる体格の大きさやサイズを考慮し、それをパターンに落とし込んでモノづくりが進められる。
「デサント神戸」では、スイス、カナダ、ドイツチームのウェアをベースにしたレプリカのスキージャンプジャケットと同素材のスキーパンツを販売する。この冬の最新モデルを、スポーツだけでなく、さまざまなライフシーンにも取り入れたい。











