WRC(世界ラリー選手権)で歴代最多9回の栄冠を手にしたレジェンドが、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamに所属するセバスチャン・オジエ。彼の偉業を讃える「GRヤリス」の特別仕様車のプロトタイプが発表された100台限定ということで争奪戦は必至。2026年春以降に専用アプリで抽選申しこみを受けつける。

歴代最多9回の栄冠を手にしたレジェンド仕様
トヨタが6年連続で販売台数世界一を記録したことも、6兆円超の経常利益を叩きだしていることも尊敬に値する。しかし、クルマ好きとしてはそうした業績よりも、最近のトヨタがつくる楽しいクルマに心を奪われる。率直に言って30年前はトヨタに乗るモータージャーナリストは見かけなかった。しかし今、輸入車の試乗会会場には「ランドクルーザー」「クラウン」などが普通に停まっている。
トヨタ変革の起点のひとつは、豊田章男会長が社長時代に「道が人を鍛え、クルマを鍛える」というコンセプトを打ちだしたことだろう。2007年に社内の有志で中古の「アルテッツァ」をチューンしてニュルブルクリンク24時間レースに出場して以来、積極的にモータースポーツ活動に参加し、そのノウハウを市販モデルに注ぎこんだ。こうした取り組みから生まれた果実のひとつが「GRヤリス」だ。
このクルマの興味深いところは、開発のアプローチが通常とは異なる点。一般的な高性能車は、ベース車両に高出力エンジンを載せ、それに見合った足回りを与える。対して「GRヤリス」はまずWRC(世界ラリー選手権)で勝てるラリーカーを開発し、それを一般道で乗りやすいように調整しているのだ。
「GRヤリス」を生産するGRファクトリーを見学した際には、ボディ強度やサスペンションの取りつけ精度へのこだわりに唸らされた。そしてさらに驚いたのが、工場のレイアウトをすぐに変えられるようにしていたことだった。理由は、レースで出た不具合をすぐに市販車にフィードバックするためだという。
ノーマルでも出色の「GRヤリス」に究極の1台が加わった。名手セバスチャン・オジエの9度目のWRC制覇を記念したモデルで、装備だけでなくパフォーマンスにも彼のこだわりが反映されている。日本では100台限定の狭き門だが、数十年後には間違いなく歴史に残る“クラシック”と呼ばれるはずだ。
TOYOTA GAZOO RACING GR YARIS SÈBASTIEN OGIER 9X WORLD CHAMPION EDITION

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