軽井沢のリゾートホテル「ししいわハウス」を拠点に開催された「ディフェンダーオクタ(DEFENDER OCTA)」の試乗会に参加。ロードと浅間サーキットのダートをオクタで駆け抜けた。

大きいのに滑らかで圧倒的に速い!
快晴の朝7時半。軽井沢ならではの美しい木々の緑に目を向けつつ、地元野菜を中心とした朝食をいただいた。瑞々しい食材に活力をもらい、「ししいわハウス」をチェックアウト。運営スタッフが待つ集合場所に向かうと、「ディフェンダーオクタ」が出迎えてくれた。
大きい。ディフェンダーの大きさに見慣れているつもりではあったのだが、思った以上に迫力が増している。それもそのはず。通常モデルより約68mm、横幅が広い。タイヤも33インチでホイールもかなり大きめ。そうすることにより安定性のある走りを実現できる。また、車高も28mm高くなったことで、水中の走行でも大いなる力を発揮する。通常モデルは最大渡河水深が90cmだが、オクタは1mまでカバーできる。昨今、日本で頻発する水害にも対応できそうだ。
従来以上にスピーディなディフェンダー

目指すは浅間サーキット。くねくねのワインディングロードを15分ほど登って嬬恋方面へとオクタを走らせる。登り道もストレスなく進み、サッカー日本代表の三苫薫選手の足首のようにしなやかな足回りを感じる。可動域が広く、かつ小気味がいい。通常のストレート道路ではスムーズに加速する。時速100キロまでは4秒で到達するそうだ。確かに速い。
「4.4リッターV型8気筒ツインターボガソリンエンジンに8速オートマチックトランスミッションを組み合わせ、最高出力は635PS、最大トルクは750Nmです。非常にスピーディなディフェンダーなんです」(担当者)
デコボコ地面に吸い付くような6Dダイナミクス

浅間サーキットに着くと、ヘルメットを装着してオクタに乗り込む。ステアリングにある、「オクタ」ボタンを長押しすると赤く光り、オクタモードが立ち上がる。(どうでもいいがオクタボタンは大ヒットドラマ『VIVANT』に出てくる乃木家の家紋を想起させる)。
デコボコの道を先導の車について走る。先導車のスピードが速く、置いていかれないように必死で追いかける。こちらは慣れていない道ではあるが、そのときの状況(地面)を瞬時に判断し、地面に吸い付くようなオフロードドライブ体験ができた。担当者曰く、「ディフェンダーで初めて、6Dダイナミクスという油圧連動式サスペンションテクノロジーを採用したことで、いかなる道でも安定した走りができるんです」。
音楽とシートが連動!

特筆すべきはボディ&ソウルシートだ。カナダ・SUBPAC社との共同開発で生まれたシートで、内蔵されているアクチュエーターが座っている人に音楽の振動を伝えてくれるというもの。簡単に書くと、音楽に合わせてシートもリズムをとるのだ。文字にすると分かりにくいが、ドライバーや同乗者のメンタルウェルネスをより快適にサポートしてくれる。
価格は¥20,990,000~。2024年の発売時(2025年モデル)は瞬時に売り切れたという。2025年7月中旬頃に2026年モデルの正式発表があるらしいので、興味ある方はチェックしてほしい。
問い合わせ
ランドローバーコール TEL:0120-18-5568