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2026.04.14

パルミジャーニ・フルリエ、世界初のクロノグラフ搭載の最新腕時計とは【ウォッチズ&ワンダーズ速報】

スイス・ジュネーブにて、2026年4月14日から4月20日の期間で開催されている世界最大の時計イベント「ウォッチズ&ワンダーズ」。多くの老舗ブランドが参加するこのイベントにおいて、“若手”ながらハイライトのひとつとなっているのが、1996年に創業したパルミジャーニ・フルリエだ。今回発表されたばかりの最新作、世界初のクロノグラフ機構を搭載した「トンダ PF クロノグラフ ミステリューズ」を詳報する。

パルミジャーニ・フルリエ「トンダ PF クロノグラフ ミステリューズ」

クロノグラフ機構を再定義「トンダ PF クロノグラフ ミステリューズ」

神の手を持つ時計師と称されたミシェル・パルミジャーニの時計修復工房を発展させる形で始まったパルミジャーニ・フルリエは、一貫した美の哲学を持っている。

ダイヤル装飾やケースの仕上げに現れる造形美。時計の背景にある物語を生き生きと描き出す色彩美。そして必要な時にだけ現れるという静かな機能美。これらを融合させることで生まれる美しい時計たちは、これ見よがしではなく、自分が楽しむために身に着けるもの。それをパルミジャーニ・フルリエでは、「プライベート・ラグジュアリー」という言葉で表現している。

その信念は、2026年の新作時計でも継続される。「トンダ PF クロノグラフ ミステリューズ」は、美しい時計であるだけでなく、歴史あるクロノグラフ機構を再定義するものだ。

そもそも計測機器として19世紀初頭に考案されたクロノグラフは、腕時計として発展していく際に、積算計をサブダイヤルとして表現するようになる。30分(60分)、12時間、そしてスモールセコンドという3つのサブダイヤルをシンメトリーに配置するスタイルは、クロノグラフにおけるアイコンデザインとなった。

しかしこのデザインは、どうしてもダイヤル上の要素が増え、混みあってしまう。それは美しい時計を是とするパルミジャーニ・フルリエにとっては理想とは言えない。

そこで考案したのが、突然出現し、そして忽然と消えるミステリアスなクロノグラフ機構だ。

パルミジャーニ・フルリエ「トンダ PF クロノグラフ ミステリューズ」

その操作方法は極めて簡単。しかしそれを理解するのは極めて難しい。通常時の「トンダ PF クロノグラフ ミステリューズ」は、ミネラルブルーのダイヤルにバーリーコーンパターンのギョーシェ彫りを施したシンプルなセンターセコンドウォッチである。針はロジウムのメッキを施し、キレのある輝きを引き出した。その端正な佇まいは、まさにプライべート・ラグジュアリーを体現している。

しかし7時位置のプッシュボタンを押すと、突然この時計はクロノグラフへと切り替わる。まずはロジウムの時分秒針が12時位置に集合。そして計測を開始する。秒針は60秒で一周し、分針が60分積算計に、時針が12時間積算計の役目を果たすのだ。

それと同時に、それまで重なって見えなかったローズゴールドの時分針が出現し、現在時刻を表現する役割を担う。

パルミジャーニ・フルリエ「トンダ PF クロノグラフ ミステリューズ」

計測を停止するときは、もう一度プッシュボタンを押せばよい。それは普通のクロノグラフと同じだが、リセットのためにもう一度プッシュボタンを押すとクロノグラフモードが解除され、ロジウム針がローズゴールド針に重なり、秒針も正しい位置に戻って再び時を刻み始める。つまりクロノグラフ機構が、忽然と消えてなくなってしまうのだ。

針を激しく動かして時刻を計測するクロノグラフは動的な機構と、センターセコンドの静的な機構を融合させ、しかも視覚的にも操作的にもシンプルにまとめる。そのためには知的な設計と高度な製造技術が求められるが、パルミジャーニ・フルリエではムーブメント、ダイヤル、ケース、マイクロパーツなど優れたサプライヤーが垂直統合したマニュファクチュール体制を築き上げているため、理想を具現化でき、新しいチャレンジを可能にする。

美しく、繊細で、機能的なパルミジャーニ・フルリエ「トンダ PF クロノグラフ ミステリューズ」は、成熟しきったと思い込んでいたクロノグラフ機構に新しい気付きをもたらすもの。常識が揺らぐ時代だからこそ、これまでになかった視点から生まれた時計が、心に響くのだ。

パルミジャーニ・フルリエ「トンダ PF クロノグラフ ミステリューズ」
トンダ PF クロノグラフ ミステリューズ
自動巻き、SSケース、プラチナベゼル、径40mm。¥6,017,000

問い合わせ
パルミジャーニ・フルリエ pfd.japan@parmigiani.com

TEXT=篠田哲生

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