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2026.05.26

神戸っ子・宇垣美里、愛を込めて呼ぶ「大丸さん」。その知られざる外商サービスの世界へ

兵庫県神戸市生まれのフリーアナウンサー・宇垣美里さんが親しみを込めて「大丸さん」と呼ぶ場所がある。それが大丸神戸店だ。“神戸っ子”にとってなくてはならない、 “人”と“街”に根付いた場所である。今回、そんな大丸神戸店の限られた顧客のみが受けられる外商サービスについて探るべく、宇垣さんが大丸神戸店を訪問。二人の外商員へのインタビューを通じて、最も誇らしく、最も身近な「大丸さん」の魅力を紐解く。

神戸っ子・宇垣美里、愛を込めて呼ぶ「大丸さん」。その知られざる外商サービスの世界へ

大正2(1913)年、元町4丁目に「大丸呉服店神戸支店」として開業したのが、「大丸神戸店」の始まりだ。以来、兵庫県に暮らす人々にとって、大丸神戸店は、単なる百貨店を超えた“街のシンボル”であり、どこよりも信頼の置ける存在として愛されてきた。

1995年、阪神・淡路大震災では、本館崩落という甚大な被害を乗り越え、わずか2年で全館再開を果たし、街に勇気を与えた。「大丸が元気に営業している」という事実が、傷ついた神戸の人々にとって、復興への安心感と希望に直結したのだ。

現在の店舗がある旧居留地は、かつての外国人居留地区の面影を色濃く残す、日本屈指の美しきエリア。レトロな近代建築が軒を連ね、夜になれば、大丸神戸店のガス燈を思わせる温かい光が回廊を照らし出す。街の景観と見事に調和したその佇まいは、神戸市民の誇りそのもの。家族の記念日や人生の節目といったハレの日にこそ、足を向けたい場所なのだ。

世代を超えて受け継がれる信頼のなかで、近年、同店が特に注力しているのが“外商サービス”だ。顧客一人ひとりの人生に深く寄り添い、単なる商品販売に留まらず、ライフスタイルや家族の文化を支えるインフラとしての役割を果たす。この特別な絆はいかにして育まれてきたのだろうか。

家族との思い出が詰まった場所「大丸さん」

左から外商員の和田実乃里さん、宇垣美里さん、黒川敦史さん。
左から外商員の和田実乃里さん、宇垣美里さん、黒川敦史さん。

宇垣美里(以下、宇垣) 久しぶりに神戸を訪れましたが、駅前や店舗周辺の変化には驚かされました。とはいえ、北野の異人館周辺などは変わらない情緒が残っていて、心が安らぎますね。私にとっての大丸神戸店は、幼い頃に入学式やピアノの発表会のお洋服を買いに来た、いわば“家族のお出かけ”の象徴のような場所なんです。

黒川敦史(以下、黒川) 神戸のお客様にとって「デパートといえば大丸」という親しみを持っていただいているのは、我々にとっても非常に光栄なことです。

宇垣 地元の方は、敬愛を込めて「大丸さん」と呼びますよね。昨日も地元の友人に「明日、大丸さんで仕事やねん」と報告したばかりです(笑)。昔、母と屋上ガーデンを訪れ、ねだって買ってもらったブルーベリーの苗木が、今も神戸にある実家の庭で育っています。ここには、温かな思い出がたくさん詰まっているんです。

宇垣 今回は外商というお仕事について深く伺いたいのですが、まずはお二人の歩みをお聞かせいただけますか。

黒川 私は入社後、売場担当やバイヤーとして、長年経験を積んできました。大丸神戸店の外商部に配属されてからは約12年になります。バイヤー時代に培った審美眼や商品知識は、お客様に最良の提案をするうえで、今の私の確かな礎となっています。

宇垣 商品の真価を見極める力と、お客様の心に届ける力。その両方を熟知されている。まさにプロフェッショナルですね。和田さんは、入社1年目だと伺いました。

和田実乃里(以下、和田) はい。私は岡山県出身ですが、幼い頃から特別なお出かけや買い物といえば、決まって神戸でした。大丸神戸店はずっと憧れてきた場所。就職活動を始めた当初から、ここで働きたいと目指していました。

宇垣 幼い頃からの夢を叶えられたんですね。

外商員の和田実乃里さんと宇垣美里さん。

信頼が生み出す、世代を超えた「絆」の提案

宇垣 外商員の皆さんは、具体的にどのような日々を過ごされているのでしょうか。

黒川 担当するお客様のご自宅やオフィスを訪問し、ニーズに合わせた商品をご提案しています。直接お会いするだけでなく、最近ではLINEやチャットも活用し、常にコミュニケーションを絶やさないよう努めています。大切なお客様がどのようなご趣味をお持ちか、どのようなライフステージにいらっしゃるか、そのすべてを把握することが私たちの使命です。現在私は約200名のお客様を担当させていただいております。

宇垣 200名も! 一人ひとりの好みやライフスタイルを把握するのは、並大抵のことではありませんね。

黒川 お客様は常にアンテナを張っておられ、我々以上に情報をお持ちのことも少なくありません。お客様からの「これが欲しい」というリクエストにお応えするのはもちろんですが、外商の醍醐味は、むしろその先にあります。

会話やこれまでの歩みのなかで得た情報をもとに、「今、これが必要ではないか」と先回りしてご提案すること。 誕生日や結婚記念日といった節目はもちろん、お子様の成長を共に見守り、「そろそろ雛人形はいかがでしょうか」とご提案する。親子三代、数十年という歳月をかけて、ご家族の歴史の一部を共に歩ませていただくことも珍しくありません。

大丸神戸店の外商員・黒川敦史さん

和田 宝石、時計、ファッション……多彩な品々を通じて人と深く関われるこの仕事に、日々やりがいを感じています。 お客様との信頼関係はもちろんですが、ブランドやメーカーのお取引先様とのつながりも、この仕事ではすごく大切です。まだ経験の浅い私を、豊富な知識で支えてくださる方々がいるからこそ、お客様にも自信を持ってご提案できています。

お客様、お取引先様、外商員。この三者の強固な信頼の三角形を築き、良いご縁を繋いでいくこと。それが、外商という仕事の真髄なのだと学びました。

お客様の「好き」を形にするプロの仕事

宇垣 外商員という仕事の醍醐味を感じるような具体的なエピソードを、ぜひお聞かせください。

黒川 あるお客様のお宅を訪ねた際、重厚なキャビネットにマイセンの食器やオーナメントが大切に飾られていました。まだお持ちでない稀少なシリーズを一つひとつご紹介しキャビネットが埋まっていく様子を共に楽しむ時間は、外商冥利に尽きるものでした。

ある日、そのお客様のコレクションにはない極めて珍しい作品と出合い、「あのお客様にふさわしい」と閃きました。

宇垣 まさに、長年の経験に裏打ちされた直感ですね。

宇垣美里氏
宇垣美里/Misato Ugaki
兵庫県神戸市生まれ。2019年にTBSを退社し、現在はドラマやラジオ、執筆活動など幅広く活躍している。2026年7月1日スタートの新ドラマ『おちたらおわり』(日テレ系)では主人公の月島明日海を演じる。TBSラジオ『アフター6ジャンクション2』水曜パートナーを担当中。

黒川 マイセンも出展する外商イベント当日、その作品に自然と目を留めていただくため展示場所とご案内順を工夫し、アテンドしたところ、瞬時に「これだ!」とお気に召していただくことができました。今もお客様の玄関に大切に飾られているのを拝見するたび、この仕事をしていて本当に良かったと感じます。

宇垣 お客様の「好き」の断片をすくい上げ、唯一無二の品を探し出す。エキスパートである黒川さんだからこそ成し得た、きめ細やかで贅沢なご提案ですね。買い物の本質的な豊かさを感じます。

和田 初めてお客様をマンツーマンでアテンドさせていただいた時のことは、今でも忘れられません。「このドレスに合うバッグが欲しい」というご相談をいただき、1週間前から売場を何度も回って、これぞという品をいくつか探し出しました。

当日、お客様に異なるブランドのバッグを数点ご提案したところ、その中の一つを大変気に入ってくださいました。ブランドの垣根を越えて、お客様の好みに合うピースをピックアップしご提案できるのは外商だからです。自分の提案がお客様の心に響き、目の前で決まった瞬間の嬉しさと達成感は格別でした。

宇垣 一緒に悩んでくれるパートナーがいるというのは、本当に心強い。相手のために事前に時間をかけて考え、ベストな提案を導き出してくれる。ありがたい存在ですね。

次回は多くの顧客に愛されている外商サロン「D’s LOUNGE KOBE」に、宇垣さんが潜入!(2026年5月27日公開)

問い合わせ
大丸神戸店 外商部 新規顧客担当 代表 TEL:050-1781-5000
*入会希望の方は、下記サイトを確認し、キャンペーンコードを入力
https://dmdepart.jp/loyalcustomer/?argument=HKsuJtvR&dmai=gaisho_goethe
キャンペーンコード: 8004100001

宇垣さん衣装クレジット
トップス¥270,600、スカート¥255,200(ともにアクリス/アクリスジャパン TEL:︎0120-801-922) イヤーカフ[右耳]¥22,000、イヤーカフ[左耳]¥25,300、ネックレス¥78,100、ブレスレット¥75,900、リング[右手]¥60,500、リング[左手]¥35,200(すべてブランイリス/ブランイリス トーキョー TEL:03-6434-0210) 靴はスタイリスト私物

TEXT=中井シノブ

PHOTOGRAPH=鞍留清隆

STYLING=小川未久

HAIR&MAKE-UP=松田美穂

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