英語力ゼロなのに、会社を辞めていきなり渡英した元編集者のお話、第361回。

「面識のない相手への営業メール」を指す英語“cold email”の由来
先日、日本語ペラペラのアメリカ人とオンラインで、「どんな時にAIを使うか」について日本語で話していたら、彼がこんなことを言いました。
「日本語で何と言うかわからないのですが、cold emailの文面を作る時によく使います」
「コールドEメール」とは、いったい何でしょうか。
調べてみると、こういう意味でした。
cold email=会ったことのない人や、これまで接点のなかった人に送る営業メール
どうやら営業やマーケティングの分野ではあたり前に使われている言葉のようで、日本語でも、そのまま「コールドメール」と呼ばれることがあるようです。
日本語では「コールドメール」なのに対し、細かいですが英語では“cold email”とeが入るようです。
私のもとにも営業メールはよく届きますが、会ったことのない人から突然送られてきたものには、ほとんど返信しません。
彼もこう言っていました。
「ほぼ返信は来ないけど、いいんです。送り続けていれば、いつかどこかで思い出してもらえて、その人が必要になったときに連絡してくれるかもしれないから」
ほとんど返信が来ない「冷たいメール」。だから“cold”なのでしょうか。
こちらも調べてみると、営業の世界では、まだ企業との接点がなく、商品にも関心を示していない人を“cold lead”などと呼ぶそうです。そうした相手にメールを送るのが“cold email”なのだとのこと。
反対に、すでに企業や商品を知っていたり、何らかの関心を示していたりする見込み客は、“warm lead”と呼ばれるそうです。つまりcoldは「まだ関係性が温まっていない」ということなのでしょう。
そういう相手には、とりあえず丁寧で分かりやすいメールを書かなければいけませんから、AIを使うことはとても効率がいいなと思いました。
感情をAIに丸投げ! 罵詈雑言を丁寧な文面に変える
ちなみに私は、すごく腹を立てていて、苦情のメールを書きたいときにAIを使います。
「なんかふざけたことを言っているけれど、そんなことができるはずがない。そもそもお前は事前に〇〇だと言っていた。話が全然違うだろ」
思うがままに怒りを言葉にし、なんなら、ここには書けないような罵詈雑言まで書きます。それをAIに見せて、「これを丁寧に、やさしく、でも意図がきちんと伝わるように言い換えて♡」とお願いするのです。
一度、怒りを思いっきり吐き出して文章にしているので、それだけでも若干のストレス解消になります。出来上がったメールは、いかにもAIが作ったような文面になりますが、そもそも怒っているので、「お前に人間らしさを添える気はない」と、もはやそのまま送ります。
私という人間が冷たいのかどうか自分ではわかりませんが、正直、これ以上「冷たいメール」はないような気もします。だけど“cold email”はそういう意味ではないということを、しっかり覚えておきたいです。

