GOLF

2026.07.11

アイアンでトップばかり…その原因「ボールを上げよう」とする意識はどうすれば直るか

「アイアンになるとトップばかり出る」「芯に当たらず飛ばない」――そんな悩みを抱えるゴルファーは少なくない。実は、その原因は“ボールを上げよう”という意識にある場合も。も。トップを防ぐカギは、ボールの先までヘッドを振り抜くこと。今回はダウンブローの身につけ方を、動画とともに解説する。

吉田洋一郎の最新ゴルフレッスン/アイアンでトップばかり…原因は「ボールを上げよう」とする意識だった。ダウンブローで直す方法をプロが解説

アイアンでトップが出る原因は「ボールを上げよう」とする意識

「アイアンになるとトップばかり出る」。そんな悩みは、特に女性ゴルファーから多く寄せられる。

先日レッスンをした女性ゴルファーも同じ悩みを抱えていた。無意識にボールだけをきれいに打とうとしてしまい、クラブがアッパー軌道になってトップを繰り返していたのである。そこで「ボールを打つ」のではなく、「ボールの先の芝を削る」意識に変えてもらったところ、数球後にはしっかりとボールをとらえられるようになり、弾道も安定した。

トップに悩むゴルファーの多くは、「地面にあるボールを上げよう」と意識しすぎている。しかし、アイアンショットでは、その意識がかえってミスの原因になることが少なくない。

アイアンはロフトでボールを上げるクラブだ。そのロフトは適度な下降軌道でインパクトすることで本来の性能を発揮する。ところが、ボールを上げようとする意識が強いと、クラブをすくい上げるような動きになりやすい。その結果、ロフトを十分に生かせず、フェースの芯を外した薄い当たりになってしまうのだ。

トップを直すカギは、インパクト後のヘッドの動きにある。クラブ軌道の最下点をボールより先にイメージすることが重要だ。ボールの5〜10センチ先を軌道の最下点をイメージし、ボールを打った後もクラブがその位置まで動き、芝を削るようなイメージで振ってほしい。

するとヘッドは自然とダウンブロー軌道になり、フェースの芯でボールをとらえやすくなる。ボールだけを拾おうとしていたときとは違い、ロフトがしっかり働くため、無理にすくい上げなくても自然と高いボールが出るようになる。

もちろん、ダウンブローだからといってクラブを上から叩きつける必要はない。スイングはあくまでも円運動であり、その軌道の中で最下点がボールの先に来るだけである。無理に打ち込もうとすると、今度はダフリにつながるため、その点は勘違いしないようにしたい。

ボールの先の芝を削るイメージでダウンブローを身につける

まずは素振りでダウンブローの感覚を身につけよう。ボールの5〜10センチ先に目印をイメージし、その位置の芝をクラブで削るように振る。最初は腰から腰までの小さな振り幅で行ってみてほしい。

その動きができるようになったら、腕が地面と平行になるハーフスイングまで振り幅を大きくしていく。そこでも、ボールの先を削る意識は変えない。

最後はフルスイングでも同じ意識で振り、毎回ボールの先の同じ位置を削れるようになることを目指したい。

始めは「少し地面を叩きすぎではないか」と感じるくらいでも構わない。トップが多い人は、地面に当たることへの恐怖心から、無意識に地面を避けるような動きが入りやすい。

その結果、ヘッドがボールの先まで届かず、トップにつながってしまうのである。まずはボールの先の地面までしっかりヘッドを届かせる感覚を身につけ、その恐怖心を取り除くことが大切だ。

この練習は練習マットでも行えるが、マットではダフってもクラブが滑ってしまい、正しくできているか判断しにくい。その場合は、ボールの5〜10センチ先にガムテープを貼り、ヘッドでテープをはがせるかどうかを目安にするとよい。

アイアンショットでトップが止まらない人は、「ボールを打つ」という意識を一度手放してみてほしい。ボールの先に最下点をイメージし、その位置までクラブを振り抜くことを考えるだけで、スイング軌道は自然と変わってくる。

ロフトを信じ、ボールの先の芝を削る。そのシンプルな意識が、トップを解消し、芯でボールをとらえる安定したアイアンショットへの第一歩になるはずだ。

動画で解説|ダウンブローを身につけてトップを解消する

◼️吉田洋一郎/Hiroichiro Yoshida
1978年北海道生まれ。ゴルフスイングコンサルタント。世界No.1のゴルフコーチ、デビッド・レッドベター氏を2度にわたって日本へ招聘し、一流のレッスンメソッドを直接学ぶ。『PGAツアー 超一流たちのティーチング革命』など著書多数。

TEXT=吉田洋一郎

PHOTOGRAPH=小林司

COOPERATION=取手桜が丘ゴルフクラブ

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