PERSON PR

2026.06.25

隈研吾「眼鏡は自分と世界をつなぐ小さな建築」【アイヴァン】

1972年の設立以来、一貫して日本(福井県・鯖江)製の高品質なアイウェアを生み出し続ける「EYEVAN」。その眼鏡をかけた仕事人たちを写真家・操上和美が撮り下ろす連載「人生を彩る眼鏡」の第36回は建築家の隈研吾。「人生を彩る眼鏡#36」「男を起動させる眼鏡」#1〜50

PERSON 86
建築家/隈研吾

建築家・隈研吾氏
眼鏡はE5 eyevan「p27」¥61,600(アイヴァン PR)

日本がもつ優しさを、建築を通じて伝えたい

「出張先で、その場の気分でサングラスを買うのが好きですね。空港で少し時間ができたときに、選ぶのが楽しくて。だから、結構数が増えてしまいました(笑)」

現在、50を超える国々でプロジェクトを抱え、1ヵ月の半分以上は出張に出ている状態だという建築家の隈研吾さん。2018年には、東京ミッドタウン日比谷の1階にある「EYEVAN LUXE」の店舗設計を手がけている。木をふんだんに使い「大きな宇宙」を表現したという同店は、上昇感のある天井デザインが印象的だ。

「アイヴァンの持っている“自由さ”、みたいなものが感じられるデザインを目指しました。そもそも建築とは、人間と世界の間に立って両者をつないでくれるものであり、眼鏡は、その役割を果たしてくれるもっとも小さな建築だと考えています。人間にとって、宇宙と直接つながる窓のようなもので、かけることで世界、そして宇宙といった巨大なものにつながる感覚が好きなんです。そうした解放感を、店舗でも表現できたらと思いました」

眼鏡を建築だと捉えれば、建築への理解が変わり、親しみも湧く。隈さんは、そう続ける。

「自分の身体に近いと、質感や触感にもこだわりますよね。建築も、本来そうしたものを大事にしなくてはいけない。その点で眼鏡は、建築の質感・触感を自分のものと捉えるトレーニングができる道具だと言えるかもしれないですね」

今回の撮影に選んだのは、シンプルなデザインに眼鏡の本質的な機能を内包した、E5 eyevanの「p27」。ボリュームのあるデザインだが、スモーキーなクリアグレーの色合いが表情に馴染んでいる。

「真っ黒でもなく、透明でもなく。水の濃度のようなちょうど良さを、このグレーに感じました。あとは、身体へのしっくり感かな。やっぱり、眼鏡は自分と世界との一体感をつくってくれる道具だから。眼鏡があることで、自分の目と世界が、気持ちよく対話できる状態をつくってくれるように思いますね」

冒頭でも触れたように、現在世界各地でプロジェクトが進行中。隈さんは必ず現地に赴き、直接関わることを信条としているが、すべてのプロジェクトにおいて大切にしていることとは?

「場所との対話、ですね。僕の建築は、その土地や地形に調和することを目指しています。場所ごとに風土が違うから、自動的にそれぞれ異なるものができるわけです。僕は、その場所ごとに全部違うものをつくりたい。だから、飽きないんです。退屈しないということは、クリエイティビティにおいて一番大切なことだと思いますね」

その土地の歴史や文化とどう関わり、建物の価値をどう生み出していくのか。地域との共生を重視する姿勢から、近年は歴史ある建物の再生プロジェクトを依頼されることも多いという。

「最近は、そうした“時間を継承する”ということに、世の中の関心が移っているように思います。歴史を継承し、さらに100年先まで価値を残すために大切なのは、今の時代を呼吸する建築であること。つまり、時代の空気感を建築に反映することが欠かせないと考えています。たとえば、人の動き一つをとっても、“今の時代の動き方”というものがあるんですよ。だからやはり現地に赴き、どんな人たちがそこに集い、どんなふうにその場所を使っているかを直接感じることは不可欠なんです。特に、現代は時代の変化も激しいですから」

では、隈さんが建築家として未来に残したいものとは。

「僕に使命があるとするなら、日本が持っている優しさみたいなものを、建築を通じて世界に伝える役割でしょうね。現在、世界情勢がものすごく厳しいなかで、日本の優しさや和の精神が、世界に必要とされています。そうしたものを、建築を通じて、世界の人にもっと身近なものとして感じてほしい。和の精神は、皆で共有できるものなんだということを、伝えていきたいですね」

隈研吾/Kengo Kuma
1954年神奈川県生まれ。1990年に隈研吾建築都市設計事務所を設立。慶應義塾大学教授、東京大学教授を経て、現在、東京大学特別教授・名誉教授、日本芸術院会員。50を超える国々でプロジェクトが進行中。自然と技術と人間の新しい関係を切り開く建築を提案する。『日本の建築』『点・線・面』『負ける建築』『全仕事』他著書も多数。

問い合わせ
アイヴァン PR TEL:03-6450-530

【連載「人生を彩る眼鏡」】

TEXT=伊藤美玲

PHOTOGRAPH=操上和美

HAIR&MAKE-UP=AKANE

PICK UP

STORY 連載

MAGAZINE 最新号

2026年8月号

人生を豊かにするLUXURY WATCH

ゲーテ8月号表紙(宮本浩次)

最新号を見る

定期購読はこちら

バックナンバー一覧

MAGAZINE 最新号

2026年8月号

人生を豊かにするLUXURY WATCH

仕事に遊びに一切妥協できない男たちが、人生を謳歌するためのライフスタイル誌『ゲーテ8月号』が2026年6月25日に発売となる。特集「人生を豊かにするLUXURY WATCH」では、さまざまなライフシーンに似合う時計を厳選! 表紙は宮本浩次。

最新号を購入する

バックナンバー一覧

GOETHE LOUNGE ゲーテラウンジ

忙しい日々の中で、心を満たす特別な体験を。GOETHE LOUNGEは、上質な時間を求めるあなたのための登録無料の会員制サービス。限定イベント、優待特典、そして選りすぐりの情報を通じて、GOETHEだからこそできる特別なひとときをお届けします。

詳しくみる