英語力ゼロなのに、会社を辞めていきなり渡英した元編集者のお話、第365回。今回はフィギュアスケートの世界選手権の動画を見ていたら、解説者が連発していた英語フレーズ“quite something”について。

樋口新葉選手のトリプルループに感動! イギリス解説者が連発した英語フレーズ
あまりにも暑くて、現実逃避のため最近はフィギュアスケートの動画ばかり見ています。実際は熱い戦いがあるものの、氷上で舞う選手はとても涼しげで、いっときの涼をとれるうえ彼らの激闘を見て「よし、自分も頑張ろう」と思うことができるからです。
先日は樋口新葉さんが銀メダルを取った2018年の世界選手権の様子を動画で見ていました。おそらくイギリスの中継がアップされているようで解説が英語だったのですが、解説者は「アメージング」「ラブリー!」「ダブルアクセル!」くらいしか言わないので、気にせず見ていました。
The Triple Loop, this is quite something.
トリプルループが決まった瞬間、解説者はそう言いました。別に難しい単語は入っていません。直訳すれば「これは、とても、なにか」。なにやら文章が完全でないような気がしました。 でもあまりに素晴らしいトリプルループだったので「これは、すごい、なんか……」と呆気に取られて言い淀んだのかな、そう思いました。
しかしその後も解説者は技が決まるたびに“quite something”を繰り返します。
さすがにこれは言い淀みだとは思えなくなり、いったん動画を止めて調べてみたらこういうことでした。
quite something=とんでもなく素晴らしい、たいしたものだ
結局、前述の「アメージング」「ラブリー!」と同じ意味でした。
ちなみに、quite someだと「相当の量/時間」という意味になります。
例えば“They have been working on this for quite some time.”だと、「彼らはこれにかなりの時間取り組んでいる」となります。“quite some time”だと直訳して「かなり時々」のような気がして「時々しか取り組んでないのかな」と思ってしまいましたが、逆の意味でした。というか、これはなんとなく受験勉強の時に習ったような気がぼんやりとしてきたので、多くの人はもうとっくにご存知かもしれません。
「素晴らしい」にもいろんな言い方があるんだなぁと、フィギュアを見て涼をとりやる気までいただいたうえ、英語の学びにまでなってしまいました。真夏のフィギュアスケート観戦、ますますクセになりそうです。

