英語力ゼロなのに、会社を辞めていきなり渡英した元編集者のお話、第348回。

仕事をしていない人じゃない! “neat”が持つ意味
「『紅茶のストレート』は英語ではあまり通じない」と教えてくれた、英語も日本語も堪能なチェコ人と話していたら、またひとつ驚きの事実が判明しました。
「英語では『紅茶のストレート』とは言わないんだよね。ストレートって言われたら、ウイスキーを想像しちゃうんだよね?」
教えてもらった内容をそう確認したところ、彼はこう言ったのです。
「いや、ウイスキーも“straight”とはあまり言わないんですけどね」
以前の回では、「“straight”と言われたらウイスキーを連想する」とこのチェコ人に言われたことをお伝えしましたが、けれどそれは、彼が日本語の「ウイスキーのストレート」という表現を知っていたからこその説明だったようです。
実際、英語でウイスキーを“ストレート”で頼みたいときは、こう言うのが自然なのだとか。
I’ll have a whiskey neat.
(ウイスキーをストレートでもらうわ)
「ウイスキーのストレート」は、つまり“neat”と言うのだそうです。
「ニート」といったら働かずにダラダラしている人かと思ってしまいます。けれどこちらの“neat”は、「きちんとした」「すっきりした」という意味があり、文脈によっては「混じりけのない」「そのままの」というニュアンスでも使われます。氷も水もソーダも加えない、そのままのウイスキーのことをこの場合は指しているのでしょう。
とはいえ、“straight”と言っても、まったく通じないわけではないそうです。
「意味はわかるので、氷も水もソーダも入っていないウイスキーは出てくると思います。でも、たいていの人は“neat”って言いますね」
とのことでした。場合によっては、“straight”と言うと「絶対何も入れないで!」と少し強く念押ししているようにも聞こえるのだとか。
お酒は大好きですが、まだ私はウイスキーの扉をきちんとは開けていません。飲むとしても、いまのところはソーダ割りです。なので、海外で “I’ll have a whiskey neat.” と注文する日は、まだ少し先になりそうです。
けれど、ウイスキーの香りや味をしっかり楽しむなら、やはりストレートで味わうのが王道なのでしょう。英語の勉強とともに、ウイスキーの知識と経験も今後積んでいきたい所存です。

