『北極星 僕たちはどう働くか』が、2026年上半期の売上ランキング入り。エンタメやビジネスの世界において数々の挑戦を仕掛けては新しい世界を見せてくれる人物の筆頭として、常に注目されている西野さん。講演会やコンサルも多い西野さんには、経営者からの相談ごとも多々寄せられる。今回は、経営者に限らず、誰でも気になる「採用の話」。音声メディア「voicy」で配信中の「#西野さんの朝礼」から編集してお届けする。(※今回の記事を音声で楽しみたい方はコチラ)
今回は【中小企業の社長はモテろ】というテーマでお話ししたいと思います。
第266回
採用と教育における大事な2点。①求人の際に“盛っちゃう”会社、社長に魅力がない会社は、定着率が低い。②そもそも成長意欲が低い人は、教育しても、変わらない。
採用と教育における大事な2点。①求人の際に“盛っちゃう”会社、社長に魅力がない会社は、定着率が低い。②そもそも成長意欲が低い人は、教育しても、変わらない。

「求人」の段階で嘘はついちゃいけない
先週の連載では「レスポンスが遅いスタッフはウンコ」という内容をお届けしました。
もう少しだけ丁寧に言うと、「事情があって遅くなることがあるのは仕方ないから、そいう時は、『遅れている理由』と『いつまで待たせるのか?』を一早く共有した方がいいよね」という社会人としては至極まともな話をさせていただきました。
記事の最後は「こういう話をすると、『こういう会社で働きたくない』という声が必ず上がるんだけど、その声はガン無視で」という話で締めさせてもらったのですが、今日はこの部分に対して、深掘りさせてください。
先日、京都で経営者同士の交流会があって、そこでは「社員の離脱率」の話と「教育」の話になりました。
まず、多くの経営者が頭を抱えている「社員が辞めてしまう」というお悩みに関していうと、経営者さんの話を聞くと、やっぱり「若い人に来てほしい」という気持ちが膨らんでしまって、「求人」の時点でちょっと嘘をついていることが多い。
要するに、「ちょっと盛っちゃってる」というやつです。
実際の職場とは違う「キラキラした表向きの職場」を求人ページに出しちゃっている。
だから、そこに来た人は「聞いてた話と違う」「思ってた環境と違う」となっちゃって、離れていってしまう。
やっぱ「求人」の段階で嘘はついちゃいけない。
スタッフがすぐに辞めちゃって、「求人」と「教育」に掛けたコストが全部飛んじゃうことが中小企業にとっての最大の損失なので。
人は、自分と働きたいと思うのか?
この時、「でも、そうでもしないと若い人が来てくれないんです」という社長さんがいらっしゃるのですが、そんな社長さんに自問自答していただきたいのが、「そもそも、自分は人として魅力的なのか?」「人は、自分と働きたいと思うのか?」ということ。
中小企業が条件面で大企業に勝てるわけないじゃないですか。
となってくると、あとは「業務内容」か「一緒に働く仲間」か、あるいは「社長自身の魅力」で立ち向かうしかない。
多くの社長が後回しにしているのは「自分磨き」で、大企業よりも悪い条件で雇われる側からすると、たとえば「性格が暗い社長」とは働きたくない。
「営業をスタッフに押し付ける社長」とは働きたくないし、「不潔な社長」とは働きたくない。
「キラキラした表向きの職場」を求人ページに出す前に、まずは自分自身の見直しをするべきです。
アンタが魅力的だったら、人は来るのだから。
とにかく「仕事環境を盛ってしまう」というのが求人の時に絶対にしてはいけないことで、それこそベンチャーだったら問答無用で「スピード勝負」なわけじゃないですか?
だから「スピードが出せない奴は来るな」と打ち出せばいいんです。
それに対して、「パワハラだ〜」みたいな声がSNSで上がったらガン無視か、あるいは「お前とは一生仕事しないから、安心して」とお返事すればいいんです。
とにかく会社の風土に合わない人を無理に採用しちゃダメ。
教育は「成長意欲」というセンスを持っている人にしか効かない
そしてもう1点。
今日の記事は「社会に出て少しでもラクしたい人」からすると、腹が立って仕方のない内容だと思うのですが、事実なので、正直にお話しします。
会社は社員を教育しますが、「成長意欲が低い人」への教育は無意味です。
時間とお金の無駄です。
学校の先生や塾の先生には怒られちゃうかもしれませんが、たとえばバスケットのコーチが「ドリブル」や「シュート」や「パス」を教えて伸ばすことはできても、選手の身長は伸ばすことができないように、社会では「教育では伸ばせない部分」が確実にある。
営業の素質を持っていない人間に「営業のノウハウ」を叩き込んでも無理なんです。
営業力(コミュニケーション力)の勝負は幼少期に決まっています。
お笑いのセンスがない人が、どれだけお笑いを学んでも、どうにもなりません。
今、テレビで活躍しているお笑い芸人さんたちは養成所の初日から面白かった。
「途中から面白くなる人」はほとんどいません。
その究極が、「成長意欲が低い人」への教育です。
これは圧倒的に意味がない。
教育は「成長意欲」というセンスを持っている人にしか効かない。
つまり、(少なくとも中小企業は)「成長意欲が低い人」を採用してしまった時点で、詰んじゃう。
だから、「世間体を気にした採用」は絶対にしちゃダメ。
中小企業の社長は採用に本気にならなきゃいけないし、合わない人は採用しちゃいけないし、採用したい人が一緒に働きたくなる自分でいなきゃいけない。
お互い頑張っていきましょう。
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『西野亮廣講演会』のお知らせです。
下記の都道府県で開催が決まっています。
- 9月30日(水)に千葉
- 10月5日(月)に広島
- 10月6日(火)に岡山
- 10月15日(木)に広島
- 10月28日(水)に大阪
- 10月29日(木)に青森
- 11月18日(水)に長野
- 11月19日(木)に大阪
- 11月24日(火)に宮崎
- 11月26日(木)に東京
- 11月30日(月)に栃木
- 12月3日(木)に山形
私、西野亮廣がマイク一本で1時間半ほど喋る変なイベントです。チケットをお求めの方は、『西野亮廣全国講演会』で検索してみてください。サロンメンバーさんが作ってくださったイイ感じのホームページに飛びますので、そちらから。会場によっては、まだ、チケットを発売してなかったりしますが、そのへんはご容赦ください。

