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2026.09.04

西野亮廣が、事業再生まで追い込まれているチームに助言。「犠牲にするもの」を間違えるな!

『北極星 僕たちはどう働くか』が2026年上半期の売上ランキング入り。エンタメやビジネスの世界において数々の挑戦を仕掛けては新しい世界を見せてくれる人物の筆頭として、西野さんの言葉は常に注目されている。実は西野さん、兵法が好きで、兵法の言葉を使って、自身のビジネスの話をしてくれることが時々ある。今回は、事業再生に取り組む人にとってかなり耳の痛い話。しかし、ここで間違えると真逆の結果になる事態に……。今回も、音声メディア「voicy」で配信中の「#西野さんの朝礼」から編集してお届けする。(※今回の記事を音声で楽しみたい方はコチラ

今回は【勝ってから、戦いに臨め】というテーマでお話ししたいと思います。

第263回
孫子の兵法にある言葉「勝兵は先ず勝ちて、而る後に戦いを求め、敗兵は先ず戦いて而る後に勝を求む」から、事業再生を考えてみよう

西野亮廣

勝ちのルール

2026年の春からCHIMNEY TOWNが運営のバトンを預かっている『河口湖 音楽と森の美術館』事業再生の話をベースに、プロジェクトの立ち上げ方とか見直し方の話をしたいと思います。

基本的に僕は運に恵まれているだけの人間で、経営者としては2流ですが、それでも「この約束を守っていると、まぁまぁ上手くいくよね」という勝ちのルールがありまして、それが孫子に出てくる「勝兵(しょうへい)は先ず勝ちて、而る後(しかるのち)に戦いを求め、敗兵は先ず戦いて而る後に勝を求む」です。

「勝つヤツというのは、勝ちを確定させてから、勝負に臨むけど、負けるヤツは、とりあえず勝負を始めてから、その中で勝ちを取りにいこうとするよね」という意味です。

美術館の事業再生も、この考えが基本にあります。

何を犠牲にしなきゃいけないか

さて。

今回の美術館でいう「先ず勝ちて」は一体何を指すのか?
話題のコンテンツを追加することなのか?
それとも、SNSでバズらせることなのか?

たぶん、そのどれでもなくて、答えは「資金面で死なない体制を作る」ということが、今回でいうところの「先ず勝ちて」だと思います。

どれだけ苦戦したとしても資金面で死ななければ、挑戦を続けることができるので。

というわけで、CHIMNEY TOWNが運営に入ってから最初の3ヶ月でやったことは、とにかく、資金面の見直しと、美術館の軍資金をひっ迫させているオペレーションの見直しです。

ちなみに、この3ヶ月間で、毎年計上していた数千万円の赤字を全て潰しました。

というわけで、『河口湖 音楽と森の美術館』は来年潰れることはありません。

これが「先ず勝ちて」です。

この間、上物のコンテンツを増やす為に、美術館のお金を使うということは一度もしておりません。

ただの1円も使ってない。

ここで、何を犠牲にしなきゃいけないかというと「話題性」なんです。

「CHIMNEY TOWNが運営メンバーに入りました」
「そして、こんな驚きのコンテンツを作りました」

みたいな感じで打ち出したら、そりゃ話題になるし、最初の1ヶ月ぐらいはお客さんが来てくれるんですね。

ですが、「そもそも、その話題を作る為のお金はどこから出てるの?」という話で、それらのお金というのは、「経営が傾いています。助けてください」とSOSを出した企業が支払っている。

これによって得をするのは、コンサルで入って、人のお金で、刹那的な話題だけを作って、その場を去るコンサルタントだけで(彼らは次の仕事に繋がる)、残された企業からすると、流行りがすぎた後のコンテンツなんて負債でしかない。

つまり、余計に負債を抱えることになる。

その点でいうと、他人のお金で、アイデアだけを出して、得意気にプレゼンしといたら、自分達のお金を確実に作ることができるコンサルタントは「先ず勝ちて」ができているのかもしれません。

ただ、協業相手を負けさせる人間は3連敗したら終わりで、負けていることを隠せたらまだ良いのですが、派手に宣伝すればするほど連敗を隠せなくなるから、どのみち終わりがくる。

まず必要なのは、「話題」などではなく、収支の見直しとオペレーションの見直し

以前、ライブ配信していた時に「CHIMNEY TOWNが運営に入るという噂を聞いたので、期待して美術館に行ったのですが、期待ハズレでした」というコメントをいただいたのですが、僕らとしては、それは全然ネガティブなコメントでも何でもないんです。

というのも、その間、CHIMNEY TOWNが主に手をつけていたのは財務・オペレーションまわりで、展示作品などのコンテンツには、まだまだ本格着手していなかったので。

僕らが「CHIMNEY TOWNが美術館をやりまーす!」と大々的にプレスリリースを出していない理由も、美術館の名前も「CHIMNEY TOWNミュージアム」に改名していない理由も、そこにあります。

僕らが普段手掛けているミュージカルやイベントを期待して来られると、まだ、その期待は超えられないので。

今、CHIMNEY TOWNのもとには『河口湖 音楽と森の美術館』のような事業再生の相談がたくさん来ていて、そこでは「話題になりそうな派手なコンテンツ」を求められるのですが、事業再生まで追い込まれているチームにまず必要なのは、「話題」などではなく、収支の見直しとオペレーションの見直しで、そこから入らせてもらえない限り、僕らは事業を救うことができません。

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『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』が追加上映中

・9月11日(金)~ 兵庫県「豊岡劇場」で公開スタート
※9月11日(金)に舞台挨拶

西野亮廣の原画が常設展に! 河口湖音楽の森美術館にてスタート

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「『映画 えんとつ町のプペル』上映会を開催できる権利」がクラウドファンディングのリターンに! 詳細はこちら

※こちらは『映画えんとつ町のプペル』(2020年12月公開) に関するクラウドファンディングです。『映画えんとつ町のプペル~約束の時計台~』(2026年3月公開)の上映権ではありませんのでご注意ください。

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■NEWS! コマ撮り短編映画『ボトルジョージ』が、海外の映画祭で続々受賞!

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【ハリウッド短編映画祭(HOLLYWOOD SHORTSFEST 2025)】
・最優秀アニメーション短編映画賞(Best Animated Short)

【札幌国際短編映画祭(日本)】
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【ニューポートビーチ映画祭(アメリカ)】
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【グローバルステージ・ハリウッド映画祭(アメリカ)】
・最優秀短編映画賞(Best Short 2024)

NEWS! 第97回アカデミー賞(米)の短編アニメーション部門のショートリストに選出されました!

監督:堤大介(トンコハウス) 脚本:堤大介氏と西野亮廣の共同制作 プロデューサー:松本紀子(ドワーフ)

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■CHIMNEY TOWNが運営するクラウドファンディング【PICTURE BOOK】

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イベントのお知らせ

『西野亮廣講演会』全国各地で続々開催決定!

『西野亮廣講演会』のお知らせです。
下記の都道府県で開催が決まっています。

  • 9月30日(水)に千葉
  • 10月15日(木)に広島
  • 10月28日(水)に大阪
  • 10月29日(木)に青森
  • 11月18日(水)に長野
  • 11月19日(木)に大阪
  • 11月24日(火)に宮崎
  • 11月30日(月)に栃木

私、西野亮廣がマイク一本で1時間半ほど喋る変なイベントです。チケットをお求めの方は、『西野亮廣全国講演会』で検索してみてください。サロンメンバーさんが作ってくださったイイ感じのホームページに飛びますので、そちらから。会場によっては、まだ、チケットを発売してなかったりしますが、そのへんはご容赦ください。

書籍のお知らせ

  • 最新絵本『みにくいマルコ~えんとつ町に咲いた花~』のご購入はこちら
  • 75万部の絵本『えんとつ町のプペル』のご購入はこちら

バンドザウルスのお知らせ

オンラインサロン・SNS・Note・Voicy


TEXT=西野亮廣

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