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2026.10.23

大泉洋「人を笑わせたいという欲求がすごく強い人間」

1972年の設立以来、一貫して日本(福井県・鯖江)製の高品質なアイウェアを生み出し続ける「EYEVAN」。その眼鏡をかけた仕事人たちを写真家・操上和美が撮り下ろす連載「人生を彩る眼鏡」の第40回は俳優の大泉洋。。「人生を彩る眼鏡#40」/「男を起動させる眼鏡」#1〜50

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俳優/大泉洋

大泉洋氏
眼鏡はEYEVAN 7285「373」¥70,400(EYEVAN 7285 TOKYO)。ジャケット¥71,500、シャツ¥63,800(すべてmii/セコンド ショールームTEL:03-3794-9822)

ダテ眼鏡を毎日せっせとかけています

大泉洋さんにとって、操上和美さんとのフォトセッションは今回が2回目。現在主演を務めるドラマ『俺たちの箱根駅伝』のメインビジュアルも、操上さんの撮影によるものだ。

張り詰めた緊張感と、どこか和やかな雰囲気とが入り混じるなかで撮影されたこの1枚。存在感のあるクラシカルなアイウェアが、アンニュイな目元をいっそう引き立てている。

「僕、視力はいいんですよ。でも、以前番組で鯖江の眼鏡店を取材したときに、『とにかく、紫外線から目を守らなきゃいけないんです!』と言われまして。だけど一方で、夜に質のいい睡眠をとるためには、午前中の早い時間に強い光を浴びなきゃいけないっていうんですよ。それで、光は浴びながら紫外線を抑えられるレンズ仕様の眼鏡を毎日せっせとかけています」

仕事柄、普段は鼻パッドの跡が残らないよう軽い眼鏡を使用。今回あえて趣向を変えてセレクトしたEYEVAN 7285の「373」は、ジャーマンデザインを想起させる高めのブリッジと、やや垂れ気味のレンズシェイプとの均衡が絶妙な1本だ。

「せっかくの機会ですから、主張があるほうがおもしろいかなと。やっぱり目の印象がものすごく強いので、眼鏡やサングラスをかけるだけで、街でも気が付かれないんですよ。その分、気が付いた人は『変装ですか? 余計目立ってますよ』と鬼の首を取ったかのごとく言うわけですが(笑)。だから、こう自然に馴染むデザインでありながら、いわゆる僕のパブリックイメージとは少し違う雰囲気になる眼鏡は、ありがたいですね」

目元が印象的だからこそ、眼鏡でその雰囲気は大きく変化する。大泉さん自身、それを実感したのが、映画『こんな夜更けにバナナかよ』での役作りだ。難病である筋ジストロフィーを患った実在の人物を演じるにあたり、本人が愛用していたのと同様に度の強い眼鏡をかけるため、視力を落とすためのコンタクトを装着して撮影に臨んだ。

「度無しだと、顔の印象がいまいち変わらないんですよね。それでコンタクトを付けたんですが、慣れていないから一度つけると外せなくて。結局撮影が終わるまで一日中眼鏡もかけることになるんです。そうしたら、携帯電話の顔認証ができなくなったんですよ(笑)。目の大きさが変わるのが、一番大きいんでしょうね。しかも、北海道で撮影していたのに、コンビニへ行っても自分だとバレなかった。あれは素晴らしい変装でしたね」

どんな質問にも、ユーモアを交えながら軽妙に語る。そんな親しみやすさと、唯一無二の存在感で、多彩な活躍を見せる大泉さん。近年は音楽活動にも情熱を注ぎ、作詞やピアノの弾き語りなどにもチャレンジ。今年(2026年)は3都市を巡るアリーナツアーも敢行し、芸能生活30周年を記念したEPもリリースした。

「音楽に関しては、50歳にしてずいぶんと面白いものに出会ってしまったなぁと思っていますね。基本的に何をやるにもめんどくさい人間なので、自分から『やりたい』という仕事はないんですよ。その代わり、『やれ』と言われたら、期待には応えたいから頑張ってきた人生なんですけど。でも、2度目のツアーだけは、めずらしく自分からやると言いましたね。なんでですかねぇ。でも、やっぱり楽しそうにしてくれるお客さんの姿を間近で見られることが、僕自身も本当に楽しいんですよね」

「とにかく人を楽しませたい」。どんな仕事においても、その思いが大泉さんの原動力だ。最後に、マルチに活躍する今の自分に肩書きをつけるとしたら? と聞くと、少し考えてからこう答えた。

「先日出演した番組では、『エンターテイナー』と書かれていて、確かにそうかなという気はしましたね。人を楽しませたいという気持ちが常に根底にあって、その方法は僕にできることならどんなことでもいいのかなと。正直、役者だけをやるのであれば、バラエティは絶対やらないほうがいいんですけど、どうしても人を笑わせたいという欲求がすごく強い人間だもんで、これはもうしょうがない(笑)。自分で言うのはこっ恥ずかしいですが、やっぱりエンターテイナーでありたい、ということかもしれないですね」

大泉洋/Yo Oizumi
1973年北海道生まれ。演劇ユニット「TEAM NACS」メンバー。北海道テレビ制作のバラエティ番組『水曜どうでしょう』に出演後、数多くの映画・テレビ・舞台作品で活躍。映画『探偵はBARにいる』『駆込み女と駆出し男』などで日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞。現在、主演を務めるドラマ『俺たちの箱根駅伝』(NTV)が放送中。また、芸能生活30周年を記念したEP『感謝しかございません』が絶賛発売している。

問い合わせ
EYEVAN 7285 TOKYO TEL:03-3409-7285

【連載「人生を彩る眼鏡」】

TEXT=伊藤美玲

PHOTOGRAPH=操上和美

STYLING=勝見宜人(Koa Hole inc.) 

HAIR&MAKE-UP=西岡達也(Leinwand)

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