1972年の設立以来、一貫して日本(福井県・鯖江)製の高品質なアイウエアを生み出し続ける「EYEVAN」。その眼鏡をかけた仕事人たちを写真家・操上和美が撮り下ろす連載「人生を彩る眼鏡」の第4回は俳優・森田剛。「人生を彩る眼鏡#4」。
PERSON 54
俳優/森田剛
サングラス選びで迷うことはありません
もう何年もこのサングラスを愛用しているのでは? そう感じさせるほど自身のスタイルにハマり、見事なかけこなしを見せてくれた森田剛さん。実際にサングラスは数多く所有しているのだという。
「サングラスはすごく好きですね。でも、その日の服との相性とか自分の調子とか、条件が揃っていないとなかなかかけることはないんですけど……。髪型にしても、役柄によって切ったり伸ばしたりしなきゃいけないこともあるので。それによって着たい服も変わるし、かけたいサングラスも変わるという感じです」
「モノを選ぶ時は、わりと直感で」という森田さんが選んだのは、アイヴァンを代表するモデルである「E-0505」。オーセンティックなボストンシェイプに、装飾的なメタルパーツがアクセントになったコンビネーションフレームだ。今回は、着脱可能なクリップ・オンを付けて着用。硬派な印象がぐっと増している。
「サングラスの好みはわりとはっきりしているので、あまり迷わないですね。普段から丸みのある形をかけることが多くて。今日かけたものも、すごく好きなデザインです。クリップの部分が艶消しになっているのもいい。さっきフレームについて説明してもらったんですが、ディテールにはそれぞれこだわりや意味があったりするじゃないですか。そういう話を聞くのは好きですね」
近年は、俳優として活躍。映画では刑務所から出所した前科者や殺人鬼など、難役を演じてきた。また、2023年秋には近代演劇の父、ヘンリック・イプセンの最高傑作であり難解な戯曲と言われる『ロスメルスホルム』にて主演を務めた。
「……毎回、勉強ですね。舞台は特に、いろいろなタイプの人間が集まってひとつの作品を創り上げていくわけですが、時間をかけて、時には失敗しながら取り組んでいくことが、自分には合っているかなと。舞台には映像とは違う表現があって、あの緊張感は今の自分に必要なことだと思います。海外戯曲に苦手意識はありましたが、やっぱりそこに挑まないと自分自身に飽きてしまうかなって」
オン・オフの切り替えが大変なこともあるのではと聞けば、オフの日には観葉植物や動物の世話をしたり、ゴルフやスノボで身体を動かしたりなど、意識的に楽しみをたくさん作っているのだそう。
「役を演じるうえでは、自分自身が満たされていることが大事だと思うんです。演じることばかりに頭でっかちにならないよう、まずは自分自身が満たされたうえで、力の抜けた芝居ができたらと思いますね」
森田剛/Go Morita
1979年埼玉県生まれ。1995年「V6」のメンバーとしてデビュー。2021年に解散後、俳優として活動。2023年はドラマ『インフォーマ』、ディズニープラス独占配信ドラマ『ワンダーハッチ -空飛ぶ竜の島』、主演を務めたドラマ『アナウンサーたちの戦争』、映画『白鍵と黒鍵の間に』に出演。また舞台『ロスメルスホルム』では主人公のヨハネス・ロスメルを演じるなど、映画、ドラマ、舞台と活躍している。
衣装クレジット
眼鏡¥44,000、クリップサングラス¥18,700(アイヴァン/ともにEYEVAN Tokyo Gallery ︎TEL:03-3409-1972)、ジャケット ¥275,000(ナイスネス)、Tシャツ ¥18,700(サウザンズ/ともにイーライト︎ TEL:03-6712-7034)、中に着たジャケット ¥47,300(シオタ customerservice@ciota.jp)
問い合わせ
EYEVAN Tokyo Gallery TEL:03-3409-1972