連載「ヴィンテージウォッチ再考」の第133回はロレックスの「GMTマスター Ref.1675」を取り上げる。

希少性を増していく特別なベゼルインサート
「GMTマスター Ref.1675」には、数多くのバリエーションが存在するが、なかでも人気が高いのが“フクシアのベゼルインサート”と、通称“ロングE”と呼ばれるマットダイヤルの“マーク1ダイヤル”との組み合わせだ。
“フクシアのベゼルインサート”は、下半分の赤の部分が通常のベゼルインサートより紫っぽいカラーが特徴だ。希少性も高く、1960年代の僅かな期間しか作られていない。
このベゼルの年代に一番マッチされるのが“マットダイヤルのマーク1ダイヤル”で、このダイヤルはロレックスのロゴの「E」の真ん中の横棒が長いという文字に特徴があり、“ロングE”と呼ばれている。
今回紹介する1970年製の個体は僅かに褪色したベゼルインサートが味になっており、時計全体の印象を決定付けている。
トリチウムの夜光塗料も自然に焼けており、好印象である。
“フクシアのベゼルインサート”は数が少ないこともあり、年々市場でも見る機会が減っている。良質な個体と出合えたら今のうちに購入しておくのも手だろう。
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