FINANCE PR

2026.06.25

幻冬舎・見城徹×サイバーエージェント・藤田晋「投資の流儀は人生の流儀」

GOETHEとファイナンスプラットフォーム「FINCHI」がタッグを組み、新メディア「GOETHE Finance powered by FINCHI」を創設。ビジネス界で圧倒的な実績を持つリーダーたちは、M&Aや投資などの「ファイナンス」をどのように捉え、活用しているのか。その最前線の思考に迫る記事の連載を通じて、日本における「ファイナンス」をカルチャーとして定着させていく。新メディア創設を記念し、見城徹、藤田晋の特別対談が実現。共著2冊の執筆から約15年。その後も交流を重ね、各領域で圧倒的な結果をだし続けているふたりが、現在の仕事への矜持、投資への考え方、経営者に必要な哲学について、改めて語り合った。

ファイナンスについて語る見城 徹と藤田 晋
この企画の写真は、遠隔シャッターを用いてふたりが自分たちで撮影している。今も読み継がれるふたりの共著に、『憂鬱でなければ仕事じゃない』(講談社+α文庫)、『絶望しきって死ぬために、今を熱狂して生きろ』(講談社+α文庫)がある。

小手先でできることに価値はない。人としてのあり方と努力がすべて

――公式な場でのふたりの対談は11年ぶりとなります。

見城 藤田が大物になりすぎて、近づきづらくなったから。

藤田 いやいや、普段から頻繁に会ってるじゃないですか。

見城 普段は仕事の話なんてしないよね?

藤田 でも、趣味を語るように仕事の話もしていますよ。

見城 そうかなあ。でも僕から見る藤田は、20年以上前に出会った頃から変わっていないよ。次々にチャレンジして、しっかりリスクも取りながらも、確実に結果をだし続けている。静けさのなかにパッションを感じさせる、懐の深い男のままです。

藤田 ありがとうございます。

見城 「パッション」という言葉は日本語では情熱と訳されるわけだけど、語源はイエス・キリストの「受難」。本来的には苦しさを引き受ける覚悟までも含んでいる。藤田のパッションにはその分厚さがあるんです。

藤田 私から見る見城さんも全然変わりません。強いて言えば、この20年で世の中への影響力がさらに増している。目を見張ることがしばしばです。

見城 僕のほうこそ藤田の活躍には目を見張ってるよ。だって信じられないくらいすべてがうまくいっているよね? FC町田ゼルビアのオーナーになって、今やJ1の強豪。馬主としても世界最高峰レースで優勝。ABEMAだって、ああいうビジネスを考えた人はいただろうけど、それを具現化してここまで成長させてきた。大きな赤字を抱きしめながら耐えた時期を経て、ついに黒字化してきている。うまくいきすぎじゃない?

藤田 もちろんすべてがうまくいっているわけではないんです。でも確かに見城さんと『憂鬱でなければ、仕事じゃない』を出版してからの15年間は調子がいいかもしれないです。

見城 藤田は雀士ということもあって、重傷を負わない程度にマイナスもつくっているはず。そうしないと、大きなプラスが取れないことも知っているから。

藤田 マイナスはできるだけ抑えて、トータルで勝ちにいくというのは麻雀の感覚に近いかもしれません。すべての局面で勝てるはずはないですからね。

ファイナンスについて語る見城 徹と藤田 晋
見城徹/Toru Kenjo(左)
1950年静岡県生まれ。慶應義塾大学卒業。角川書店を経て、1993年に幻冬舎を設立。五木寛之『大河の一滴』、石原慎太郎『弟』をはじめ、数多のミリオンセラーを世に送りだし、「出版界の奇跡」と評されている。『編集者という病い』『たった一人の熱狂』他、自著のヒット作も。
藤田晋/Susumu Fujita(右)
1973年福井県生まれ。青山学院大学卒業後、インテリジェンス入社。1998年にサイバーエージェントを設立し、2000年に当時史上最年少26歳で東証マザーズ上場。現在は代表取締役会長として、コンテンツ開発の指揮を執る。近著に『勝負眼 「押し引き」を見極める思考と技術』がある。

唯一無二で非凡な最高品質の本物を

――経営において意識していることに変化はありましたか。

藤田 自分はずっと変わらず、「よい時にしっかりと次を仕込む」ことを考えています。ここ10数年は特にゲーム事業が好調でしたが、この先はわからないという思いは常にあって。「この世の春を謳歌することなく、次を仕込まなければ」と。

見城 ABEMAもそうして仕込んだものだったんだよね。

藤田 はい。よくABEMAで2022年のサッカーW杯の全試合を無料生中継したことを褒めていただけるんですが、『ウマ娘 プリティーダービー』の利益があったからできたことで。

見城 うまくいっている時にこそ、「これはまずいぞ」という気持ちを強くしないといけないんですよ。特に、土佐の一本釣りのようにコンテンツのヒットに左右される事業ではそう。

――コンテンツづくりの指針を藤田さんは「最高品質か唯一無二」と語っていて、見城さんとの共通点を感じます。

藤田 見城さんの影響を大きく受けています。見城さんは凡庸なものや小手先のものが嫌いで、常に最高品質の本物をつくり続けています。私が言う「唯一無二」というのは、まさに「凡庸じゃないもの」ですから。

見城 オリジナルなものというのは極端。極端なものじゃなければ、大きな価値を生むことなんてあり得ないわけだからね。

ファイナンスについて語る見城 徹と藤田 晋

ことごとく実を結ぶ藤田流の投資

――投資やM&Aなどの話もお聞きしたいのですが、そこにもふたりの"流儀”がありそうです。

見城 藤田には確実に流儀があるでしょう。僕は藤田が投資で失敗しているのを見たことがないよ。周りから見たら「それはやめたほうがいいんじゃない?」と思うような出資も、相手との友情も含めて引き受けるでしょう?そしてそれがことごとく、大きな実となっている。

藤田 友情というより、その時は苦しんでいても、中長期で見たら企業価値を上げられる会社に投資しているのが実際のところです。そうした企業はたいてい、資金さえあれば時間を稼げて立て直すことができますから。私自身もかつてすごく苦しかった時期に楽天の三木谷さんに出資してもらいました。だから三木谷さんにはものすごく感謝しています。

見城 義理を忘れないところも藤田の素晴らしいところだね。

――見城徹×藤田晋のファイナンス対談、後編につづく――

――「サイバーエージェント」と「幻冬舎」は、ファイナンスプラットフォームFINCHIに資金提供者として登録しています。

問い合わせ
FINCHI問い合わせフォーム 

COMPOSITION=江森康之

TEXT=日野 淳

PHOTOGRAPH=見城 徹、藤田 晋

PICK UP

STORY 連載

MAGAZINE 最新号

2026年8月号

人生を豊かにするLUXURY WATCH

ゲーテ8月号表紙(宮本浩次)

最新号を見る

定期購読はこちら

バックナンバー一覧

MAGAZINE 最新号

2026年8月号

人生を豊かにするLUXURY WATCH

仕事に遊びに一切妥協できない男たちが、人生を謳歌するためのライフスタイル誌『ゲーテ8月号』が2026年6月25日に発売となる。特集「人生を豊かにするLUXURY WATCH」では、さまざまなライフシーンに似合う時計を厳選! 表紙は宮本浩次。

最新号を購入する

バックナンバー一覧

GOETHE LOUNGE ゲーテラウンジ

忙しい日々の中で、心を満たす特別な体験を。GOETHE LOUNGEは、上質な時間を求めるあなたのための登録無料の会員制サービス。限定イベント、優待特典、そして選りすぐりの情報を通じて、GOETHEだからこそできる特別なひとときをお届けします。

詳しくみる