CAR PR

2025.12.02

“冒険者日本代表”が決定。「ディフェンダートロフィー」国内予選48時間リポート

タフネスオフロードビークルの象徴でもあるDEFENDER(ディフェンダー)が仕かける、世界規模のアドベンチャー・コンペティション「DEFENDER TROPHY(ディフェンダートロフィー)」。その日本国内予選会が、2025年11月8日・9日の2日間、山梨県・富士ヶ嶺オフロードで初開催された。

“冒険者日本代表”が決定。「ディフェンダートロフィー」国内予選48時間リポート

冒険者に求められる総合力

世界70以上の国と地域から挑戦者が集う「ディフェンダートロフィー」において、日本は世界で最初に予選会を行ったマーケットだ。200名以上の応募者のうち、書類選考を通過した24名が富士山麓に集結。アフリカで開催されるグローバルファイナルへの出場権を懸けて戦った。2日間を通して選ばれるファイナリストはわずか1名という狭き門だ。

ディフェンダートロフィーは、かつての「TROPHY」や「CHALLENGE」といった伝説的イベントに着想を得た、現代版アドベンチャー・コンペティション。単にオフロードを速く走るのではなく、「知力」「体力」「精神力」「コミュニケーションスキル」といった“冒険者に求められる総合力”が問われる。クルマを操る能力と人間のポテンシャル、そのどちらも引きだすことがテーマだという。

“冒険者日本代表”が決定。「ディフェンダートロフィー」国内予選48時間リポート
舞台は日本を代表する富士ヶ嶺オフロードコース。参加者の顔ぶれは、会社員から経営者、アウトドアの達人、インフルエンサー、元アスリートまでじつに多様。ライバルでありながら、仲間でもあるチームメイトとの連携、連帯も大事なミッションのひとつ。
“冒険者日本代表”が決定。「ディフェンダートロフィー」国内予選48時間リポート
初日の朝、参加者は受付でビブスを受け取り、くじ引きで決まったチームごとに8台のディフェンダーに分乗。インストラクターから悪路走破の基本操作と機能のレクチャーを受ける。ちなみに英語も必須条件のひとつ。

ディフェンダートロフィーの日本予選では、多彩なプログラムが各種プロフェッショナルによって用意された。スパルタンレースさながらの障害物をこなすフィジカルタスク。ロープワークを駆使し、丸太とロープで橋を構築する課題。スペアタイヤなどの装備運搬・設置。急坂登降を含むテクニカルなオフロード走行。森の中を進むナイトドライブミッションなどなど。いずれも知識とタフネスが問われるサバイバルには欠かせないもの。

タイムや点数で競い合う一方、「どうやってチームとしてベストを尽くすか」というプロセスも審査の対象になる。参加者は2日間を通じて3人1組で1日ごとにチームを組み替え、タスクごとに役割を代えながら挑む。仲間でありながらライバルでもある関係性のなかで、ディフェンダーの走破性だけでなく、自分自身の限界とも向き合うことになるのだ。

“冒険者日本代表”が決定。「ディフェンダートロフィー」国内予選48時間リポート
競技スタート。丸太運びやロープワーク、狭いスペースでの誘導、地図とコンパスを使ったナビゲーションなど、フィジカルと頭脳、チームワークを総動員するタスクがひたすら続く。日没後はライトを灯したディフェンダーで森を進むナイトドライブとテント泊が待ち受け、最後まで集中力を切らすことができない一日となった。

過去のアドベンチャーイベントとの決定的な違い

「これまで開催されてきたランドローバーの伝説的なレース、キャメル・トロフィーやランドローバーG4チャレンジは“国対国”の戦いで、肉体的タフさを競う色が強いイベントでした。ディフェンダートロフィーはそこから視点を少し変えています」とジャガー・ランドローバー ヘッド・オブ・グローバル・ブランドエクスペリエンスのデビッド・グリフィス氏。

アフリカ本戦では複数国のメンバーがひとつのチームになることもあり、自然環境や地域社会への貢献も重要なテーマ。フィジカルだけでなく、精神力やチームワークまでを見る点が大きな違いだという。

“冒険者日本代表”が決定。「ディフェンダートロフィー」国内予選48時間リポート
2日目はさらに“冒険”色が濃くなった。雨でぬかるんだフィールドに体力を削られながら、誰が前に出てどこで役割を交代するか――チームの判断とコミュニケーションがスコアと安全を左右する。「つらいのに、もう一度やりたくなる不思議なイベントです」と笑う参加者の言葉が印象的だった。

ジャガー・ランドローバー・ジャパン ディフェンダー担当 ブランド・マネージャーの松本祥子氏もこう続ける。

「年齢や性別、職業といった属性より、“どんなパッションを持つか”を重視して選考しました。結果として予想以上に多様な24名が集まりましたが、それこそがこのイベントの価値だったと思います。異なるバックグラウンドの参加者が、最終的には“ディフェンダーのパーパス”を共有し、ひとつのチームに。ブランドにとって非常に意味あるジャパンラウンドになりました」

“冒険者日本代表”が決定。「ディフェンダートロフィー」国内予選48時間リポート
「日本での成功により、次に続く各国予選に対しても高いベンチマークを設定できた」とジャガー・ランドローバー・ジャパン マーケティング&クライアント エクスペリエンス ディレクターのマシュー・スリース氏(写真左)。中央はディフェンダー担当ブランド・マネージャー松本祥子氏。右はジャガー・ランドローバー ヘッド・オブ・グローバル・ブランドエクスペリエンスのデビッド・グリフィス氏。

“海の達人”が陸の世界大会へ

2日間の過酷なチャレンジを経て選ばれた日本代表は、シーカヤックで海峡横断レースなどに挑み続ける今村直樹さん。「普段はクルマを運転するより、舟を漕いでいる時間のほうが長い。それでも“チャレンジしたい”という気持ちが勝りました」と今村さん。「9歳の頃、黄色いディフェンダーが泥だらけで走る映像をテレビで見て以来、ずっと憧れていたんです」――それから39年。現在48歳となった今村さんは、ついに画面越しに見ていた“世界へのステアリング”を自ら握ることになった。

ディフェンダー担当マネージング・ディレクターのマーク・キャメロン氏もエールを送る。

「仲間を信じ、状況を読み、時に自然と調和しながら限界に挑む姿は、ディフェンダーブランドの精神『不可能を可能にする』そのもの。日本代表の今村さんは困難のなかでも決して諦めず、冷静さと勇気を持って挑み続けていました。グローバルファイナルでも、その挑戦は世界にポジティブな影響を与えると確信しています」

ディフェンダートロフィーは、単なるオフロードレースではない。自分の限界を決めず、世界に一歩踏みだす勇気を持てるかどうか。チームのために一歩引く判断力や、予測不能な状況を楽しむマインドセットは、そのまま日々の仕事にも通じる。日本代表・今村直樹さんがアフリカでどんな冒険をし、どんな物語を紡ぐのか。

不可能を可能にする――まさにディフェンダーの精神とともに歩むその先のストーリーを、続報で追いかけていきたい。

“冒険者日本代表”が決定。「ディフェンダートロフィー」国内予選48時間リポート
ディフェンダー トロフィー エディション
CURATED FOR JAPAN
 
“不可能を可能にする”――ディフェンダーの本アドべンチャー・コンペティション開催を記念して発売された特別仕様車。イエローとグリーンの2色展開で、写真のディープサンドグローイエローは全国限定70台。価格は¥13,000,000〜。※写真の車両は欧州仕様車。実際の日本仕様の限定車とは異なります

問い合わせ
ランドローバーコール TEL:0120-18-5568

TEXT=ダニエル利樹(c3ec-creations)

PHOTOGRAPH=デレック槇島

PICK UP

STORY 連載

MAGAZINE 最新号

2026年1月号

つける悦びを知るLUXURY WATCH

GOETHE(ゲーテ)2026年1月号表紙

最新号を見る

定期購読はこちら

バックナンバー一覧

MAGAZINE 最新号

2026年1月号

つける悦びを知るLUXURY WATCH

仕事に遊びに一切妥協できない男たちが、人生を謳歌するためのライフスタイル誌『ゲーテ1月号』が2025年11月25日に発売となる。今回の特集は、“つける悦びを知る、とっておきの時計”。表紙には三代目J SOUL BROTHERSの岩田剛典が登場!

最新号を購入する

電子版も発売中!

バックナンバー一覧

GOETHE LOUNGE ゲーテラウンジ

忙しい日々の中で、心を満たす特別な体験を。GOETHE LOUNGEは、上質な時間を求めるあなたのための登録無料の会員制サービス。限定イベント、優待特典、そして選りすぐりの情報を通じて、GOETHEだからこそできる特別なひとときをお届けします。

詳しくみる