“控えめなエクセレンス”──静かに、でも優雅に美しく。ドイツを代表する機械式腕時計ブランド「グラスヒュッテ・オリジナル」の精緻な腕時計は、これみよがしに主張することはしない。人生の第2章がスタートした今の小野伸二だからこそ、大人のラグジュアリーウォッチが似合うのだ。

クラシックでさり気ない。でもこだわりを感じさせる
人生で初めてグラスヒュッテ・オリジナルの腕時計を手首につけた小野伸二。
「ずっしりと重みがあって、でもその重量が心地いい。これまで角形の時計をつけることが多かったので、久しぶりのラウンド形なんですが、手首に自然と沿う感じがいいですね」
日本サッカー界が生んだ屈指の天才と呼ばれ、26年間にわたり、国内のみならず海外3ヵ国のサッカーリーグで活躍。2008年からの2シーズンは、ドイツ・ブンデスリーガのVfLボーフムにも所属した。
「ドイツ人は、とにかく強いというか、カタい(笑)。同じヨーロッパでも他の国の選手とはまるで違う。こだわりが強いまじめな頑固者というイメージです」
グラスヒュッテ・オリジナルは1845年、ドイツ東部のグラスヒュッテという町に誕生した時計工房が起源。「こだわりが強いまじめな頑固者」たちは、180年の時を経てもなお、職人たちの匠の技による伝統的な時計づくりを続けている。
「ひとつひとつの細かいパーツまで美しく磨き上げられていて、本当に美しいと思いました。針の動きも繊細できれい。ずっと見ていても飽きないですね」
小野が最初につけた「セネタ・マイセン」は、ドイツが誇る磁器ブランド、マイセンで焼かれた文字盤が印象的。青磁を思わせるセラドングリーンの文字盤には精密なロカイユ模様。この装飾やインデックスも職人たちがひとつずつ丁寧に描いている。
「腕時計にはなかなかない色だけど、つけているとなじんでくる感じがしました。デザインがクラシックだからなんでしょうね。この時計をつけていたら、『その時計、どこの?』って絶対きかれますよね」
時計好きで、いわゆる高級時計も数本持っているという小野。だが、時計を選ぶ時にブランドを気にすることはないという。
「時計だけでなく服も同じですが、有名ブランドだから、みんなが持っているから欲しくなるということはないです。気に入れば、あまり知られていないようなブランドのものでも気にならない。だから『それ、どこの?』ってきかれることが多いです。逆に自分が好きになって買ったブランドが、数年後に流行って、人と同じになっちゃうみたいなこともありますよ(笑)」
現役引退から2年。スーツやジャケットを着る機会が増えた。アシンメトリーのデザインと独創的な機構を持つコンプリケーションモデル「パノマティック・カレンダー」をつけると、小野はスケルトン加工の文字盤を眺めて、「こういう時計が似合うようになったのかな」と語った。
「最近のライフスタイルやファッションを考えると、スポーティなものよりこういうさり気ない、でもこだわりを感じさせる時計のほうが合うのかもしれません。自分でもしっくりくるというか落ち着く感覚があります」

“自分らしい”時間を知る
2024年から、Jリーグ特任理事として小学生を対象としたサッカー教室を開催。全国を訪ね歩いている。
「プロのコーチもやってみたいけど、僕は子供たちにサッカーの楽しさを伝えたい。勝ち負けも大事だけど、それだけではない楽しさがサッカーにはある。サッカーをやっていてよかった、この試合を観て感動した、そういう瞬間がサッカーにはあるんです。子供たちには頑張るだけでなく、サッカーを心から楽しんでほしい。そんな思いでやっていますが、自分が一番楽しんでいるのかもしれない(笑)」
グラスヒュッテの町の時計学校の噴水には、こんな言葉が刻まれているという。
「意志あるところに道は開ける」
小野もまた、己の意思で第2のサッカー人生を切り開いていく。

ブランドが誇る名作「セネタ」の文字盤を300年以上の歴史を誇るマイセンが製作。セラドングリーンとレッドゴールドケースのコンビネーションは唯一無二の存在感。世界限定150本。自動巻き、18KRGケース、径40mm。¥4,235,000

グラスヒュッテの夜明けの蒼さをイメージしたという濃紺の文字盤。“サイレントラグジュアリー”を体現したアニュアルカレンダーモデルは、技術の粋を楽しめるスケルトン仕様。世界限定150本。自動巻き、Ptケース、径42mm。¥6,116,000
小野伸二/SHINJI ONO
元プロサッカー選手。1979年静岡県生まれ。国内外でプロサッカー選手として活躍し、2023年に現役引退。現在は、Jリーグ特任理事として小学生を対象とした『スマイルフットボールツアー』を全国で開催。
問い合わせ
グラスヒュッテ・オリジナル ブティック銀座 TEL:03-6254-7266

