レストランを愛してやまない秋元康、小山薫堂、中田英寿、見城徹が選ぶ、最強のレストランガイド「ゲーテイスト2024」から、中田英寿イチオシのイタリアンをピックアップ! ※GOETHE2024年7月号掲載記事を再編。
1.malca|アラカルト主体で使い勝手がいい。中田英寿お気に入り、外苑前のイタリアン
『TACUBO』でスーシェフを務めていた北野司氏が2022年10月に独立。実家は淡路島。鮮魚店を営み、但馬牛生産者ともつながりが深いこともあって魚介も肉も地元のこだわりの逸材で勝負する。「基本的にNOはない!」を信条にアラカルト中心。
店名の由来はシェフの実家、鮮魚店の屋号から。青山界隈で、子供の頃の愛称を店名にした『焼肉もちお』、2024年3月には『とんかつ ここまでやるか。』をオープン。
2.Ushimaru|中田英寿が「行く価値がある」と断言する、“千産千消”の千葉の一軒家イタリアン
九十九里浜からほど近い千葉県山武市ののどかな田園の中に建つ一軒家レストラン。打矢健シェフは漁業、農業、酪農の盛んなこの土地に惚れこみ、生産者と密に関わりながら徹底した地産地消でここならではの味を追求。希少価値の高い美味を求めて全国からゲストが訪れる。
食材はすべてシェフ自ら採りにいき、海や畑からインスピレーションを得てその日の料理が決まる。品数は15品前後。伊勢海老、カレイ、蟹など調理前まで生簀で泳がせている。オーナー夫妻はサービスを務め、会話も楽しい。駐車場あり。
3.Qkurt|中田英寿が日常使いする、気取らず楽しめる神楽坂のイタリアン
都立大学の人気店『カンティーナ カーリカ・リ』出身の角田直也氏が、妻の菜美子さんとふたりで営むイタリアン。おまかせコースは前菜4品、パスタ、メイン、ドルチェの全7品。用意されている滋賀県産木下牛は日本三大和牛の近江牛をルーツとする赤身の旨味が強い和牛で、パスタやメインで楽しめる。料理には化学調味料を使わず、ワインはすべてナチュール。自然酵母の自家製パンも好評。
店名はシェフが好きなカート・コバーンと、買い物カゴのカートに由来。アルファベットの綴りは「読めない名前にしたかった」というシェフが改変。営業中にニルヴァーナの曲が流れることも。自然酵母を使って焼くパンとデザートは奥様が担当。コースは毎日替わる。