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2024.06.06

malca|アラカルト主体で使い勝手がいい。中田英寿お気に入り、外苑前のイタリアン

レストランを愛してやまない秋元康小山薫堂中田英寿見城徹が選ぶ、最強のレストランガイド「ゲーテイスト2024」。心を奪われた、衝撃のイタリアンをご紹介。今回は東京・外苑前の『malca』。

「malca」のキャビアの冷製カッペリーニ
『malca』の「キャビアの冷製カッペリーニ」。キャビアとオリーブオイルがたっぷり。冷えた白ワインと一緒に。

小山「使い勝手がいい。シェフの信条は『NOと言わない』だから」

『TACUBO』でスーシェフを務めていた北野司氏が2022年10月に独立。実家は淡路島。鮮魚店を営み、但馬牛生産者ともつながりが深いこともあって魚介も肉も地元のこだわりの逸材で勝負する。「基本的にNOはない!」を信条にアラカルト中心。

中田 アラカルト主体で使い勝手がいいのはもちろん、個性も強くて、ここならではの料理が多いのが気に入っています。

小山 ふたりで行ったら、ひと皿をちゃんと綺麗な盛りつけで2皿に取り分けてくれるのもいいですよね。

中田 そう、気軽に行けるし、雰囲気も畏まっていないのに、サービスはクオリティが高い。

小山 1回転目は予約だけど、2回転目からは当日の電話で入れたりしたんだけど……。

秋元 ヒデは新しいお店を見つけるのが上手だけど、すぐに人気店になっちゃうからね。

中田 最近、特にそうで。23時ラストオーダーではなく、23時までに電話して席があれば入れたんですけど、今は遅い時間でも空いていないことが多くて。

秋元 行きたいなあ。でも最近は23時をすぎると眠くなっちゃうんだよね。

中田「アラカルト主体、ラストオーダー遅め。今、求められているスタイルだと思う」

見城 僕は2回転目で入れた。「キャビアの冷製カッペリーニ」は、オリーブオイルがたっぷりかかっているんだけど、キャビアとすごく合ういいものを使っていて、目が覚める美味しさ。

中田 シェフの地元、淡路島の但馬牛生産者との信頼関係も厚いようで、牧場にも行って仔牛の時から目をつけていたものを1頭買いにしているようです。

見城 それはすごい熱量を感じるね。薪焼きなの?

中田 いえ、独自の考えで炭焼きされています。料理はどんどんよくなっている印象です。

見城「最近のイタリアンのなかで出色。シェフの勢いを感じます」

見城 北野シェフ、気骨を感じるというか、パワーがあっていいチームづくりをしているよね。

小山 牛を1頭買いするために、焼肉店も開いたとか。

見城 1階にバーも造ったね。あそこでキャビアのパスタを出してくれたら嬉しいのにな。

小山 やると思いますよ。「NOと言わない」が信条だから。

見城 北野さんまだ20代でしょ。これからが楽しみだね。

malca/マルカ
店名の由来はシェフの実家、鮮魚店の屋号から。青山界隈で、子供の頃の愛称を店名にした『焼肉もちお』、2024年3月には『とんかつ ここまでやるか。』をオープン。

住所:東京都港区南青山2-27-16 篠塚ビルB1
TEL:03-6804-3748
営業時間:ランチ12:00/12:30~(一斉スタート、要予約)、ディナー18:00~23:00(最終入店)
定休日:日・月曜
座席数:カウンター8席、個室2室(4 ~10名)
料金:ランチはコースのみ¥14,000、ディナーはアラカルト主体。季節のおまかせコースもあり。

【特集 ゲーテイスト2024】

この記事はGOETHE 2024年7月号「総力特集:恍惚レストラン ゲーテイスト2024」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら

TEXT=藤田実子

PHOTOGRAPH=菅野裕二

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