スイスのラ・ショー・ド・フォンにあるユニークなアトリエと同様、精緻な美しさを持つグルーベル・フォルセイの時計。そのムーブメントやパーツは、選ばれし職人たちの丁寧な手仕事から生まれる。

圧倒的に精緻で美しい時計をつくる
人々の営みを紡ぐルールとして生まれた時間という概念。それを機械仕かけで表現する機械式時計は、どこか儀式めいた魅力がある。立体的に折り重なるムーブメントは神殿のようでもあり、チクタクと奏でる音は美しい讃美歌だ。
単なる金属パーツの集合体でしかないはずの時計にこのような不思議な魅力があるのは、多くの職人が信念をもってつくっているからだ。しかも複雑で美しい時計であればあるほど、多くの人の手と情熱が加わる。だからグルーベル・フォルセイの時計には、抗いがたい魅力がある。
この時計ブランドは、スイス北西部のラ・ショー・ド・フォンにアトリエを構える、2004年に設立された独立系の時計メゾンだ。見た目にもオリジナリティ溢れるこの工房で、伝統的な時計技術に敬意を持ちながらも、精度を追求するために画期的な機構をいくつも開発してきた。その立体構造のムーブメントには工業的な美しさがあるが、それらはすべて腕利きの職人たちによる手仕事によって仕上げられている。すなわち、神は細部に宿るのだ。
複雑機構を搭載しながらもスポーティに楽しめる「コンヴェクス」
そのグルーベル・フォルセイの日本における独占販売権を持っているのが、東京・渋谷区幡ヶ谷の老舗時計店、YOSHIDAである。同店といえば、スイスの名だたる高級時計ブランドを扱ってきた名門。業界屈指の目利きだからこそ、この美しく複雑で神々しい時計を安心して購入することができる。
なかでも、ケースからストラップへとシームレスにつながるスポーティなケースデザインと複雑なメカニズムの融合したコレクション「コンヴェクス」は、伝統的なラグジュアリーウォッチとは一線を画す個性を持つ。立体構造の重層的なダイヤルはじっくり眺めているだけでも幸福感を得られるだろう。
例えば「ダブルバランシエール コンヴェクス」は、傾けてセットしたふたつのテンワをディファレンシャルギアでつなげることで誤差を平均化する高精度機構を搭載。また、「バランシエール コンヴェクス S² カーボン」は、ダイヤルの斜面に大型テンワがセットするダイナミックなムーブメントを搭載しつつも、軽くて頑強なカーボンをケースに使ってスポーティに楽しめるのが魅力である。
選ばれし職人たちの手によって生命を宿した腕時計は、豊かな人生を送るための時間をも生みだしてくれる。その喜びに触れてほしい。

バランシエール コンヴェクス S² カーボン(左)
通常の8倍もの高圧でプレスすることで高強度のカーボンケースを製作。しかもケース全体をカーブさせており、腕なじみも良好だ。YOSHIDAスペシャル限定50本。手巻き、カーボンケース、径41.5mm。価格は要問い合わせ
ダブルバランシエール コンヴェクス(右)
立体構造の「Cal.GF04X」を生かすため、ダイヤルもダイナミック。大型の時分針は視認性に優れており、72時間のパワーリザーブで実用性も高める。世界限定88本。手巻き、Tiケース、径42.5mm。価格は要問い合わせ
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グルーベル・フォルセイ ブティック 銀座 TEL:03-3538-5401