東京・銀座にオープンした「グルーベル・フォルセイ ブティック 銀座」。未来を担う次世代のCEOが、世界初のブティックに来日。
34歳新CEOが語る妥協なき信念の源
独立時計師である創業者、ロベール・グルーベルとステファン・フォルセイのふたりの時計師が創設した、グルーベル・フォルセイ。2020年にブランドの再構築を始めたアントニオ・カルチェ氏の後を継ぎ、CEOに就任予定のミシェル・ニデッグ氏が、世界初となるフラッグシップブティックのオープンを機に来日を果たした。「グルーベル・フォルセイ ブティック 銀座」を目に、ニデッグ氏はその感動を語る。
「長年の構想が、やっとかなえられた、そんな想いでいっぱいです。日本での経営の手綱を取る『YOSHIDA』の時計への情熱と、独創的な機械式時計を求める私たちの価値観とが共鳴し、今回のオープンを迎えました。世界に先駆けて日本を最初の舞台にしたのは、YOSHIDA、そして日本の市場そのものに、マニアックな技術を求めるグルーベル・フォルセイとの深い親和性を感じたからなのです」
世界初のブティックでは、もちろん限定モデルも充実。オープン初日にもアメリカから顧客が来日し、商談が始まるなど、今後の重要な旗艦店となる未来を予感させる始まりとなった。
2024年8月にCEO就任予定のニデッグ氏は、長年マーケティング&コミュニケーションを統括してきた人物で、現場からの信頼も厚い。そんな彼は若手の育成にも積極的に取り組んでいる。
「工房の平均年齢は、32歳。他のブランドで働いていたベテランの職人でもこれまでの方法と違う、と戸惑うことが多いため、先入観なく学ぶ意欲のある若手の雇用を行っています。どんなに時間がかかっても、人の手の力は、必ず宝となるもの。私たちにとって職人はスーパースターなのですから」
職人への誠意を尽くすという意味でも、この店で多くの人々に時計を手にしてほしいと願うニデッグ氏。今後も革新的なアプローチへと挑戦する予定だ。
「グルーベル・フォルセイは、アート オブ インベンション(発明の芸術)というテーマにあるように、どこまでも自由で、芸術的な表現に注力しています。特殊なブランドゆえ、一般的なビジネスモデルが、まったく当てはまりません。私の仕事における信条はいつやるか、どうやるか、ではなく、なぜやるのか、ということ。そうすると頭がクリアになり、物事を俯瞰的に見つめることができるのです。すべてを理解したうえで向き合う姿勢を持ち、新たな発明に挑んでいきたいと思っています」
グルーベル・フォルセイ ブティック 銀座
2024年5月に東京・銀座に正式オープン。個性的なファサードには時計の仕上げを再現した。時計を模した球体のディスプレイ等が目を奪う。
住所:東京都中央区銀座4-3-10
TEL:03-3538-5401
定休日:火曜(祝日を除く)
2つのYOSHIDAスペシャルモデル
1.ダブルバランシエール コンヴェクス YOSHIDAスペシャル
特徴的なコンヴェクスケースには、通常の8倍となる圧力をかけ、極限までプレスした高密度のカーボンを使用。黒を基調としたなかに、針の先端に入ったブルーがアクセントになっている。
2.バランシエール コンヴェクス S2 YOSHIDAスペシャル
調速機構を30°傾けた「バランシエール」。3D構造が実に美しい。シリーズ最小サイズの直径41.5mmを達成。YOSHIDAスペシャルモデルは、パワーリザーブを表示するブルーの針がポイント。
問い合わせ
グルーベル・フォルセイ ブティック 銀座 TEL:03-3538-5401