レストランを愛してやまない秋元康、小山薫堂、中田英寿、見城徹が選ぶ、最強のレストランガイド「ゲーテイスト2024」。シェフズテーブルのような料理人とゲストが一体化した“弩級の特等席”をご紹介。今回は兵庫・芦屋の『イタリア料理 今井』。
小山「芦屋屈指の人気店は、幸福感が高まる要素が満載」
大阪と神戸の間に位置する“阪神間エリア”のなかでも、個性豊かな美食店が集まる芦屋。舌の肥えた地元の人々から人気に火がつき、全国の食通が焦がれる存在に。現在、予約は1年待ちという『イタリア料理 今井』には、食いしん坊を虜にする魅力が詰まっている。
秋元 念願かなってやっとうかがうことができたのが、芦屋の『イタリア料理 今井』。以前、友人に誘ってもらった時にどうしてもタイミングが合わなくて地団駄を踏む思いをしたので楽しみにしていましたが、想像以上のレストランでした。
小山 僕も3回ほどおうかがいさせていただきましたが、食べることが好きな人のツボを押さえたいいお店ですよね。
秋元 僕が悔しい思いをしていた間に、薫ちゃんは3回も行っていたのか(笑)。
見城 芦屋のレストランは総じてハイレベルなイメージだけれど、そんなお店があるんだね。
秋元 そうなんです。カウンターだけのお店と聞いてはいたのですが、ほどよくゆとりがあって居心地がいい。シェフの調理風景を間近で眺められるのもカウンターの醍醐味ですよね。気心の知れた人と行くととても楽しい気分になれます。
小山 カウンターの利点や特性を生かされていますよね。お客さんのグラスが空きそうになったらさっとワインを注ぎ足してくれたり、スマートでドヤ感がまったくないのもいい(笑)。
中田 聞けば聞くほどいいお店ですね。
秋元「食いしん坊の心を射抜く料理とサービス精神に感動」
秋元 揚げた鮑を紙に包んで手渡ししてくれたり、ところどころに遊び心があって、そのうえとてもこなれているよね。
小山 ひねり加減が絶妙ですよね。イタリアンのベースがきちんとあるからあざとくならない。
秋元 コースもワインの値段込みだから、飲まない場合でも肩身が狭くないし、逆によく飲む人にとっても最高。
見城 それは明朗会計だね。
秋元 次は何が出てくるのかなと待つ時間も幸せです。ところで薫ちゃん、次回の予約はいつ?
小山 えっと(笑)……。
見城 よし、その日にみんなで行こう。薫堂、お願いね。
イタリア料理 今井/Italia ryo-ri Imai
イタリアのピエモンテやエミリア=ロマーニャでも研鑽を積んだシェフとあって、豊富なイタリアンの知識をもとに自由にアレンジするのはお手のもの。ワインやその他ドリンクを含むコースには8品前後が登場。2024年の予約はすべて埋まっているため、2025年1月以降にインスタから問い合わせを。
住所:兵庫県芦屋市公光町10-21
TEL:非公開
営業時間:18:00~(一斉スタート)
定休日:不定休
座席数:9席(貸切は応相談)
料金:¥32,000のコースのみ
Instagram:@italiaryouri_imai
この記事はGOETHE 2024年7月号「総力特集:恍惚レストラン ゲーテイスト2024」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら