食の悦びをともに味わい、親密度を高めたい時は距離感の近いカウンターに勝るものなし。洒脱なイタリアンならば、その効能も倍増する。今回は、渋谷・神泉の「COCCHI(コッキ)」を紹介する。
![「COCCHI」のウニ ライム 小松菜 セモリナ粉](https://goetheweb.jp/wp-content/uploads/2023/08/cocchi-01-1200x707.jpg)
フィレンツェ出身のシェフの卓越したセンスが光る隠れ家
勝てる会食のレストラン選びにはいくつかの法則があるが、そのひとつがギャップで相手にインパクトを残すこと。2023年にオープンした店のなかでも、大人の心に響く意外性と驚きに満ちているのが、イタリア出身のシェフとその奥様がふたりで営む「COCCHI」だ。
場所は渋谷・神泉の裏通り。雑居ビル上階の扉を開けると、そこにはアーチ状の美しいカウンターが。シンプルでモダンな空間からもそのセンスが伝わり、たちまち心を摑まれる。
![「COCCHI」のカウンター](https://goetheweb.jp/uploads/2023/08/cocchi-02.jpg)
シェフのヴィットリオ・コッキ氏はフィレンツェに生まれ、アメリカや香港、韓国など世界各国のレストランで働いてきた経験を持つ。寡黙に料理と向き合う職人気質で、自身のテーマは「旬の野菜を主軸に、いかに美味しく料理するか」だ。
![「COCCHI」のシェフと奥様](https://goetheweb.jp/uploads/2023/08/cocchi-03.jpg)
1万9800円のコースは10〜12皿が登場するが、ポーションは控えめに、ヘルシーで洗練された味に仕立てる。
ウニを合わせた手打ちのスパゲッティーニをはじめ、きゅうりやセロリ、ハーブを使った白いガスパチョ、レタスと無花果(いちじく)の葉をメイン食材にしたひと皿など、経験豊かなシェフならではの機知に富んだ料理は、訪れた人の記憶にしっかりと残るはずだ。
![「COCCHI」の白のガスパチョ](https://goetheweb.jp/uploads/2023/08/cocchi-04.jpg)
![「COCCHI」のレタス 無 花果の葉 オリーブ ピーナッツ ケイパーの実](https://goetheweb.jp/uploads/2023/08/cocchi-05.jpg)
COCCHI/コッキ
住所:東京都渋谷区神泉町12-4 アーガス神泉3F
TEL:070-3322-8808
営業時間:19:00~(18:30ドアオープン)
定休日:不定休
座席数:8席(完全予約制)
料金:コース¥19,800