ファッション、美容、インテリア、食……あらゆる分野で卓越した審美眼を発揮するアン ミカ氏。業界や世代を問わず、幅広い交友関係を持ち、手土産を贈る機会も贈られる機会も多いという。手土産選びでもそのセンスは健在で、「美味しくて感動したので」という言葉を添えて贈りたくなる逸品をセレクト。そんなエキスパートが選ぶ、とっておきのの手土産2選を紹介する。【特集 最高の手土産】

毎週水曜日22:00〜フジテレビ系で放送。
脚本:三谷幸喜
主題歌:YOASOBI「劇上」
「美味しくて感動したので」という言葉を添えたい
ファッションに美容、インテリアに食と、さまざまな分野で卓越した審美眼とセンスを発揮しているアンミカ氏だが、手土産もまた然り。贈られた側が「さすが!」と嘆息するような、気が利いていて、ひとひねりある逸品がそろっている。
「賞味期限が短過ぎないもの、お相手がお客様をお迎えした時にも出せて、ご自身も楽しめそうなもの、特別感があって自分では買わなさそうなもの、老若男女に愛される食感と満足感あるものを、選ぶようにしています。
何より大事にしているのは、私自身が好きで感動したものをお贈りすること。『つまらないものですが』ではなく、『美味しくて感動したので』という言葉を添えてお渡ししたいので」
アン ミカ夫妻が開催するホームパーティーがよく話題になっているが、手土産を贈られる機会も多い。
「スイーツなどももちろん嬉しいですが、香り高いごま油や、濃厚なトマトジュースなど、自分ではなかなか買わない高級な調味料や佃煮、おかずに出会った時も感動しますね。
以前、とある方からいただいた高知県のおいしいトマトジュースは、そうめんパスタに使ったり、朝は甘酒に混ぜて飲んだりと、今でも取り寄せて大活躍しています」
アン ミカが選ぶ究極の手土産
1. 「主張しすぎないのにクセになる味。“ひと振りの魔法”です」
燻製調味料詰め合わせ・燻製おつまみ詰め合わせ|軽井沢いぶる(長野県)

「軽井沢の工房に、燻製に情熱を燃やす若い職人が日本各地から集まって、醤油などの調味料やオリーブオイルなどを作っています。どれも素晴らしいんです」と、アンミカさんが絶賛するのが「軽井沢いぶる」。
一般的な燻製は60~80℃の高温の煙をあてて短時間で仕上げる。しかしここでは、低温の煙を16時間以上かけ、調味料はさらに2日間かけて完成させる“低温燻製”という独自手法を実践。
冷たい煙でじっくりと燻すことで、素材を熟成させ持ち味を活かしつつ旨味を引きだす。従来の調理法とは一線を画す、軽井沢発の独自の熟成方法で、新たな美味を生み出している。
「燻製調味料は、主張しすぎないのにクセになる味わいで、とても美味しい! 健康のために、お料理には塩などはあまり使わずシンプルに仕上げることが多いのですが、これを数滴垂らすだけで、深みある低温燻製料理に変身します。商品に謳われている通り、まさに“ひとふりの魔法”!」
「燻製しょうゆ」は、国産素材と天然水を杉樽で1年熟成させた醤油を2日間かけてゆっくり低温で燻し、出汁が入っているかのような旨味が凝縮されている。刺身や卵かけご飯などにシンプルに活用しても、料理に使ってもいい仕事をする。
スペイン産最高級エクストラバージンオイルがベースの「燻製オリーブオイル」は、フレッシュな果実味と燻製の華やかな香りが特徴。洋食だけでなく和食の仕上げオイルとしても活用したい。
「燻製白ごま」は、老舗専門店の白ごまを醤油のみで味つけした後、燻製。豊かな香りが、料理をワンランクアップしてくれる。
「お酒を飲む方には、チーズとナッツの組み合わせが最高ですね。ワインにもウイスキーにもビールにもと、お酒の種類を問わず、なんにでも合います」
特別にブレンドしたチップを使って低温で燻したナッツは、食す前に5秒間、“燻製香”を楽しむのがおすすめ。チーズは、冷たいままでも、温めても美味。料理に活用するのも一案だ。
2.罪悪感ゼロの新感覚スイーツ
ブリスボール|FOOD JEWELRY
アンミカ氏が取材で出会って以来、虜になっているのがフードジェリー(FOOD JEWELRY)の「ブリスボール」。
ブリスボールとは、砂糖、乳製品や卵などの動物性食品、小麦粉、添加物を使わず、ドライフルーツやナッツなど素材そのものの味わいを活かした、ボール状の焼かないスイーツ。グルテンフリーでヘルシーなのが評判となり、人気が高まっているオーストラリア発祥の新感覚スイーツだ。
フードジェリーは、日本初のブリスボール専門店として2021年に誕生。現在はオンラインのみで展開し、アン ミカ氏は手土産だけでなく、自分用にも時々購入しているという。
「フードジェリーのブリスボールは、砂糖だけでなく、はちみつやメープルシロップ、チョコレートなどの甘味料を一切使っていないのですが、満足のいく甘さで美味しいんです。
しかも、大きさがほどよくて、パッケージやネーミングも素晴らしい! 今はいろいろなお店がブリスボールを出していますが、私は断然、フードジェリー派ですね。
珍しいしいうえに、手を汚さずに食べられて、小さいけれど満足感があるため、手土産にすると、とても喜ばれます。ヘルシーなので、健康志向の方やお子さんがいらっしゃる方にも安心してお渡しできますし、大の甘党の方にも満足いただけます」
BLISS=至福という名のついた罪悪感ゼロのスイーツ、キラー手土産としてオンリストしておきたい。


1972年生まれ。1993年パリコレ初参加後、モデルとして脚光を浴び、現在は、テレビややドラマ、俳優、歌手、テレビCM広告舞台など、幅広く活躍。プロデュースした『ポジティブ手帳2026』も好評発売中。

