ラグジュアリーブランドのイベントや、セレブのキャスティングなどを手掛けるエンパイア エンターテイメント ジャパン代表取締役社長・セオドール・ミラー氏。奥さんであるアン ミカさんともども、あらゆる場面でギフトは欠かさないというギフト上手な彼が選ぶものとは? 自分も相手も楽しくなるという3品を紹介してもらった。【特集 最上級ギフト2023】
自分が得た感動をシェア。渡し方を考える過程も楽しみに
「選ぶのは、自分が感動したもの。その感動をみんなにシェアしたいんです」と話すのは、ラグジュアリーブランドのイベントや、世界のセレブリティのキャスティングなどを手掛けるセオドール・ミラー氏。
「イベントを企画する時に、誰にどう喜んでもらえるか、イベントというよりも“エクスペリエンス”をデザインするのが僕の仕事。ギフトも同様。何か素敵なモノや美味しいモノに出合うと、その感動を自分だけに留めたくない。これを僕以上に喜ぶ人は誰だろうと思い浮かべながら、購入しておくのです」
だから誕生日などの特別な日に限らず、何気ない日に「あなたの好きそうなものを見つけたから」と渡すことも多いそうだ。
「そうやって渡すギフトは、ずっと会っていなくても、あなたのことを気にかけていたという気持ちも伝えることができますよね」
今回紹介したものもすべて、自分で味わい、使い、あるいは特別な場所を体験して感動を得たものばかり。
「それをいつ誰にどう渡そうか考えるプロセスも楽しいし、その人が喜ぶ顔を想像するだけで幸せな気分になる。相手だけではなく、自分自身もハッピーになれる、それがギフトの醍醐味だと思っています」
セオドール・ミラー厳選ギフト5選
1.ウイスキー×コーヒー?! 「ザ・マッカランの限定品」
スコットランドを代表するシングルモルトウイスキー、ザ・マッカランのなかでも、自然とのつながりとサステナビリティの歩みに焦点を当てた限定シリーズが「ハーモニーコレクション」。
「マッカランというだけでも喜ばれますが、ウイスキー好きの経営者は多いので、もうひとひねり欲しいと思った時に出合ったのが、このコーヒーの専門家とコラボレーションして造られた『インテンスアラビカ』。
まるでコーヒー豆が入っているかのようなスモーキーな香りが本当に美味しくて、すぐに数本購入しました。今はもう入手困難みたいなので、本当に喜んでもらえます。ラベルやパッケージにはコーヒー豆の廃材を使用しているので、渡す時にそんなストーリーも伝えられるのがいいんです」
2.ホームパーティを盛り上げるアイテムをセットで「バルミューダのホットプレート&LEDランタン」
プロポーズを鉄板焼きレストランでしたほど、夫婦ともに鉄板焼きが好き。そんな鉄板マニア(?)が認めたのがこのホットプレート。
「持ち運びができて、家で本格的な鉄板焼きができるのがすごい。差し上げる時はちょっとひねりを効かせて。まずホームパーティに持っていって、使ってみせる。きっと『それいいね』と喜んでもらえると思うので、そのままどうぞとサプライズで渡そうと思っています」
インテリアが好きでイベント用のデザイン家具レンタル会社も経営するほどのミラー氏が、デザインに一目ぼれしたのがLEDのランタン。
「優しい明るさにできるのもいいし、置いてあるだけでパーティの空間を引き立てるんです。ホームパーティ好きの友達にホットプレートとセットで渡したいと思います」
3.日常使いのものにラグジュアリーを。エルメスのシューホーン
「毎日使うものでギフトとして選べるものって案外少ないんです。例えばペンや財布だとその方の趣味もあるので、なかなか選びづらい」
そんななか、好みを問わず渡しやすいのが、シンプルなデザインのエルメスのシューホーンだ。
「もちろん靴ベラなんてもっとリーズナブルなもので済ませられるけれど、“毎朝靴を履く”という日常の何気ない行為に上質なものを使う、そこに幸せを感じてもらえるんじゃないかと思うんです。
もともと英語のluxury(ラグジュアリー)は、“不必要”という意味もあるんです。必要ないようなところにちょっとした贅沢がある、その豊かさを楽しんでもらえるギフトになると思います」
4.もらうと幸運が訪れる!? デスクを彩る「バカラの一輪挿し&エンジェルの置物」
家でもオフィスでも花を飾るのが好きだというミラー氏。
「花が一輪あるだけでも癒やされるんですよね。一輪挿しなら、あまり花を飾らない人でも使いやすいので、よくプレゼントしています。バカラの花瓶のなかでも、『スパイラルベース』や『ルクソール ベース』はモダンなデザインなので男性のデスクにも合いますし、花を生けなくてもアートとして飾っていただけると思います」
高さ10㎝ほどの小さなエンジェルの置物は、渡した人に不思議な効果が。
「私たち夫婦から幸せになって欲しいといろいろな友人に贈ったら、子供ができたり結婚したりと幸せな報告が来るようになったんです!」
以来、奥様のアン ミカさんが満月の光に照らして浄化してからプレゼントするようになったそう。
5.マスターズの感動をウッズ愛用パターにこめて。「スコッティ キャメロンのマスターズ限定パター」
ゴルフ好きなら誰もが憧れるゴルフの祭典「マスターズ」。世界中から注目を集めるゴルフのメジャータイトルだが、なかでも人気なのが、この期間だけ販売される大会グッズ。非公表だが噂によると1週間の売り上げが100億円近いとも言われているほど。
タイガー・ウッズが優勝した2019年、マスターズを観戦したミラー氏が見つけたのが、このスコッティ キャメロンの大会限定パターだ。
「このパターはゴルフクラブのメンバーや出場選手しか入れない、オーガスタのプロショップで販売していたもので、500本限定だったんです。
見つけた時に、いつもゴルフをご一緒するとても尊敬している先輩経営者の顔が浮かび、残り数本のところを購入。その後タイガー・ウッズがZOZO CHAMPIONSHIPで日本に来た時にこのパターを持っていて、経営者の方にはさらに喜んでもらいました」