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2026.08.10

「ブラジル戦の失点シーンを今も悔やんでる」菅原由勢、W杯、オススメ練習法、1対1の秘訣…子供の疑問に回答

英語コーチング「TORAIZ(トライズ)」が主催する英語でのサッカー体験会にて、日本代表・菅原由勢選手がサッカー少年少女の質問に回答。ワールドカップの印象から試合前後のルーティン、サッカー上達の秘訣まで熱く語ってくれた。【後編】【前編はコチラ】

「ブラジル戦の失点シーンを今も悔やんでる」菅原由勢、W杯の思い出、オススメ練習法、試合前ルーティン、1対1の秘訣…子供達の疑問に回答

Q.菅原選手にとってワールドカップはどんな大会でしたか? 一番印象に残ったことは?

子供のころから目指していた夢の舞台に立てたことはすごく嬉しかったですね。初めてピッチに立った時は、ワクワクしていたし、体がフワフワしている感じもありました。とくにグループステージの初戦(VSオランダ)と第三戦(VSスウェーデン)が開催されたアメリカ・ダラスのスタジアムは7万人収容できるくらいの規模で、モニターのサイズもめちゃめちゃ大きくて。ビッグゲームをやるのにふさわしいスタジアムで、「アメリカってすげぇ!」って興奮しましたね。観客の雰囲気も良かったし、日本からもサポーターの方々がたくさん応援にいらしてくださり、すごく励みになりました。

ただ、本気で優勝を目指していたので、正直言うと、今でも負けてしまった悔しさが残っています。とくに(ラウンド32の)ブラジル戦の失点シーンは、印象的というか忘れられないですね。僕がもう2歩内側に入っていれば(決勝点を決めた)マルティネッリのシュートを防げたんじゃないかという後悔もあって……。今でもあのシーンが頭から離れません。あの試合に限らず、大会を通じて、持っている力を出し切るという点は自分の課題だと痛感しました。同時に、まだまだ自分には伸びしろがあるとも感じましたが。

Q.ワールドカップで一番すごかった選手は誰ですか?

対戦したわけではないですが、大事なところで決めるメッシ選手と得点王になったエムバペ選手はやっぱりすごい! 世界のトップリーグで活躍しているスーパースターは、こういうビッグゲームで結果を残すんですよね。というか、大舞台で点を決めたり、アシストしたりと、結果を残すのがスーパースターなんだと改めて思いました。

Q.どんなことを意識して試合に臨んでいますか?

「自分がこの試合の勝者になる」「自分の持てる力を全て出し切る」という気持ちで臨んでいます。「あれだけ練習したのだから大丈夫。オレはできる!」という暗示というか、自分に自信を持つことも大切だと思います。

Q.小中学生の時にやって良かった、プラスになった練習は?

1対1とボールを蹴ること。1対1は、どうやったら勝てるか、どうやったら相手からボールを奪えるか、どうやったら相手を抜き去れるかということを常に考えなくてはいけません。そうやって身に着けた判断力やアイデアは、現代サッカーで必須のスキルになりますから。また、パスもシュートもドリブルも、ボールをうまく扱えることが大前提。それには、毎日ボールに触れることが大切です。僕は、小中学生の頃、毎日4、5時間はボールを蹴っていました。学校が休みの日には1日中ボールを触っていたくらいです。

ロングキックの練習もめっちゃしていましたね。意識していたのは、ボールを正確に、遠くまで飛ばすこと。利き足の右しかやっていなかったけれど、今思えば、左ももう少しやっておけば良かったかな。でも、まずは利き足をしっかり使えるようになることが大切だと思います。

Q.1対1で抜く秘訣は?

相手の動きを最後まで見ることですかね。複雑な足技でフェイントをかけるよりも、ボディフェイントで相手の重心をずらし、逆をとるような動きの方が試合では活きると思います。

Q.試合の前後に必ず行うルーティンはありますか?

試合前にするのは、ピッチに左足から入ることくらいかな。いつから始めたかは覚えていないんですけど、名古屋グランパスでのデビュー戦の時には左足から入った気がします。試合が終わった後は、冷たい氷風呂につかるのが好きです。ほてった身体を冷やすのが気持ちいいし、疲れが抜けるのも早いから。

Q.今後の目標は?

心技体すべてそろった、より良い選手になること。サッカーの技術、フィジカル、そしてメンタル。どれかひとつ欠けても、世界で戦うことはできません。その3つを高いレベルで供えるには、「もっと良い選手になりたい」という気持ちを常に持ち、毎日練習をし、努力を重ねるしかないと思っています。

Q.サッカー少年少女へのメッセージをお願いします。

自分が決めた道、夢をあきらめず、自分を信じて進んでいってほしいですね。夢を叶えられるのは、諦めなかった人だけですから。大変なことがたくさんあると思いますが、それを乗り越えたからこそ見える景色もあると思います。

菅原由勢
菅原由勢/Yukinari Sugawara
2000年愛知県生まれ。‘18年名古屋グランパスでJ1デビューを果たし、’19年、オランダ1部リーグのAZアルクマールに移籍。‘24年には当時プレミアリーグ所属のサウサンプトンに完全移籍をし、’25シーズンはブンデスリーガのブレーメンでプレー。A代表デビューは、‘20年のカメルーン代表戦。’26年ワールドカップ北中米大会では全4戦に出場。

TEXT=村上早苗

PHOTOGRAPH=鈴木規仁

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