『北極星 僕たちはどう働くか』が、2026年上半期の売上ランキング入り。エンタメやビジネスの世界において数々の挑戦を仕掛けては新しい世界を見せてくれる人物の筆頭として、常に注目されている西野さん。今回は、今世間を騒がせている「ジャングリア沖縄」のニュースに斬りこむ! すべての分析、言葉に鋭い見解がこめられていて、「どうすればいいか」まできっちり落とし込まれている。今回は西野さんが Xやfacebook他で配信した記事から編集してお届けする。
第267回
企業が出す数字を片っ端から分析する「解説動画」が人気の時代において、ジャングリア沖縄は、「年間動員数100万人(※スパ利用者を含む)」といった数字の出し方も、「顧客満足度」という指標の使い方も、間違えている!
企業が出す数字を片っ端から分析する「解説動画」が人気の時代において、ジャングリア沖縄は、「年間動員数100万人(※スパ利用者を含む)」といった数字の出し方も、「顧客満足度」という指標の使い方も、間違えている!

10年前のマーケティングに見られたような嘘は、現代では確実に通用しません
『ジャングリア沖縄』のニュースが、連日のようにタイムラインに流れてきます。
公的な資金が投入されている以上、事業の進捗や経営状況について、社会から厳しい目を向けられること自体は、ある程度やむを得ないことだと思います。
ただ、その一方で、「ざまあみろ」といった文脈で消費されたり、「ガラガラでした(笑)」という動画を撮るためだけに現地へ足を運んだりすることには、僕はあまり品性を感じません。
大きな勝負です。
どうにか踏ん張って、ここから巻き返してほしいと思っています。
そんな中、ジャングリア沖縄が公式発表する「数字」の扱い方について、前から少し気になっていることがあるので、共有させてください。
(※話半分で聞いていただけると)
結論から言っちゃうと、今、このタイミングでは「めくられてしまう数字」は出さない方が良いです。
たとえば、「年間動員数100万人(※スパ利用者を含む)」といった数字など。
今は、企業が発表した数字を、そのまま受け取ってもらえる時代ではありません。
数字の定義まで調べ、切り抜き、比較し、解説するところまでが一つのコンテンツになっています。
「すぐにめくられてしまう数字」は、ポジティブなニュースとして発表したつもりが、むしろ新しい批判材料を提供することになりかねない。
「たくさんの人に来てもらっていますよ〜」とアピールしたつもりが、「こっそりとスパの利用者も足してまで、ジャングリア沖縄は『たくさんの人に来てもらってますよ〜』というアピールをしなきゃいけないんだなぁ。そんな盛り方をしなきゃいけないぐらい追い込まれているのか…」と受け取られてしまう。
ここは、かなり慎重(敏感)になった方がいいと思います。
もう一つ気になるのが、ジャングリア沖縄が押し出す「顧客満足度」という指標です。
もちろん、顧客満足度は重要です。
ただし、顧客満足度は経費をかければ上がる数字です。
そして、経費はかければかけるほど利益が薄くなるどころか、赤字が大きくなる。
企業にとって重要なのは、「どれだけ満足させたか」ではなく、「事業として成立させながら、どれだけ満足させられたか」です。
今の『ジャングリア沖縄』が追及すべきなのは、単純な「顧客満足度」ではなく、利益まで含めた「持続可能顧客満足度」で、今のお客さんは、そこまで見ています。
「この施設は、ちゃんと事業として成立しているのか」
「この先も営業を続けられるのか」
「もう一度行っても大丈夫なのか」
というところまで含めて、施設を評価しています。
特に最近は、決算や来場者数を分析する「解説動画」そのものが一つのエンターテインメントになっています。
つまり、施設側が発信する情報だけでなく、その裏側までお客さん自身が見に行く時代です。
つまり、「顧客満足度が向上しました」と発表したところで、それだけでは今のお客さんは安心・納得しません。
たとえば、その後に「観客とほぼ同じ人数のキャストがステージに立って踊っているショー」の動画がタイムラインに流れてきたとします。
すると、お客さんが見るのは「満足度が高いショーだった」という事実だけではありません。
「そりゃ、これだけ人を投入すれば満足度は上がるよね。でも、この運営コストで本当に会社は回るの?」
というところまで見られてしまう。
企業が「顧客満足度」という一つの数字を提示しても、お客さんは、その数字を生み出すためにどれだけのコストがかかっているのか、その裏側まで推測する。
つまり、「満足度が高い=良い経営」ではないことを、お客さん自身が理解し始めている。
10年前のマーケティングに見られたような嘘は現代では確実に通用しません。
立ち上げ時にインフルエンサーを大量に集めて認知を取った手法を含め、基本的には『ジャングリア沖縄』のマーケティングは、やることなすこと全部古いです。
ジャングリア沖縄に今求められているのは、
今の時代のマーケティングと、
お客さんとのコミュニケーションと、
プロセスの売り方と、
会社経営と、
エンターテイメントを
理解したプロをキチンと集めることだと思います。
大きな投資が動き、多くの人が関わり(このために沖縄に移住した人もいます)、公的な資金まで入っているプロジェクトだからこそ、簡単に「失敗でした」で終わらせてほしくありません。
応援の意味を込めて、今度、ジャングリアに遊びに行きます。
そして、現地でしっかり遊んで、メチャクチャ課金します!
アトラクションも、レストランも、めいっぱい楽しみます!
大変な勝負だと思いますが、ここからの踏ん張りに期待しています。
頑張ってください。
最新のお知らせ
1,000万人を動員する、世界最大の祭りをつくるためのクラウドファンディングがスタート!
「こんな街、普段は絶対に見られないよね」という景色をつくりたい!と、西野さんが立ち上げたクラウドファンディング。テーマは「KIMOI」。詳細はこちら
「1000万人を動員する世界最大のハロウィン祭『CHIMNEYTOWN』の立ち上げにあたって、その前哨戦として2026年はハロウィンの街中に無料でお楽しみいただけるインスタレーション(体験型アート)を展示します。この挑戦を実現するために、皆さんのお力をお借りしたいと思っています」

今年もゲットしよう!『AKIHIRO NISHINO スケッチブックカレンダー2027』

西野亮廣公式YouTubeの最新BackStory「【大追跡】東野幸治のスマホを探せ!」が話題沸騰!
『映画 えんとつ町のプペル 〜約束の時計台〜』のDVD &Blu-rayの発売が決定

西野亮廣の原画が常設展に! 河口湖音楽の森美術館にてスタート
詳細はこちら

『映画 えんとつ町のプペル』を誰でもイベントで上映できるようにしたい!
「『映画 えんとつ町のプペル』上映会を開催できる権利」がクラウドファンディングのリターンに! 詳細はこちら
※こちらは『映画えんとつ町のプペル』(2020年12月公開) に関するクラウドファンディングです。『映画えんとつ町のプペル~約束の時計台~』(2026年3月公開)の上映権ではありませんのでご注意ください。

■「5分でふりかえる『えんとつ町のプペル』」というミニ番組も配信中!
祝! 西野亮廣共同プロデュース作品『キャッツ ~THE JELLICLE BALL~』が第79回トニー賞で3冠達成! 演出賞・振付賞・衣裳デザイン賞を受賞

注目のビジネス書
■毎週キングコング【教えて西野先生】で『北極星』を楽しもう!

■とっても大切な「モチベーションの話」
■負けない「販売と集客」
ミュージカルのお知らせ
■ミュージカル「えんとつ町のプペル」密着ドキュメンタリー【BackStory】
映画のお知らせ
■NEWS! コマ撮り短編映画『ボトルジョージ』が、海外の映画祭で続々受賞!
【 フォトフィルム国際短編映画祭(トルコ)】
・ 最優秀作品賞(Best of Best Festival Film)
・ ストップモーション部門最優秀賞(Best Stop Motion)
【オーフス映画祭(デンマーク)】
・最優秀短編アニメーション賞(Best Animated Short)
【デザートスケープ国際映画祭(アメリカ・ユタ州)】
・最優秀アニメーション短編映画賞(Best Animated Short)
【ハリウッド短編映画祭(HOLLYWOOD SHORTSFEST 2025)】
・最優秀アニメーション短編映画賞(Best Animated Short)
【札幌国際短編映画祭(日本)】
・最優秀作曲賞(Best Original Score)
・アニメーション特別表彰(Special Award for Animation)
【ニューポートビーチ映画祭(アメリカ)】
・ アニメーション短編部門審査員賞(Jury Award for Best Animated Short)
【グローバルステージ・ハリウッド映画祭(アメリカ)】
・最優秀短編映画賞(Best Short 2024)
■NEWS! 第97回アカデミー賞(米)の短編アニメーション部門のショートリストに選出されました!
監督:堤大介(トンコハウス) 脚本:堤大介氏と西野亮廣の共同制作 プロデューサー:松本紀子(ドワーフ)
西野さんの『ボトルジョージ』に対する想いとは? こちらをチェック!

■コマ撮り短編映画『ボトルジョージ』の専用劇場、『ボトルジョージ・シアター』がグランドオープン!

発売中&予約受付中
■『映画 えんとつ町のプペル 〜約束の時計台〜』の人気キャラクター「モフ」のグッズが、新たに発売!

■CHIMNEY TOWNが運営するクラウドファンディング【PICTURE BOOK】

「挑戦する人」と「応援したい人」が集まる オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』を運営しているCHIMNEY TOWNが作った、クラウドファンディングのプラットフォームです!
イベントのお知らせ
『西野亮廣講演会』全国各地で続々開催決定!
『西野亮廣講演会』のお知らせです。
下記の都道府県で開催が決まっています。
- 10月5日(月)に広島
- 10月6日(火)に岡山
- 10月15日(木)に広島
- 10月28日(水)に大阪
- 10月29日(木)に青森
- 11月18日(水)に長野
- 11月19日(木)に大阪
- 11月24日(火)に宮崎
- 11月26日(木)に東京
- 11月30日(月)に栃木
- 12月3日(木)に山形
私、西野亮廣がマイク一本で1時間半ほど喋る変なイベントです。チケットをお求めの方は、『西野亮廣全国講演会』で検索してみてください。サロンメンバーさんが作ってくださったイイ感じのホームページに飛びますので、そちらから。会場によっては、まだ、チケットを発売してなかったりしますが、そのへんはご容赦ください。

