美しい肉体を持つ女性パーソナルトレーナーたち。自身がトレーナーになったきっかけや身体を鍛えることが人生に与えるいい影響とは? パーソナルジム・LOWMEL(ローメル)のCHISATO編。【特集 魅せるカラダ2025】

ピラティスで切り拓いたセカンドキャリア
手足をしなやかに動かしている様子は、まるでバレエを踊っているよう。
東京・表参道のパーソナルジム「LOWMEL(ローメル)」でピラティスのインストラクターを務めるCHISATOさんの、その優雅な動きには思わず目を奪われる。
「実は私、すごく身体が硬かったんですよ。前屈しても全然手が届かないくらい。運動も得意ではなかったのですが、産後に体重を戻したいと始めたピラティスがすごく自分に合っていて」

もともとは百貨店で美容部員として働いていたというCHISATOさん。ファッションも美容も大好きだったが、産後、体重がなかなか戻らないことで自信を失っていた。
「鏡を見るのも写真を撮るのも嫌になってしまいました。そんな時SNSでピラティスをしている人を見つけて、そのビフォーアフターの変化にびっくりしちゃって私も始めてみたんです」
ピラティスのレッスンを受けるようになり、身体はどんどん変化。「自分はピラティスに向いている」と確信し、インストラクターの資格も早々に取得した。
硬かった身体もしなやかになり、始めて1年ほどで開脚も楽々できるように。現在は筋肉が増えたにも関わらず、産後からマイナス18kg。美しいプロポーションを保っている。
「出産して子供の健康を守らないといけない立場になり、そのためには自分も健康でいなければいけないと。ピラティスなら自分も家族の健康も守れると思ったんです」
子育てをしながらの身体づくりとインストラクターの仕事はハードだが、「なんとか楽しくやれていますよ」と笑う。
「子供を抱っこする時は前屈みにならず、スクワットするような体勢で腰を入れる。子供と遊びながらトレーニングにもなります(笑)。前屈みになるとぎっくり腰にもなりやすいです。あとは、子供の残したご飯を食べてカロリーオーバーしないように、自分の分は少なく用意。『どうせ残すだろうな』と予測しながら調整しています。
仕事との両立も、完璧を求めなくていいんです。家が散らかっていたって、仕事が忙しければそのままでいい、週末にまとめて片づければいいんですから! 頑張りすぎない、をモットーに楽しくやっています」

身体が変われば心も変わる
LOWMELでは、「コンディショニング」という、筋肉と関節を正しい位置に戻していくトレーニングを取り入れている。またピラティスは体幹を鍛えるため、例えばゴルファーにとっても有効なトレーニングのひとつであり、CHISATOさんの生徒にもゴルフが上達した人が多くいるという。
基本は女性用のパーソナルジムだが、紹介の場合は男性も入会可能だ。
身体が硬い、太っているなどのコンプレックスがあるとピラティスを始めるハードルは高く感じられるが、それでも始めれば人生が変わるとCHISATOさんは断言する。

「もともと私は決断力がなく、なんでも人に聞いて決めてもらう性格でした。けれどピラティスで体幹が強くなって身体がどんどん変わることで自分に自信もついてきて、今では自分から提案したりできるようになったんですよ!
初めてピラティスをされる方は、身体のラインが出るウエアに抵抗を感じるかもしれません。けれど実は、私たちインストラクターは骨や筋肉の状態を見てその人のコンディションを判断しているため、このウエアは大切なものなんです。けっしてファッションだけではないですし、パーソナルトレーニングの場合は他人の目も気にならないので、ぜひ身体のラインが見えるものを着ていらしてください。私だって今より18kg太っていた状態から始めました。やっていくとどんどんできることが増えてきて、本当に自分が変わっていくのが楽しいですよ」
誰かが美しく変わっていくところをサポートしたい。その思いは美容部員の時から変わっていない。
「身体が変われば、心も変わるんです」
そう最後にきっぱりと言い切ったCHISATOさん。姿勢のいいまっすぐな立ち姿と同様に、ピラティスへの思いもまた真っ直ぐだった。
LOWMEL
ピラティス、筋トレ、整体、エステを展開する女性専用トレーニングジム。筋肉と関節を正しい位置に戻し、運動効率を上げる「コンディショニング」をすべてのトレーニングに組みこむ。男性は紹介の場合のみ入会可能。
住所:東京都渋谷区神宮前3-40-2 シグマDuo原宿
TEL:03-6455-4522
営業時間:9:00〜21:00(最終受付20:00)