健康志向が高まり、身体を鍛える人が増えている昨今。お隣・韓国でも全国各地で大小さまざまなボディビル大会や"美ボディ・コンテスト"が開催されており、ここから輩出された"マッスル美女"たちが脚光を浴びている。美しくもしなやか筋肉美をもつ女神をシリーズで紹介する。【過去の連載記事】
ママはフィットネスクイーン! 安産の秘訣はトレーニング?
韓国最高峰のフィットネス&ボディビル大会『マッスルマニア2017』にて、ミス・ビキニ部門やスポーツモデル部門などを含む計5部門で1位を獲得し“5冠クイーン”になったこともあるイ・ハンビョルには、ユニークな肩書きがいくつもある。
例えば「元コメディアンのフィットネスモデル」。彼女は韓国の人気番組『コメディ・ビッグ・リーグ』に出演し、毎週お茶の間を賑わせていたコメディアンだった。
ただ、日本同様、韓国でも芸人の世界は競争が厳しく、その不透明な未来に不安を感じた彼女は、フィットネスモデルへの転身を決めた。もともとテコンドーの選手でアクション女優を目指したこともあったので、身体能力には自信があったらしい。
事実、徹底的に管理された彼女のボディラインを一見すると、生粋の筋トレマニアのようにも見えるほどだが、彼女にはもうひとつ、ユニークな肩書きがある。
「スーパー美ボディママ」。実は家事に育児に大忙しの1児のママでもあるのだ。
夫は韓国を代表するボディービルダー兼フィットネスモデルであるイ・ウォンジュン。2017年に出会った2人は、約3年にわたる熱愛の末に晴れてゴールイン。イ・ウォンジュンは“フィットネス界のスーパースター”と言われるほどの有名な選手なのだが、そんな彼とコメディアン出身のマッスル美女が結婚して話題となった。
2020年に韓国のフィットネスマガジン『MAXQ』5月号の表紙を夫婦で飾った際には、圧巻のカットを完成させた。“美男美女ビジュアル”だけでは飽き足らず、最高のプロポーションで見る者を圧倒。
そして、2021年の6月にイ・ハンビョルは第一子を出産する。このニュースはネット上で大きな反響を生む。
それもそのはず、イ・ハンビョル本人の話によるとわずか8秒で出産。“ウルトラ安産”だったというのだ。
そんなこともあって最近は「8秒出産」という肩書きも持つようになったイ・ハンビョル。その超人的な安産の秘訣はまさにトレーニングだという。出産を通じて、体力や下半身の筋力、コアマッスルの必要性を切実に感じたそうだ。
大会の出場を控えていたため、出産して1ヵ月が過ぎてからは「10時間育児&10時間運動」というメリハリあるルーティーンを続けて、77kgだった体重は59kgに。たった2ヵ月で18kgも減量させたのだから、そのストイックさには驚かされるばかりだ。
体型を維持するコツについては「有酸素運動」がもっとも効果的というのが、彼女の実体験らしい。
「もちろん筋トレも大切ですが、有酸素運動をたくさんすれば、確実に痩せます。出産してから2ヵ月後にダイエットを始めたのですが、前半はほとんど有酸素運動だけしてました」と自身の経験を交えながら効率的な減量方法について説明した。
強い意志と弛まぬ努力で自身が理想とする体型を手に入れたイ・ハンビョル。
『マッスルマニア2021』大会では、1位を獲得した際のスピーチで「大会準備をしながら、ひたすら運動にだけ集中できるよう、トレーニングはもちろん、力強くサポートしてくれた夫のイ・ウォンジュン、そして私のパワーと勇気の源である娘のガビに感謝の気持ちを伝えたい」と家族に対する愛情をしっかりと伝えている。
さらにスピーチの最後に、全国の女性や母親に力強くエールを送った。
「産後うつに陥った母親たちにパワーと勇気を与えたい。また、本大会を通じて母親としてだけでなく、女性として出産後も依然として美しくなれるということを証明したかった」
元々のストイックな強さに加えて、妻、そして母親としてのしなやかな強さも加わったイ・ハンビョル。文字通り「女は強し、そして母も強し」を見事に証明したマッスル美女の今後に注目していきたい。
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