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今回は【「税金はお金持ちから取る」という言葉の危うさ】というテーマでお話ししたいと思います。
第235回
「税は本来、「取るもの」でなく「託されるもの」。すなわち、コストでなく投資。世界にお金は余っていて、日本人の暮らしはカツカツなのに、「投資する側」の話ばかりして「どう振る舞えば投資されるのか」を学んでいない!
「税は本来、「取るもの」でなく「託されるもの」。すなわち、コストでなく投資。世界にお金は余っていて、日本人の暮らしはカツカツなのに、「投資する側」の話ばかりして「どう振る舞えば投資されるのか」を学んでいない!

税はコストではなく、投資
選挙が終わったこのタイミングで、ひとつだけ伝えておきたいことがあります。
とても大切な話なので、お父さんお母さんは、いつかお子さんに話してあげてください。
選挙前になると、一部の政治家が「税金は金持ちから取る」と言います。
選挙権を持つ人の99%はお金持ちではないわけで、この言葉に「票集め」の下心が含まれていること自体は、まぁ選挙なので理解はできます。
ただ、それでも一線を越えています。
なぜなら、税金は本来「取るもの」ではなく、「託されるもの」だからです。
税とは、国民が社会の未来を信じて、
「この人たちなら、より大きな価値にして返してくれるだろう」と、
期待して預ける運用資金です。
つまり税はコストではなく、投資です。
国は、本来、世界最大のファンドマネージャーでなければならない。
集めた資金をどう運用し、という、その観点に立った瞬間、
「税金はお金持ちから取る」という言葉は、
運用者としての自覚を欠いた発言だと分かります。
どんな価値を生み、
どんなリターンを社会に返すのか。
それを説明する責任がある。
だから、運用資金を託される側が「取れ」という動詞を使った瞬間に、関係性が壊れる。
そこには「増やして返します」という覚悟が存在しない。
投資の世界で、「とりあえず金を出せ。成果は後で考える」と言う運用者が信頼されるはずがない。
税も同じです。
税金を「取る」と言う人間は、すでに運用責任を放棄している。
増税に賛成か反対か、それ以前の話で、政治家自身が「国民から運用資金を預かっている」という姿勢を持てていないことが問題で、この記事を読んでいる政治家さんがいらっしゃいましたら、今後は言葉を選ばれた方がいいと思います。
社会は、信じて「託し合う」ことで大きくなっていく場所
この政治家のような失敗は、実は社会のあちこちで起きています。
最新刊『北極星 僕たちはどう働くか』でも触れていますが、
問題の本質は、日本では「投資される側」の意識が、ほとんど育っていないことです。
僕らは
「どう投資するか」は語るのに、
「どう振る舞えば投資されるのか」を、ほとんど学んでこなかった。
言い換えるなら、
「投資を受け取る側の作法」が、社会に実装されていない。
世界にはお金が余っていて、日本人の暮らしはカツカツです。
それなのに、お金を持っていない側の僕らが、「投資する側の勉強」ばかりしている。
(※実際のところは、それすらしていないけど)
これは、どう考えてもおかしい。
今、日本人が学ぶべきは、「信頼され、資金を託される側の立ち振る舞い」です。
その観点に立った瞬間、「税金はお金持ちから取る」という言葉は、税金のイメージを歪めているどころか、運用者(投資を受ける側)としての自覚を欠いた発言だと分かります。
おかげで、今の社会では税金は「とるもの/とられるもの」というイメージが定着してしまいました。
ですが、話を最初に戻すと、国とは本来、国民から預かった資金の価値を最大化する、世界最大のファンドマネージャーです。
だから税金は、「とるもの/とられるもの」ではなく、「託すもの/託されるもの」であるべきです。
社会は、奪い合う場所ではありません。
誰かが誰かから「取る」世界ではなく、
信じて「託し合う」ことで、大きくなっていく場所です。
税も、仕事も、組織も、本来は同じ。
託されたものをどう育て、どう増やし、どう返すのか。
その姿勢を大人が示し、子どもたちは「この社会は信じていい」と思えるようになります。
未来を生きる彼らに、「奪う言葉」ではなく、「託す言葉」を残していきたいと思います。
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