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2025.12.12

西野亮廣が、「Netflixによるワーナー・ブラザース買収のニュース」に表れたエンタメ界の大変化を、その本質から解説！

24万部のロングセラー『夢と金』の著者であり、今、ビジネスパーソンが追うべき人物の筆頭である西野亮廣さんの人気連載。ただいま、来春2026年3月27日公開の『映画えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』に向けて、バキバキに気合が入っている。1冊の絵本から、映画やミュージカルなどの展開にも成功し、海外での展開も動いている西野さんにとって、このニュースは他人事ではない！西野さんはこのニュースをどう受け止めているか？今回の記事も、音声メディア「voicy」で配信中の「＃西野さんの朝礼」から編集してお届けする。
（※今回の記事を音声で楽しみたい方はコチラ）

今回は【Netflixがワーナー・ブラザースを約11兆円で買収】というテーマでお話ししたいと思います。

第226回
これは単なる「会社の買収劇」ではない！ “ハリウッドという産業そのものの終わりを告げる音”が鳴ったということ。――世界はここまで変化している！

映画館業界を代表する団体からは…

先日、Netflixが『バッドマン』や『ハリー・ポッター』などの巨大IPを保持するワーナー・ブラザースをおよそ720億ドル（約11兆円）で買収することが発表されました。

これは「世界最大級の配信プラットフォームが、世界最大級のIP倉庫を丸ごと買い取った」という、歴史的な取引です。

Netflix側は、「世界を楽しませるという使命を、これまで以上に果たせる」と前向きにコメントしていますが、一方で、映画館業界を代表する団体からは「世界中の映画館にとって前例のない脅威だ」という反対の声も強く上がっています。

Netflixはこれまで映画館を通さず、自社配信に直行する戦略を取ってきたので、映画館側は「また市場が奪われるんじゃないか」という強い危機感を持っているわけです。

例えとしては、ちょっと間違っているのですが、イメージする為には例えるなら、「フジテレビが吉本興業とホリプロとエイベックスとスタートエンターテイメント、その他大手芸能事務所を買収しました」みたいな話で……そんなことされたら、日テレやらTBSはたまったもんじゃない。

今回のニュースは単なる「会社の買収劇」ではない

日本ではあまり話題になることは無いと思いますが、今回のニュースは単なる「会社の買収劇」ではなく“ハリウッドという産業そのものの終わりを告げる音”が鳴ったということです。

ハリウッド映画は、長い間ずっと
「スタジオ（製作）＋劇場（配給）＋テレビ（放送）」
という3つの装置で回っていました。

巨大スタジオが莫大な予算で作品を作って、
映画館で公開して、
テレビで二次利用して、
商品を売って……という、“決まりきった動線”があったんです。

でもNetflixは、そのどれも持っていなかった。

テレビ局も持っていないし、
映画館も持っていない。
持っているのは「配信アプリ」ただ１つ。

スマホ1台で、世界190カ国の観客に作品を直接届けられる。

言ってみれば、“ハリウッドの中間コストをすべてぶっ壊した会社”なんですね。

今回、そのNetflixが、ハリウッド最古の巨大スタジオ、ワーナーを丸ごと飲み込んだ。

これはもう『文化の逆転』で、100年間君臨してきた映画の帝国ハリウッドが、「アプリの中の1チャンネル」になったわけです。

凄い話ですよね。

この勢いだと、「Netflixがブロードウェイの劇場を買う」は無い話じゃないと思っていて、それが現実になった日にゃ、「ブロードウェイでオリジナルのショーを作りたかったら、まずはNetflixの作品の棚に並べてください」という独占禁止法おかまい無しのアプローチもある気がしています。

恐ろしくもあるけれど、見方を変えれば、変化の時代は、風を掴めば一代でここまで巨大帝国を作れる…という希望でもあるわけで、いろいろと背筋が伸びました。

僕もNetflixを買収できるぐらいになりたいです。

頑張ります。

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2026年1月15日（木）に鳥取
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2026年1月27日（火）に福井
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2026年2月25日（水）に三重
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私、西野亮廣がマイク一本で1時間半ほど喋る変なイベントです。チケットをお求めの方は、『西野亮廣全国講演会』で検索してみてください。サロンメンバーさんが作ってくださったイイ感じのホームページに飛びますので、そちらから。会場によっては、まだ、チケットを発売してなかったりしますが、そのへんはご容赦ください。