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2026.01.23

西野亮廣が、「ヒットするIPはどう生まれるか」「どう育成すればヒットIPとなるか」を、プペルのエビデンスをもとに、徹底解説!

24万部のロングセラー『夢と金』の著者であり、今、ビジネスパーソンが追うべき人物の筆頭である西野亮廣さんの人気連載。最近みんなが口にする「IP」。しかし、IPをヒットさせるのは難しい! 西野さんが育てているIPといえば『えんとつ町のプペル』で、押しも押されぬ“ヒットIP”だが、ここまで来るのに10年かかっている。時間もお金もかけて「自社IPの育成」に力を入れている西野さんだからこそ話せることとは? 今回の記事も、音声メディア「voicy」で配信中の「#西野さんの朝礼」から編集してお届けする。(※今回の記事を音声で楽しみたい方はコチラ

今回は【IPを生み出す難しさ】というテーマでお話ししたいと思います。

第232回
「IP」が動き始めるまでには時間がかかる! キティちゃんがハイブランドとコラボできるのは、子供の頃にキティちゃんに慣れ親しんでいた子がハイブランドを買えるまでの大人になったから

西野亮廣

IPが生まれるかどうかは“ガチャ”に近い

以前からIPという言葉自体は耳にしていたものの、昨年あたりから耳にする頻度が急激に上がった印象があります。

その背景にある要因を突き詰めていくと、やっぱりAI」の存在に行き着きます。

AIの進化によって、技術そのものを武器にした差別化は急速に困難になりつつある。

だからこそ今、競争力の源泉として問われているのは、「独自のキャラクターや世界観を持っているかどうか」。

この一点が、以前にも増して決定的な意味を帯びる時代に入ったのだと思います。

CHIMNEY TOWNは、社名そのものを「CHIMNEY TOWN」と名乗るほど、かなり早い段階からIPの可能性に目を向けてきました。

現在もなお、時間と労力を惜しまず、自社IPの育成に取り組み続けています。

その立場から今回は、IPを生み出すことの難しさ」について、お話ししたいと思います。

まず、作り手としては敗北宣言になってしまうのですが、「IP」と呼べる存在が誕生するかどうかは、ほとんどの場合、再現性のあるロジックでは説明できません。

実態としては、限られた条件を満たした突出した個人やチームによって、偶発的に引き当てられるガチャのようなものに近い。

IP創造の現場には、才能も努力も一流でありながら、結果としてIPに辿り着けなかったクリエイターたちの屍が数え切れないほど積み重なっています。

その現実を前にすると、IPが生まれるかどうかは「マグレ」という言葉以外で説明することが難しい。

IPに再投資して大ブレイクしているケースが多い

次に立ちはだかるのが、その「マグレ」に賭け続けるだけの執念と資金力があるか?という問題。

これは想像以上にハードルが高い。

CHIMNEY TOWNが保有するIPに『えんとつ町のプペル』がありますが、プペルは今年で生誕10周年を迎えます。

この10年間、ひたすら粘って、粘って、粘り続けてきました。

では、その道のりで周囲からどのような反応を受けてきたかというと、必ずしも好意的なものばかりではありません。

「まだプペルにしがみついているの?」といった、冷ややかな声が聞こえてくることも少なくありませんでした。

IPには「生む」フェーズの後に、必ず「育てる」フェーズが訪れます。

しかし、この構造は一般の方にはなかなか理解されません。

さらに言えば、より厄介なのは、IPを生み出せなかった同業者が、自身を正当化するために、IPの育成段階に入った人間に向かって

「いつまでも同じものに固執せず、新作を作れ」

と石を投げ始める。

IPを育てるという行為は、創作を止めることではありません。

むしろ、長い時間をかけて責任を引き受け続ける、極めて消耗の激しい創作行為なのですが、自分のまわりにいるクリエイターの99.9%が「IPを生み出せず自転車操業(新作至上主義)に入っているクリエイター」なので、だんだんと、「あれ? 自分がやっていること(IPの育成)は、クリエイターとしてサボっているのかな?」と思い始めてしまい、新作に走ってしまう。

これが本当に興味深い話で、今、世界で活躍している日本のIPは、そのIPを保有している会社が、「もう一度、自社が保有しているIPに投資してみよう」という感じで、再投資によって大ブレイクしているケースが多いんです。

つまり、一旦は「育成」を離れた季節があった、という話です。

それぐらい「育成」というのは、信じ続けるのが難しいんです。

「IP」が動き始めるまでには時間がかかる

『えんとつ町のプペル』でいうと面白いのが、今、2026年2月2日からスタートする『ルビッチ展』の準備をしているところですけれど、ウン十万円する「アートパネル」というものが売れ始めたのって、ようやく去年あたりからなんです。

それまでは、絵本は買っていただけるし、映画やミュージカルのチケットは買っていただけるけれど、「アートパネル」のニーズは無かったんです。

ここも時間をかけて、徐々に徐々に開拓していった感じです。

面白いのが、『ベルリン国際映画祭』へのノミネートが発表された瞬間に、アートパネルがポンポンポンと売れたこと。

ようやく連動し始めた感じです。

キティちゃんがハイブランドとコラボできるのも、子供の頃にキティちゃんに慣れ親しんでいた子がハイブランドを買えるまでの大人になったからで、つまり、「IP」が動き始めるまでには時間がかかるということです。

そこに行くまでに、皆、いろんな理由でバテてしまう。

IP創造というのは、まずは「マグレ」を引き当てなきゃいけないし、

その後、「マグレ」に投資し続けなきゃいけないので、二重で難しい。

じゃあ、「俺たちはどうすりゃいいんだよ?」という話になってくると思うので、最後に僕からのオススメを一つ。

特に資金力がない(ガチャをまわせる回数が少ない)中小企業が「マグレ」に賭けるのはリスクが高すぎるので、それだったら、現在運用されていないIPを買っちゃうのが良いと思います。

世の中には確かなポテンシャルを秘めているIP(厳密に言うと、昔流行ったけど、今はもう誰も運用していないIP)が結構埋もれているので、それを掘り起こして、権利を買っちゃうのが良いと思います。

そこから入れば、そもそも運用するつもりで始めているのでIPの育成」に対してもブレずに向き合えると思うので結構オススメです。

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『映画 えんとつ町のプペル 〜約束の時計台〜』が、ベルリン国際映画祭の「ジェネレーション部門」にノミネート!

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2026年2月2日〜5月2日まで「ルビッチ展」開催!

2026年2月2日〜5月2日までNORA HAIR SALON(南青山)にて、ルビッチ展が開催。2月28日には「レセプションパーティー」も(そちらの参加チケットは、「リターン」をご覧ください)! なかなか会場に足を運べないという方、来場が遅くなってしまいそうな方にも嬉しい、アートパネルの先行予約販売も! 詳細はこちら

ルビッチ展

「5分でふりかえる『えんとつ町のプペル』」というミニ番組が配信中!

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映画のお知らせ

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監督:堤大介(トンコハウス) 脚本:堤大介氏と西野亮廣の共同制作 プロデューサー:松本紀子(ドワーフ)

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西野亮廣

イベントのお知らせ

『西野亮廣講演会』全国各地で続々開催決定!

『西野亮廣講演会』のお知らせです。
下記の都道府県で開催が決まっています。

  • 2月10日(火)に大分
  • 2月25日(水)に三重
  • 3月1日(日)に埼玉
  • 3月4日(水)に兵庫
  • 3月11日(水)に北海道
  • 3月15日(日)に宮崎
  • 3月23日(月)に群馬

私、西野亮廣がマイク一本で1時間半ほど喋る変なイベントです。チケットをお求めの方は、『西野亮廣全国講演会』で検索してみてください。サロンメンバーさんが作ってくださったイイ感じのホームページに飛びますので、そちらから。会場によっては、まだ、チケットを発売してなかったりしますが、そのへんはご容赦ください。

書籍のお知らせ

  • 最新絵本『みにくいマルコ~えんとつ町に咲いた花~』のご購入はこちら
  • 75万部の絵本『えんとつ町のプペル』のご購入はこちら

NFTのお知らせ

子供たちに絵本を贈るプロジェクト「『CHIMNEY TOWN GIFT』のNFT」が話題に!

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オンラインサロン・SNS・Note・Voicy


TEXT=西野亮廣

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