連載「ヴィンテージウォッチ再考」からヴィンテージロレックスの人気記事をまとめてお届け! ※2025年1月〜11月掲載記事を再編。

1.優良個体を発見。ロレックス×ティファニーの超希少な「サブマリーナー」

あまりの人気ゆえ、昔から真贋(しんがん)の話がつきまとうロレックスのティファニーWネーム。プリントで簡単に偽物が作れてしまうため、購入の際は細心の注意が必要である。
素人ではとても判断が難しいため、専門家による鑑定が必要不可欠だ。
こちらの「サブマリーナー Ref.14060」はそれをクリアした優良個体。重要なギャランティも含め、付属品はフルセットで付く。時計のコンディションも非常に良好だ。
2.初めてのヴィンテージ購入にもお薦め。1995年製のロレックス「デイデイト」

ロレックスの「デイデイト」は、ケースとブレスレットの素材に貴金属しか使用しないプレステージモデルだ。
「デイデイト Ref.18238A」は、1988年頃から2000年頃まで製造された。18Kイエローゴールド製のケースとブレスレット、ダイヤルにはバケットダイヤを含めた10個のダイヤモンド、フルーテッドベゼルを備え、威厳と風格を兼ね備えた1本として、今なお高い人気を誇る。
このモデルの最大の特徴は、搭載ムーブメントが「Cal.3155」に進化した点にある。テンプを左右から支えるツインブリッジ方式をいち早く採用し、これにより安定性と耐久性・メンテナンス性が向上。また、日付と曜日の両方を瞬時に調整できる「ダブルクイックセット機能」を初めて実現し、日常使いにおける操作性が大幅に向上した。
3.ロレックス1993年製「デイデイト」は、オニキスダイヤルの超人気モデル

ロレックスの最上位に位置するプレステージモデルとして、1956年に発表された「デイデイト」は、日付に加えて12時位置の弧状の小窓にフルスペルの曜日を表示した世界初の機構を備える腕時計であり、曜日表示は現在26ヵ国という豊富な言語から選択できる。
成功者の証として君臨する「デイデイト」は豊かなバリエーションも魅力であり、モデルごとにまったく異なる表情を見せてくれる。今回紹介する1993年製の「デイデイト Ref.18238」は、ダイヤルにオニキスを使用した非常に人気の高い1本だ。
ギリシャ語で爪やかぎ爪を意味するオニキスは、黒瑪瑙(くろめのう)とも呼ばれるアゲートの一種で、縞模様のある玉髄(ぎょくずい)。石灰岩の一種で、断面に波状の縞模様がある。
4.ロレックス「デイトジャスト」のレアもの。ティファニーWネーム

ここ最近、ヴィンテージロレックス界隈では、バブル時代に流行ったコンビケースや10ポイントのダイヤモンド入りのインデックスといった時計の人気が急上昇している。
どこか懐かしい雰囲気に加えて、貴金属やダイヤの華やかさが腕元のアクセントとして重宝されているのだろう。
こちらの「デイトジャスト Ref.16233」は、シャンパンゴールドのダイヤルに、18Kイエローゴールド製のベゼルとコンビのジュビリーブレスレットが付いており、さらにこの個体は付属品が全て揃ういわゆる“フルセット”の状態に加え、ティファニーWネームであることが大きな特徴だ。
5.激レアの逸品。ロレックス「エクスプローラー」の “ブラックアウト”モデルとは

ロレックスが誇るプロフェッショナルモデルの金字塔「エクスプローラー」。
今回紹介するのは、ヴィンテージロレックスでは新しい部類に入る「エクスプローラー Ref.14270」の最初期モデル、通称“ブラックアウト”だ。1990年の僅かな期間のみ製造されたことで知られており、「Ref.14270」のなかでも希少性がずば抜けて高い。
“ブラックアウト”と呼ばれる由来は、夜光塗料が塗られていない黒の3・6・9のアラビアンインデックスにある。ちなみにこのダイヤルデザインは、後年の「エクスプローラー Ref.214270」でも再び登場している。

