連載「ヴィンテージウォッチ再考」の第102回はロレックス「GMTマスター Ref.1675PCG」を取り上げる。

「GMTマスター Ref.1675」の“トロピカルダイヤル”
近年、ヴィンテージロレックスの最大のトレンドとして脚光を浴びているのが“トロピカルダイヤル”だ。これは経年変化によってブラウンチェンジシしたもので、その美しさで個体ごとの評価が変わる。
今回紹介する「GMTマスターRef.1675PCG」は、これといった劣化もなく、ダイアルが均一に焼けている。少し赤みがかったブラウンも珍しい。ダイヤル以外のコンディションもよく、ベゼルインサートも適度な経年変化があり、いい雰囲気を醸し出している。
余談だが、2025年10月にサザビーズで行われた時計オークションではこれに近い個体が日本円で約1100万円で落札されている。
「GMTマスター Ref.1675」の“トロピカルダイヤル”自体は数多く存在しているが、これほどの見事に経年変化している個体は稀だ。
人と被らない「GMTマスター Ref.1675」を探している方にぜひオススメしたい1本である。
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