連載「ヴィンテージウォッチ再考」の第88回は、カルティエの「タンク ニューヨーク」を取り上げる。

ニューヨークのカルティエによる意欲作「タンク ルイ カルティエ」
カルティエはかつて、パリ、ロンドン、ニューヨークの3つの支店で特に精力的な活動を行ってきた。
なかでもニューヨークのカルティエは、1960年代と1970年初頭にユニークな「タンク」を製造。それが、オーデマ ピゲとの共同開発による伝説の「タンク ルイ カルティエ」(通称「タンク ニューヨーク」)だ。
ケースはスイスのジュラ地方(ラ・ショー=ド=フォン近郊)で活躍していたケースメーカー、シャルル デュボワ &シーによるもの。
ケースバックの内側には(Cartier NEW York)と刻印され、オーデマ ピゲのムーブメント「Cal.2001」が搭載されている。
サイジングは「タンク」としては典型的だが、針が通常のものより幅広いのが特徴だ。
今じゃまずお目にかかれない、カルティエとオーデマ ピゲの伝説的なコラボモデル。これを見逃す手はない。
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