テレビ番組やラジオだけでなく、インスタやYouTubeでも積極的に発信するフリーアナウンサーの山本里菜さん。多忙な日々を送る一方で、ゴルフや旅行、映画鑑賞など趣味も多彩。ゴルフ歴4年でベストスコア91の腕前や、夫婦の週末の過ごし方など、そのプライベートについて語ってもらったインタビュー後編。

ゴルフ歴4年でベストスコア91! 華麗なフォームとゴルフ愛
フォロワー数27万人を超える山本さんのInstagramで、ひときわ目を引くのがゴルフショット。
センスの良いゴルフファッションはもちろんだが、華麗なフォームも話題となっている。平均スコアは110前後、ベストスコアは91だというから、その腕前は本物だ。
「ゴルフを始めたのは4年ほど前。当時アシスタントを務めていた番組(TBSラジオ『土曜朝6時 木梨の会。』)で、とあるゴルフショップから中継をした時に、(MCの)木梨憲武さんと番組のスタッフさんからクラブ一式をプレゼントしていただいたのがきっかけです。
ラウンドデビューは、主人とショートコースを回りましたが、練習もそれほどしていなかったこともあり、笑っちゃうような出来でした。途中でスコアを数えるのをあきらめてしまったくらい(笑)。
でも、とても気持ちが良かったし、楽しかったです! それ以来すっかりハマって、真夏以外はコンスタントにラウンドしています。今年のGWはゴルフ三昧で、3回もラウンドしました」

1994年千葉県生まれ。青山学院大学を卒業し、TBSにアナウンサーとして入社。1年目で『サンデージャポン』のアシスタントに抜擢され、『爆報!THE フライデー』やTBSラジオ『土曜朝6時 木梨の会。』など、人気番組にレギュラー出演した後、2023年10月退社。現在はフリーアナウンサーとして『SUPER GT TACTICS 2025』(J SPORTS)、『THE TRAD 月曜・火曜担当』(TOKYO FM)に出演中。インスタグラムは約27万人のフォロワーを誇る。▶︎Instagram ▶︎YouTube
自己流で臨んでいたが、1年前からスクールに通いフォームを修正。パターも、いろいろ試打した後、一番しっくりするものに買い替えた。すると、みるみるうちにスコアが良くなり、100~110台でまとまるようになったという。
「目標はコンスタントに100を切ることですが、なかなか難しいですね。90台で回れたのは去年沖縄で出した91が唯一です。ゴルフはメンタルのスポーツと言われますが、その通りだと思います。
私は1打目が良いとその後も安定しますし、悪いと引きずってしまう。でも、それも含めて楽しいんです。同じゴルフ場でも天候や自分のコンディションが毎回違うので、どうなるか予想がつきません。だから、『今日はどんなゴルフになるんだろう』と、毎回ワクワクします」
また、初対面でもラウンドを通して距離が縮まるのもゴルフの魅力だという。
「初対面の方でも、1日ラウンドをご一緒すると距離がぐっと近くなります。コースでは、4人1組という“チーム”で同じ目標に向かって頑張り、お昼ご飯の時は肩の力を抜いてプライベートな話をするなど、濃い時間を過ごせるからでしょうね。ビジネスパーソンの方々が、接待にゴルフを活用するのも納得です」

平日はすれ違いでも週末は楽しむ、夫婦時間と趣味の過ごし方
2022年3月に一般男性と結婚した山本さん。月曜から木曜日は朝の情報番組を担当していたため、残業が多い夫とは「平日はほぼすれ違い」の生活を送っていた。その分、週末は二人で楽しむことを大切にしているという。
「夫もゴルフ好きなので一緒にラウンドすることも多いですし、二人とも映画が好きなので、家でまったり映画鑑賞ということもあれば、映画館に出かけることもあります。
あとは旅行ですね! 実際に出かけるのもですが、その前段階の計画を立てるのも、ものすごく好き。どこに行こう、どこに泊まろう、ご飯はどこで食べようかなって、リサーチするのもワクワクします。
近々温泉に行く予定なんですが、そんな“ご褒美“があると、仕事もいつも以上に張り切れるタイプなんです(笑)」

コミュニケーションを大切にする姿勢、局アナ時代の学び
そう言って、楽しげに笑う山本さん。どんな質問にも言葉を濁すことなく、常に笑顔で、明るく、ハキハキと答えてくれる姿に、こちらも自然とオープンマインドになる。局アナ時代はフリーアドレスで、意識的に中央の席に座り、周囲と積極的に会話を交わしていたというエピソードからも、人とのコミュニケーションを大切にする人柄が伝わる。
「人と話すのは好きで、すぐに仲良くなれるタイプだと思います。ただ、親しい人からは周囲に気を遣いすぎると言われることもあって。TBS時代も、後輩を指導する際、『これを指摘したら、モチベーションが下がっちゃうんじゃないか』と気を遣い過ぎて言えないことがありました。
体育会出身で規律に厳しいことを自覚していたから、『私が気にし過ぎているだけなのかも』と思い、なおさら言えなかったのかもしれません」
その時、先輩アナウンサーから言われたのが、「山本は背中で見せているから大丈夫」という言葉。準備を怠らず、誰よりも早くスタジオに入り、共演者やスタッフが気持ちよく仕事ができるように気を配る。その真摯な姿こそが、後輩たちの良いお手本になるのだと。
「そう言っていただけて、本当にありがたかったですね。性格はすぐに変えられないけれど、自分はそういう人間なんだと知るだけでも、言動は少し変わるのかなと思っています」

声優や演技にも挑戦希望、フリーとして広がる新たな可能性
仕事はもちろんプライベートも充実し、局アナ時代よりも輝きを増しているかに見える山本さん。2025年で31歳を迎えた。
今後の人生設計について尋ねてみたところ、「うーん、どうだろう」と少し考え込んだあと、こう答えてくれた。
「何歳までにこうしようとかこうなりたいみたいに、年齢を意識して目標を立てることはあまりないんですよね。具体的に立てて、そうなれなかった時に落ち込んじゃいそうなので。
その時々に自分の気持ちに素直に、自由にやってきた結果、今があるのだと思います。“為せば成る精神”で進んできたのかもしれません(笑)」
では今、やってみたいことは? と聞くと、少し笑顔を見せてこう続けた。
「チャンスがあるかどうかわかりませんが、ナレーションが好きなので声優にチャレンジしたい気持ちもありますし、演技にも興味があります。もちろん、バラエティ番組にももっと出てみたいですね」
思いきりの良さ、何事にも真摯に取り組む姿勢、そして周囲への細やかな心遣い――。“愛され上手”を武器にする山本里菜さんが、これからどんな新しい一面を見せてくれるのか。その挑戦に期待したい。

<衣装クレジット>トップス¥14,300、スカート¥18,700(ともにアニュアンス anuans.com) イヤーカフ¥13,200、ネックレス¥58,300、バングル¥45,100、左手リング¥9,900、右手リング¥11,000(すべてココシュニック オンキッチュ/ココシュニック TEL:03-4513-5140) 靴はスタイリスト私物。