連載「ヴィンテージウォッチ再考」の第84回は、パテック フィリップの「ノーチラス Ref.3800」を取り上げる。

超レアな「ノーチラス Ref.3800」
「時計界のピカソ」と称されるデザイナー、ジェラルド・ジェンタの手によって、1976年に発表されたパテック フィリップの「ノーチラス」は、オーデマ ピゲの「ロイヤル オーク」と並び、ラグジュアリースポーツというジャンルを切り開いた傑作だ。
初代モデル「Ref.3700」に続き、1981年に登場した「Ref.3800」は、“ジャンボ”と呼ばれる「Ref.3700」に対して一回り小さなミディアムサイズが特徴。
この頃、「ノーチラス」はステンレススチールが主流で、イエローゴールド×ステンレススチールやイエローゴールドのモデルが一般的だった。また、「ノーチラス」は当時のパテック フィリップにおいて低価格帯のモデルであり、どちらかというとエントリーモデルで文字盤のバリエーションも多岐に及んでいる。
そのなかにおいて、このブルーグレーダイヤルのホワイトゴールドモデルは、ある種特別な存在であったことは間違いない。
ブレスレットは通常のモデルよりも僅かに薄く作られており、装着感も抜群。交換されやすいカレンダーも黒のオリジナルが付いている。
大変希少な「Ref.3800」のホワイトゴールドモデル。このウィットな輝きとゴールドならではの重量感は、手首に乗せた際により一層強く実感できるだろう。
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