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2025.12.24

エグゼクティブに、フォルクスワーゲンのファーストクラス「パサート」という最適解。365日、仕事に、遊びに

静かでしなやかな走りと上質な室内空間で、大人の毎日を心地よくアップデートしてくれるフォルクスワーゲンのファーストクラス「パサート」。仕事に邁進するビジネスエグゼクティブの相棒として、そして週末のアクティブなライフスタイルをスマートに描きだす。

エグゼクティブにフォルクスワーゲンのファーストクラス「パサート」という最適解。365日、仕事に、遊びに

様式美“フォーマル”を担う新世代パサート

9代目として生まれ変わったフォルクスワーゲンの新型パサートから4ドアセダンがなくなったのは、SUVの隆盛という時代を感じさせるニュースだった。同時に、ステーションワゴン(フォルクスワーゲン流に言えばヴァリアント)だけになった新しいパサートが、大切な役割を担うことも想像できた。どんな役割かというと、つまり“フォーマル”を担当するということだ。

ビジネスなどのフォーマルな場面では、その場に見合ったスタイルが存在することを頭の片隅に入れておきたい。はたして新型パサートは、“フォーマル”を担当するのにふさわしい佇まいを備えていた。

フォルクスワーゲンのファーストクラス「パサート」
ダイバーズウォッチなど、スポーティな腕時計×スーツを合わせても、誰もおかしいとは言わなくなった昨今。けれども、本来であればスーツにはドレスウォッチの組み合わせというのは知っておきたい。クルマも同様だ。

パサートがフォーマルなシーンにフィットする理由のひとつは、ステーションワゴンという普遍的なスタイルをとっていることだろう。ちなみに初代パサートとパサート・ヴァリアントが登場したのは1973年で、1974年デビューのゴルフよりも長い歴史がある。スーツがそうであるように、このカタチにも積み重ねがある。

もうひとつは、機能を最優先するフォルクスワーゲンのデザイン哲学だ。飾り立てたり、盛るのではない。直線基調でクリーン、清潔感のある造形。モダニズム建築を思わせる端正さは、流行に左右されない。だからこそ、仕事にも、日常にも、すっとなじむ。飽きることなく長きにわたって相棒として、生活をともにできるだろう。

フォルクスワーゲンのファーストクラス「パサート」
直線基調のインテリア。15インチの大型タッチディスプレイが置かれ、ほぼすべてのインターフェイスを集約しスイッチやダイヤルを最小限にしたことで、インテリアの眺めは実にすっきりとしている。

大本命、eハイブリッドの真価は?

新型パサートの美点は、パワートレインが豊富なことでもある。「ガソリン×マイルドハイブリッド」「クリーンディーゼル」、そしてモデルチェンジで加わった「eハイブリッド(PHEV)」。ライフスタイルや使い方に応じて、ちゃんと選べる――ここが、大人の道具として信頼できる。

なかでも触れておきたいのが、eハイブリッドの真価だ。PHEVは外部充電ができるハイブリッドで、フル充電なら約140kmのEV走行が可能とされる。モーターは電流が流れた瞬間に最大トルクを出すから、発進は静かで滑らか、それでいて力強く、レスポンスがいい。

仕事帰りの束の間のドライブが、ただの移動から“リフレッシュ”に変わるのは、まさにこの質感のおかげだ。

フォルクスワーゲンのファーストクラス「パサート」
システム最高出力は205psと必要にして十分。新しいファン・トゥ・ドライブを味わうことができるモーターの加速フィール。深夜の帰宅でも、早朝の出発でもシームレスかつ静かに発着可。

自宅充電が理想なのは確かだが、航続距離が約140kmあると話が変わる。平日は愛犬の散歩で大きな公園へ、子供の習い事の送り迎えへ。街での用事の多くをEVでこなせる。週末に遠出してバッテリー残量が減っても、今度はエンジンが主役のハイブリッドとして頼れる存在に。つまり“充電ありき”から解放されて、走りと時間の選択肢が増えるということだ。

低速域ではモーターが豊かなトルクをつくり、高速域ではエンジンが伸びやかに背中を押す。互いが補い合いながら前へ進む感覚は、単なる効率の話ではない。コラボレーション、という言葉が似合う新しいファン・トゥ・ドライブだ。

週末を描く、遊びが広がるクラス最大級の荷室

365日を担うには、仕事だけでも遊びだけでも足りない。新型パサートが頼もしい理由は、スペースユーティリティにもある。ホイールベースを大幅に拡大したというだけあって、後席はとにかく広い。身長180cm級のドライバーが前席を合わせた状態でも、後ろで足を組めるほどの余裕がある。

荷室もまた、ステーションワゴンの本領をまっすぐに見せる。通常時でも十分に大きく、後席を倒せば長さ180cmのフルフラット空間が広がる。大型犬を乗せて出かける、サーフボードを積み海辺で夜明けを待つ――などなど、週末の遊び道具を飲みこむ器がある。「やりたいことを増やせる」クルマなのだ。

フォルクスワーゲンのファーストクラス「パサート」
プラットフォーム「MQB evo」によりホイールベースは2840mmに拡大し、後席の足元にゆとりある空間を実現。大型犬と散歩道具も収まる荷室は、床面高をゴルフ ヴァリアントより低く設定。日常も週末も、アクティブな暮らしが広がる。

実際にドライブしてみると、車線内をキープしながら前走車との距離を適切に保つ仕組みや車線変更をアシストしてくれるメカニズムは、長距離運転の疲労を最小限に抑えてくれる。

だから家族や友人など、大切な人と遊び道具を満載してはるか彼方を目指すような使い方にもうってつけなのだ。しかも遠出の頼もしさを底上げするのが、先進安全・運転支援システム。すべてのグレードに共通の最新システムが備わる。

ビジネスシーンを端正に演出し、深夜のひとりドライブを心地よく整え、週末のアクティビティもスマートに成立させる。パサートは、用途を“切り替える”のではなく、暮らしの流れごと受け止めてくれるクルマだ。

これみよがしなフロントフェイスが増えた今、主張は控えめでも、素性のよさと確かな品格を備えたパサートを選ぶ――その審美眼こそが、新鮮な選択になる。

365日。仕事に、遊びに。エグゼクティブが選ぶべき理由は、その“静かな強さ”にある。

モータージャーナリスト九島辰也が語る「パサート」

遊びと仕事の自由度を広げてくれる
いま街はSUV一辺倒。でも、ワゴンにはワゴンならではの魅力がある。パサートは低重心で姿勢がよく、荷物を積んでも道中からハンドリングが気持ちいい――つまり運転が楽しいんです。僕のなかでパサートは、80年代から憧れていた「大人のワゴン」。ライトバン=商用車が当たり前だった頃から、パサートだけはどこか別格の空気をまとっていた。押し出しが強すぎない、アンダーステートメントな美学。この控えめな意匠は飽きが来ない。パサートを選ぶって、つまり「確かな審美眼がある」ということだと思うんです。

一方で中身は、ちゃんと今の時代のど真ん中にいる。高効率ガソリン(マイルドHV)、4WDのクリーンディーゼル、140km以上走れるPHEVまで、パワートレインは3種類。どれを選んでも外さないのも安心材料です。都内では長さより幅が効くので、その点「全幅1850mm」は取り回しのよさが光るし、荷室もたっぷりだから、仕事も趣味もきちんと成立する。波乗りもゴルフもスマートにこなせて、スーツにも自然に馴染む。例えば早朝にひとりでゴルフへ行き、午後には家族と食事。そんな時間設計まで含めて似合うクルマなんです。

九島辰也/Tatsuya Kushima
東京・自由が丘出身。外資系広告会社から自動車誌へ転身。専門誌やファッション誌の編集長・副編集長を経て現在、モータージャーナリストとして旅・服・サーフィンのコラムを執筆。さまざまな商品企画にも携わる。趣味はサーフ&ターフ。

フォルクスワーゲンのファーストクラス「パサート」
フォルクスワーゲン パサート eHybrid R-Line
全長×全幅×全高:4915×1850×1500mm
ホイールベース:2840mm
駆動方式:FF(前輪駆動)
パワートレイン:1.5ℓ直列4気筒インタークーラー付ターボ+モーター
エンジン最高出力:150PS(110kW)/5000-6000rpm
エンジン最大トルク:250Nm(25.5kgm)/1500-4000rpm
ハイブリッド燃料消費率(国土交通省審査値):18.0km/ℓ(WLTCモード)
EV走行換算距離(等価EVレンジ、国土交通省審査値):142km
価格:¥6,559,000〜(税込)

問い合わせ
フォルクスワーゲン カスタマーセンター TEL:0120-993-199

【衣装クレジット】<タイドアップ> すべてスタイリスト私物 <カジュアル>:ブルゾン¥82,500、ニット¥39,600(ともにボブ/タキヒヨーTEL:03-5829-5671)、その他スタイリスト私物

TEXT=サトータケシ EDIT=ダニエル利樹(c3ec-creations)

PHOTOGRAPH=牧田良輔(SEPT)

STYLING=与那嶺龍士

HAIR&MAKE-UP=勝間亮平

COOPERATION=サリー(mdogs)

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